経営の健全性・効率性について
経常収支比率は107.02%であり100.00%を超えていますが、使用料収入の他一般会計からの繰入をしている状況です。経費回収率は100.00%を下回っており、類似団体平均値と比較しても低い値となっています。支出面では、今後、管渠等の老朽化に伴う更新などの費用の増大が想定されます。将来の更新費用等を見据えて経費節減や下水道使用料の見直しなど収支改善を行い経営の安定化を進めていく必要があります。
老朽化の状況について
管渠については、耐用年数に達してないため管渠改善率は0.00%となっています。有形固定資産減価償却率は6.18%で類似団体平均値と比較しても低い数値であり老朽化の度合いは高くありません。現時点においてすぐに耐用年数に達する管渠はありませんが、管渠調査の定期的な実施やストックマネジメント計画などを作成して将来の管渠の更新について計画的に進めていく必要があります。
全体総括
現状では耐用年数に達する管渠はなく、管渠の老朽化に伴う更新は行っていません。しかしながら、将来の更新費用等を踏まえ計画的に更新が行えるようストックマネジメント計画などを策定する必要があります。ストックマネジメント計画などの策定により、具体的な将来更新需要を把握し、経営戦略に反映させ収支の改善を図りながら中長期的に経営の安定化が図れるように進めます。