収益等の状況について
①「収益的収支比率」が平均値を下回るのは、建設債償還に必要となった過年度一般会計借入金元金返済の影響であり、これを除くと191.4%となり、平均値を上回る数値となっている。②③「他会計補助金比率」、「駐車場数一台当たりの他会計補助金額」はともに平均を下回っており、一般会計繰入金の依存度が低い状況である。④「売上高GOP比率」は、平均値を上回り、高い水準である。⑤「EBITDA」は、管理費が前年度を下回ったことで、前年度より数字が改善している。
資産等の状況について
JR亀有駅南口再開発事業で建設した8階建ての建築物であり、引き続き、隣接する商業施設と一体となった運営を行う。また、建設時に発行した企業債は、平成27年度に完済している。
利用の状況について
稼働率は、前年度とほぼ横ばいであるが、平均値を引き続き上回っており、高い数値となっている。今後も民間事業者のノウハウを生かした運営を行い、稼働率の向上に努める。
全体総括
亀有南駐車場は、JR亀有駅に近接しており、亀有駅南口再開発事業で建設された施設である。商業施設や自転車駐車場などの施設が併設されており、平成18年度からは指定管理者制度を導入している。建設時に発行した企業債は平成27年度に完済したが、費用の一部に一般会計借入金を充当しており、返済が課題となっている。一方で、売上高GOP比率や稼働率が示すとおり、稼働率が高く営業利益は平均値を大きく上回る水準となっているが、新型コロナウイルス感染症による新しい生活様式の影響を注視しながら、引き続き、民間のノウハウを生かした駐車場運営を行い、収益等の改善を図る。