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平成19年度以降、類似団体内平均値と同水準で推移しており、24年度からは類似団体内平均値を上回っている。今後とも、市税収入や新たな財源など、あらゆる歳入の確保に努めるとともに、事務事業の見直し・取捨選択、人件費の削減などの取組を通して、更なる財政基盤の強化に努める。
平成23年度以降、類似団体内平均値を下回っている。歳入面においては、市税は減少したものの、地方消費税交付金が大きく増加したため、前年度に比べ増加している。歳出面では、扶助費は増加しているものの、人件費や公債費などは減少したため、2年続けて指数は改善している。今後も、定員適正化の取組による職員数の削減や、事務事業の見直しに取り組むとともに、健全財政計画に基づき、事業を選択しながら市債発行の抑制に努めていく。
類似団体内平均値を上回っているのは、主に人件費が要因となっている。これは、人口千人当たりの職員数が7.47人と類似団体内では5番目に多く、また、技能労務職員が一般行政職員の給料表を採用していることから、技能労務職員に係る人件費が類似団体内では高くなっているためである。今後は、第4次定員適正化計画に基づき、職員数の削減に取り組むとともに、技能労務職員の退職については正規職員での補充は行わないという方針により、人件費の抑制を図っていく。
本市では、平成18年4月に国、県に準じて給与構造改革を実施し、職務・職責に応じた給料表構造へ変更するとともに、高齢者層の昇給抑制制度も導入したことから、平均給料月額は確実に下がっている。28年4月1日現在のラスパイレス指数は、国の給料月額が下がったことから相対的に増加しているが、類似団体内ではほぼ平均的なものとなっている。
本市は、平成8年度から定員適正化計画を策定し運用しており、平成22年4月1日から平成27年4月1日を計画期間とし、101人減、-4.1%の適正化を目標とした「第3次定員適正化計画」においては、技能労務職員の退職不補充などの取組により、目標より多い120人、4.9%の削減を達成した。今後は「第4次定員適正化計画」に基づき、平成32年4月1日までの5年間で47人、2.0%削減を目標に取り組んでいく。
公営企業債の元利償還金に対する繰入金の減少や、算入公債費等の減少が影響し、単年度の実質公債費比率は0.5ポイント上昇したものの、3か年平均では0.2ポイント改善した。今後は、大型事業の終了により公債費の上昇傾向は鈍化すると見込まれるが、さらに新規市債発行を抑制し、実質公債費比率の上昇を抑えていく。
平成26年度に引き続き地方債現在高が大きく増加したため、充当可能財源も伸びているものの、将来負担比率は増加となった。今後は、充当可能財源や標準財政規模の変動により一時的に上下することが考えられるが、大型事業の終了による地方債発行額の抑制により、将来負担比率は減少していくと見込まれる。健全財政計画の着実な推進により、将来の負担となる各種債務の圧縮に努め、同比率の上昇を抑制する。
平成23年度以降、類似団体内平均値を上回っているが、技能労務職員の退職不補充や組織の再編、業務の効率化、民間委託の推進等、定員適正化計画に基づき職員数の削減に努めた結果、過去5年で最も低い水準となった。今後は、平成30年度の国体開催や31年度の中核市移行等による増加要因はあるものの、平成27年度から始まった第4次定員適正化計画に基づき、人件費の削減を図っていく。
平成21年度以降、類似団体内平均値を下回っている。これは、民間委託や指定管理者制度を積極的に活用し、コスト削減に取り組んでいるためである。今後も行政サービス全般において見直しを行い、行政運営の効率化を図ることで更なる削減に努める。
類似団体内平均値を下回っているものの、毎年、その負担については上昇傾向にある。子どもや高齢者、障がい者に対する福祉施策の充実などにより、扶助費を抑制することは困難な状況であるが、資格審査等の適正化や細やかな生活指導等を行い、財政を圧迫する上昇傾向をできる限り抑制するよう努める。
その他に係る経費は、類似団体内平均値を下回っている。その大部分が国民健康保険や介護保険等、他の特別会計への繰出金で構成されている。今後、予防関係事業の充実や、独立採算の原則に立ち返った料金の適正化などにより、普通会計の負担を軽減していけるよう努める。
事業の終了等により、類似団体内平均値を下回っているが、下水道事業会計に対する補助金が依然として経常的補助費等の半分近くを占めており、経常収支悪化の要因となっている。下水道事業の公債費負担を抑制するため、経営健全化計画を策定し、公的資金の繰上償還を行ってきたところであり、今後もコスト縮減や料金適正化を図っていく。
平成20年度以降、類似団体内平均値を上回っているものの、2年連続で減少している。近年は、学校、保育園の耐震補強などの防災・減災対策、私立保育園整備支援などの子育て環境づくり、福井駅西口中央地区市街地再開発事業などの大型事業等、必要不可欠な事業に取り組んだ結果、その財源となる市債発行が増加した。今後は事業の必要性等を慎重に見極めながら、市債発行の抑制に努めていく。
平成20年度までは類似団体と同水準で推移していたが、平成21年度からは類似団体を下回っている。公債費の伸びを吸収するため人件費等その他の経費を圧縮した結果、公債費以外について類似団体の水準を下回ったためである。
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