経営の健全性・効率性について
企業債残高対事業規模比率は類似団体内と比較し高い水準になっているが、収益的収支比率は概ね改善傾向である。また、経費回収率は100%以上で、汚水処理原価も類似団体内で低い水準となっている。現時点の指標からは比較的健全な経営といえる。しかしながら、流域下水道の管理負担金を含めた維持管理費は増加傾向であり、水洗化率は改善傾向ではあるが、水洗化率向上への取組や料金改定等を含め経営改善に向けた取り組みが必要と思われる。また、市街化区域内の整備は概成しており、今後は、市街化調整区域内の整備となることから、費用対効果を考慮する必要がある。
老朽化の状況について
管渠改善率については、類似団体平均値に比べ低い数値となっている。供用開始から約40年が経過し施設の老朽化が進んでいくことから、今後、長寿命化計画等に基づき計画的に施設の更新を進める必要がある。
全体総括
現状では、比較的健全な経営といえるが、今後施設の老朽化が進んでいく状況を踏まえると、更新等に関する管路や処理場への投資が必要となる。このため、維持管理計画を作成し維持管理費の削減を検討します。また、平成20年10月以降料金改定を実施していないことから見直しの必要性について慎重に検討していきます。