シティパーキングアコス 公共下水道 草加市立病院 簡易水道事業(法適用)
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財政力指数は、平成28年度単年度においては、地方消費税交付金や地方税の増収等に伴い上昇となったものの、3か年平均としては、平成27年度から横ばいとなった。引き続き、税収入の収納率向上等による歳入の確保に努めるほか、事業効果・成果を検証し、事業の見直しを行う中で財政基盤の強化を図る。
経常一般財源では、人件費は減、補助費、物件費、扶助費、公債費は増となった。自立支援給付費の増などで扶助費が増、民間保育所委託料の増などで補助費が増加し、全体としては約13.7億円の増となった。一方、分母となる経常経費充当一般財源総額は、市税、交付税等の減収により10億円減となったことで、経常収支比率は6.0%の増となった。今後、扶助費や補助費などの増加で経常収支比率の上昇が見込まれるが、今後も市税の一層の収納向上と歳出の執行管理や経常経費の縮減を行う。
類似団体と比べ低くなっているのは、業務の民間委託や指定管理者制度の導入等を用いた経費抑制のほか、各事務事業の進捗管理を四半期ごとに行う事務効率化によるものである。
国で行った人事院勧告に基づく給与改定に準じて当市においても給与改定を実施したため、前年とほぼ同様の指数となっている。今後も近隣の市町村の動向を踏まえながら、より一層の給料の適正化に努める。
分子を構成する項目のうち、主に元利償還金の額が2.2億円、公債費に準ずる債務負担行為に係るものが6千万円増加した。また、分母を構成する臨時財政対策債発行可能額が3.4億円減少したものの、標準税収入額等が平成27年度と比較し、11.5億円増加したことにより単年度では減少となったが、3か年の平均の結果として、平成27年度から横ばいとなった。
分子を構成する将来負担額のうち、消防が一部事務組合になったことにより退職手当負担見込額が16.4億円、下水道事業などの公営企業債の繰入見込額が12.8億円減少したことに加え、庁舎建設基金などの充当可能基金が12.8億円増加した。また、分母を構成する標準財政規模が5.8億円増加したこと等により、将来負担比率が7.1%減少した。
職員数の削減により、人件費に係る経常収支比率は類似団体を下回っている。また、人件費及び人件費に準ずる費用の一人当たりの決算額では、賃金(物件費)が類似団体平均を85.8%上回っているが、人件費分としては39.2%下回っている。これは、臨時職員等の多様な任用制度を積極的に活用し、職員数を削減していることによるものである。なお、消防が一部事務組合へ移行したことなどにより人件費が前年比18.7%減となった一方、市税、交付税等の減収により分母となる経常経費充当一般財源総額が10億円減となったことで、3.6%の減となった。
物件費にかかる経常収支比率は、類似団体平均、埼玉県平均を上回っている。これは、本市においては正規職員数を抑制し、臨時職員等の多様な任用制度を積極的に活用していることで、人件費から賃金(物件費)へ移行していることが要因である。
扶助費にかかる経常収支比率は、類似団体平均及び埼玉県平均を下回る水準を維持している。これは、本市の高齢化比率(老年人口割合)が23.4%(平成28年1月現在)と、埼玉県内の市町村と比較して低いことが一因である。今後も生活保護費や自立支援給付費などの増加が見込まれるが、適正な扶助費の支給に努めていく。
その他にかかる経常収支比率は類似団体平均、埼玉県平均より低くなっている。しかし、国民健康保険事業及び公共下水道事業など公営企業会計への繰出金が多額になっており、今後は、使用料、保険料等の適正化を図り、繰出金の抑制に努める。
補助費等にかかる経常収支比率が類似団体平均、埼玉県平均をそれぞれ大きく上回っている。これは、ごみ処理業務を一部事務組合(東埼玉資源環境組合)で行っていることから、組合に対する負担金を支出していることによるものである。また、消防が一部事務組合へ移行したことにより補助費等に係る経常収支比率が上昇した。市の出資する法人等各種団体への補助金については、補助目的や補助内容を精査するほか、補助対象経費及び補助率を明確化するなどし、適正な補助事業を進めていく。
公債費にかかる経常収支比率が類似団体平均、埼玉県平均より低くなっており、また、人口一人当たりの決算額も類似団体平均を27.9%下回っている。今後も起債の借入れをできるだけ抑制しながら実質公債費比率の上昇を抑えるように努める。
公債費以外にかかる経常収支比率は、消防が一部事務組合へ移行したことにより、埼玉県平均及び類似団体平均を上回った。今後も事務事業の見直しによる経費の削減や、公営企業会計における使用料等の適正化による繰出金の抑制など、普通会計の負担額を減らしていくよう努める。
平成23年度から平成25年度にかけて、地方債残高の減少、退職手当負担見込額の減少、標準財政規模の増加等の要因で、両指数とも大幅に改善した。その後も、充当可能基金の増加や公営企業の繰入見込額減少等の要因で改善しており、類似団体の平均を大幅に下回っていることから、引き続き水準を抑えるよう努めていく。
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