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地方財政ダッシュボード

宮崎県小林市の財政状況(2012年度)

🏠小林市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(平成22年国勢調査30.3%)等、財政基盤が弱く、類似団体平均を下回っている。今後人口減少や高齢化は一層進行すると予想されるため、引き続き定員管理適正化による人件費の削減など、歳出の徹底的な見直しを実施するとともに、税収の徴収率向上対策を中心とする自主財源の確保に努め、財政の健全化を図る。

経常収支比率の分析欄

扶助費及び公債費の水準が高く、類似団体平均を上回っている。公債費については減少傾向だが、今後大型の建設事業を控えていることもあり、再び増加に転じることが予測されている。行政改革大綱に則った「健全で効率的・効果的な行財政運営の推進」により、その他の経常経費を含めた削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

職員数や基本給・諸手当の水準が類似団体と比較して低く、また消防業務やし尿処理業務などを一部事務組合で行っているなど、人件費は例年類似団体平均を下回っている。物件費も決算額としては類似団体より少ないが、指定管理など経常的な委託料が増えつつある現状を鑑み、抑制に努めていく必要がある。

ラスパイレス指数の分析欄

指数は100を超えているが、前年度からはわずかながら下がっている。合併を行った22年度以降、新規職員採用数を退職予定者の2/3程度に抑制するなどの定員管理を行っており、今後も適正化に努めていく。なお、国家公務員の時限的な給与改定特例法による措置がないとした場合の参考値は97.2%である。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

定員管理の適正化を推進するため、指定管理者制度の導入や新規採用職員を退職予定者の2/3程度に抑えるなど職員数の削減に取り組んでいる。今後も健全で効率的・効果的な行財政運営のため、適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

交付税算入率の高い地方債を優先し、地方債発行額も元金償還額以内に抑えるなどの対策を継続しており、比率は下降傾向、類似団体平均も下回っている。しかし今後大型の建設事業を複数控えており、そこで借り入れる地方債の償還が始まるころから、比率は再び上昇する見込みである。引き続き抑制策に取り組んでいく。

将来負担比率の分析欄

類似団体平均との比較ではなお高い水準にあるが、交付税措置率の高い事業債を優先し、地方債発行額を元金償還額以内に抑えるなどの対策による地方債残高の減少、交付税の合併算定替等で生じた資金余力を積み立てたことによる充当可能基金の増加などにより、比率は下降傾向にある。しかし今後大型の建設事業を複数控えており、比率の上昇も考えられる。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

職員数や基本給・諸手当の水準が類似団体と比較して低いため、経常収支比率の人件費分は類似団体平均を下回っている。しかし一部事務組合負担金の人件費分は類似団体平均を上回っており、今後はそちらも含めて人件費全体の適正化を図っていく必要がある。

物件費の分析欄

物件費の決算額そのものは類似団体平均を下回っているが、その経常経費充当一般財源額となると上回る。これは、ごみ収集運搬業務や予防接種業務等、特定財源のない経常的な委託料が多額になっているためと思われる。人件費の削減に伴い、委託料や臨時職員賃金などが増加し、比率も上昇傾向であるため、枠配分方式による予算組みの効果などを最大限活用し、物件費全体の圧縮に取り組んでいく。

扶助費の分析欄

扶助費に係る経常収支比率は類似団体平均を上回っており、さらに上昇傾向にある。中でも保育所(公立・私立)の運営に係る経費を含む児童福祉費が突出して多く、扶助費全体を押し上げる要因となっている。

その他の分析欄

類似団体平均は下回っているが、増加傾向にある。主な要因は国民健康保険事業特別会計や後期高齢者医療事業特別会計などへの繰出金の増である。各事業特別会計の歳出削減を行うとともに、保険税賦課の適正化を図ること等により、一般会計の負担額を圧縮するよう努める。

補助費等の分析欄

類似団体平均、前年度ともに若干ながら下回っている。補助費等の半分を占める一部事務組合への負担金が、大型の建設事業完了により減少したのが主な要因であるが、今後一部事務組合発行債の償還に係る負担金が増加することも予測され、全体としてのバランスを見ながら適正化を図る必要がある。

公債費の分析欄

実質公債費比率は類似団体平均を下回り、さらに下降傾向にあるが、公債費に係る経常収支比率は類似団体平均を上回っており、なお比較的高い水準にある。今後大型の建設事業を複数予定しているため、公債費全体をさらに抑制していく必要がある。

公債費以外の分析欄

人件費、補助費等はわずかながら減少傾向にあるが、特に扶助費の伸びが大きく、経常経費全体を押し上げる要因となっている。今後も住民サービスの低下を招かないよう配慮しつつ、縮減努力を行っていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

24年度は、財政調整基金残高は増加したものの、実質収支額は減少、実質単年度収支は赤字となった。これは、きめ細かな交付金など国庫支出金の減、評価替えに伴う固定資産税の減など、歳入総額が減となり、退職者の大幅増による人件費の増、障がい者関係法制度の変更に伴う扶助費の増など、歳出総額が増となったことによる。今後は普通交付税における合併算定替の段階的廃止等、歳入減が見込まれることから、歳入減に見合った一層の歳出削減を行っていく必要がある。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

一般会計以外は概ね黒字が増加しており、黒字額全体を押し上げている。23年度の食肉センター事業特別会計での赤字は解消した。しかし国民健康保険事業特別会計については、財源補填的な他会計繰入金も増加している。保険税や医療費の適正化により、国保事業の健全化を図っていかなければならない。市立病院事業会計の経営状態には改善が見られるが、医師不足による延患者数の減が続いており、一方で未収金の額は少しずつ増加するなど、課題は山積している。全国的に医師不足が懸念されている中であるが、継続的に医師・看護師確保に努めていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

24年度は、21年度に市立病院改築事業の本体工事で借入れた地方債の償還が始まったことなどにより元利償還金は増加したが、元利償還金等全体としては年々減少している。一方で、旧合併特例事業債、過疎対策事業債など、交付税算入率の高い地方債を優先的に借入れる方針によって、算入公債費等は増加、実質公債費比率は下降傾向にある。しかし今後、学校給食センターの建設や駅周辺施設の整備、市役所本庁舎の建替えなど、大型の建設事業が複数予定されているため、これらの事業に係る地方債の償還が始まるころから実質公債費比率の上昇が見込まれる。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

地方債の発行額を同年度の元金償還額以内に抑えることで、地方債現在高は減少しつつあり、また、21年度の合併以後、新規採用を退職予定者数の2/3としており、職員数が減少、それにより退職手当負担見込額も減少傾向となっている。一方で財政調整基金への積立などを行い、充当可能基金は順調に増加している。ただし、今後大型の建設事業を複数予定しているため、財政状態の急激な悪化抑制に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,