収益等の状況について
①収益的収支比率は100%であり,単年度の収支は黒字となっているが,一般会計内での運営であるため,黒字分は一般会計への繰出金としており,基本的に収支は0円となっている。④売上高GOP比率については、類似施設平均値と比較し、高い数値を維持している。民間譲渡については,周辺民間駐車場経営の圧迫及び本来の目的である道路交通の円滑化を確保できるか等を考慮し,慎重な検討が必要である。
資産等の状況について
⑧設備投資見込額については,平成29年度に精算機器の入れ替えを行っており,それに伴うリース料を算出している。供用開始から9年経過しており,今後施設の修繕に係る費用も増えることが見込まれる。⑩駐車場整備にかかる借入はあるが,償還を進めており借入残高は減少傾向であり,企業債残高対料金収入比率も類似施設平均値より低い。
利用の状況について
⑪稼働率については,平均値よりは低いが、稼働率が低いというわけではなく,収益等の状況から見ても,例年,黒字が続いている収益性の高い施設となっている。また,本市の過去5年間の経年比較については,減少傾向にあり,駅前周辺における民間駐車場の増加が原因であると考えられる。稼働率は減少傾向にあるものの,稼働率は依然として高く,本来の目的である市民の利便性及び道路交通の円滑化に寄与していると考える。
全体総括
当該駐車場は,地方債の償還について,駐車場の使用料でまかなえており,良好な経営環境にあるが,周辺環境の変化に伴い,稼働率が減少傾向にあることから,駐車需給のバランスや収支状況,社会環境の変化等を注視しながら健全な事業経営を目指していく。