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区画整理事業の進捗に伴う人口の増加により財政力指数は0.86となっている。類似団体平均及び埼玉県平均と比較すると高い数値となっている。町税は平成23年度から微増しているが、財政力指数は横ばいの状況である。平成27年度における徴収率は94.4%(平成26年度から0.5ポイントUP)と上昇しているが、さらなる徴収率上昇と歳入確保に努める。
平成27年度歳入面では、地方特例交付金は前年度比11.5%、地方交付税が0.2%減であるが、地方税が0.1%、地方消費税交付金が65.6%増となっている。歳出面では引き続き子育て関連経費及び医療費等の扶助費の支出が大きく、人件費についても給与改定の影響により増額となっているが、公債費については過去の借入の返済が終了したものもあり、公債費全体では減となっている。経常収支比率を下げるために借入条件の精査を行い、借入額の抑制に努め、事務の効率化はもとより、経常経費の削減を図る。
人口1人当たり人件費、物件費等の決算額は平成23年から平成27年まで類似団体平均をすべて下回っている。今後もより一層のコスト削減に取り組んでいく。
類似団体との比較では2.3%上回っている。職員の給与については人事院勧告に基づいて、水準の適正化を図っており、今後も人事院勧告に準拠することを基本に社会経済情勢や他の地方公共団体の動向等を考慮し、適正な給与水準を維持することに努める。
人口増加は緩やかになりつつあるが、定年退職者の多い年に備えた、計画的な職員採用は行いつつも、従来より職員採用を抑えてきたことで類似団体平均値を下回っている。適材適所の職員配置や機構改革を実施し、引き続き適正な定員管理に取り組んでいく。
平成27年度は10.3%であり前年度に比べ、0.1ポイントの上昇となっている。これは、準元利償還金の増等によるものである。区画整理事業の進捗による人口増加に伴う教育施設整備や道路整備等の普通建設事業費に係る償還費は依然として続くが、事業実施にあたっては選択と集中を行い、国県支出金の有効活用と交付税措置のある有利な起債を活用するなど、公債費負担の減少に努める。
平成27年度の将来負担比率は65.6%であり、前年度より5.5ポイントの低下となっている。これは充当可能財源である基金は減少したものの、地方債残高の減等の要因によるものである。しかしながら、類似団体平均からは大きく上回っていること、埼玉県平均よりも高い数値にあることから、引き続き財政調整基金等充当可能財源である基金比率の向上にも努め、将来負担比率を低下させるように取り組んでいく。
平成23年度から人件費はほぼ横ばいで推移している。平成26年度から0.3ポイント上昇した。主な要因としては、給与改定に伴う職員給の増による。町の人口は緩やかではあるが増加している。一方で、当町の人口1,000人当たりの職員数は類似団体平均よりも少ない。少数精鋭で行政運営にあたっている状況であり、行政需要が増えていく中、適正な定員管理は必要と考える。財政面からは継続的かつ良好な財政運営を図るために、人件費の抑制には引き続き努める。
類似団体平均値と比較すると、物件費に係る経常収支比率は高い。平成27年度は平成26年度と比較し0.2ポイント低下している。これは、近年、指定管理制度導入による人件費から物件費へのシフトにより物件費が増加していたが、平成27年度は物件費の伸びに比べ、地方税等の経常一般財源が伸びたことによる。今後も指定管理制度の活用が見込まれること、委託料については費用対効果を十分に検討し、人件費と物件費の動向に注視するとともに削減に努める。
扶助費については、埼玉県平均や全国平均をみても高い状況にある。扶助費に係る経常収支比率は、23年度以降上昇傾向にあったが、扶助費の伸び以上に地方税等の経常一般財源が伸びたことにより、26年度より0.1ポイント低下した。しかしながら、扶助費は増加しており、主に子育てと障害関連経費の伸びがあげられる。容易に削減、圧縮は難しいが、上昇傾向に歯止めをかけられるよう努める。
類似団体平均値と比較すると、その他に係る経常収支比率は低い状況にある。数値は平成23年度から横ばいで推移しているが、平成27年度は平成26年度と比べ0.2ポイント上昇している。これは、医療費増や保険税(料)軽減増に伴う国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等への繰出金の増加が要因と考えられる。医療費抑制につながる啓発等により、普通会計からの繰出金の抑制に努める。
類似団体平均値と比較すると、補助費等に係る経常収支比率は低い。負担金、補助金等の支出について適切に対応してきたことによる。引き続きこの数値を維持していくよう努める。
公債費に係る経常収支比率については、平成24年度までは類似団体平均値をやや下回っていたが、平成25年度からは類似団体を上回ってきている。平成17年度頃から人口増加に伴い、小中学校施設整備等の普通建設事業が多く実施され、その分が公債費に反映されてきている。今後、臨時財政対策債の償還額も増えることが見込まれるため、地方財政措置のある有利な起債を活用しつつ、安易な起債は避け、町債発行額の抑制に努める。
類似団体平均値と比較すると、公債費以外に係る経常収支比率は同程度で推移してきたが、平成27年度は平成26年度と比べ0.4ポイント数値が回復している。医療費増や保険税(料)軽減増に伴う国民健康保険特別会計、介護保険特別会計等への繰出金は増加しているが、普通建設事業費や維持補修費用の削減により数値が低下したと考えられる。今後も計画的な公共施設管理、医療費抑制につながる啓発等により普通会計からの繰出金の抑制に努める。
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