簡易水道事業
末端給水事業
公共下水道
特定環境保全公共下水道
農業集落排水
📅2023年度📅2022年度📅2021年度📅2020年度📅2019年度📅2018年度📅2017年度📅2016年度📅2015年度📅2014年度📅2013年度📅2012年度📅2011年度
財政力指数の分析欄少子高齢化に伴う人口減少や全国平均を上回る高齢化率の上昇に加え、町内には農業以外に中心となる産業がないこと等により、財政基盤が弱く、歳入総額に占める自主財源比率は20.7%しかない。財政力指数は、近年は横ばいの0.32と低い位置で推移している。今後、施設老朽化による維持補修費の増や大規模建設事業等が具体化していくことから、引き続き行政の効率化に努め、財政の健全化に努める。 | 経常収支比率の分析欄(分母)経常一般財源等が355百万円の増、(分子)経常経費充当一般財源等が216百万円の減となり、前年度から7.3ポイント減の86.7%となった。平成27年度の普通交付税合併算定替の縮減開始以降、比率は90%前半で推移していたが、令和3年度は、普通交付税の追加交付等による分母の増、過去の借入抑制による公債費減少等による分子の減が重なり、大きく改善した。しかし、普通交付税の合併算定替が終了し、今後も扶助費その他の経常経費の増加が見込まれ、比率が上昇することが懸念される。引き続き、経常経費削減と自主財源確保等に努める。 | 人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄類似団体平均と同程度で推移しているが、人件費は減少したものの新型コロナウイルス感染症対策による物件費が増加したことが影響し、前年度よりも11千円増となった。今後も、定員適正化計画に基づいた職員数管理、事務事業の見直し、公共施設管理等により経費削減に努める。 | ラスパイレス指数の分析欄人事院勧告に準じて給与改正を実施している。類似団体平均との差は、新規採用数の減少で職員の年齢構成と給与号給の偏りが影響している。 | 人口1,000人当たり職員数の分析欄中山間地域の中で過疎地域にあたり、人口密度が低くなっている。人口に対する職員数は、類似団体平均とほぼ同数となっている。定員適正化計画に沿って職員数の管理を行っているが、新規採用者の確保に苦慮している状況で退職者数のほうが上回っており、職員数は計画値以上の減少となっている。業務の見直し等、効率的な行政運営となるよう努めている。 | 実質公債費比率の分析欄近年は10%前後で推移しており、前年度より1.0ポイント改善した。比率が10%前後で推移しているのは、これまでの起債の抑制、積極的な繰上償還、低利率への借換や利率見直し等の効果と考えている。今後は、近年の大型事業により一時的に償還額は上昇するが、過去に発行した地方債の償還負担が減少していくことから、比率は、若干増減を繰り返しながら、ほぼ横ばいで推移すると見込んでいる。事業の具体化にあたっては、後年度に負担するランニングコストや公債費等も重視し、財政の健全化に努める。 | 将来負担比率の分析欄将来負担額の増よりも充当可能財源の増が大きかったため、分子が減少し、前年度より6.5ポイント改善したが、類似団体平均を上回っている。引き続き町債発行と公債費負担のバランスに配慮しながら、比率が上昇傾向とならないよう財政の健全化に努める。 |
人件費の分析欄経常一般財源等の増加(355百万円)と、人件費の減少(35百万円)により、比率は前年度から1.3ポイント改善している。類似団体平均を下回っているのは、職員構成が主な要因である。平成16年の合併以降、職員数の削減や指定管理者制度活用等で人件費の抑制を図ってきた。今後も、定員適正化計画に基づいて定員管理に努めながら、効率的な行政運営に努める。 | 物件費の分析欄物件費が増加(64百万円)により、比率は前年度から0.1ポイントの悪化となり、類似団体平均と同水準となった。引き続き必要最小限の経費で効率的な行政運営に努める。 | 扶助費の分析欄経常収支比率は前年度より0.1ポイント改善したものの、類似団体平均を上回っている。国の制度改正等により扶助費の増加はやむを得ない面もあるが、支給時の資格審査等を通して、適正な執行と経費の抑制に努める。 | その他の分析欄比率が類似団体平均を下回っているのは、水道事業及び下水道事業を法適化していることで、特別会計への繰出金が少ないことが主な要因である。経常一般財源等の増(355百万円)により、前年度より0.6ポイント改善した。少子高齢化による社会保障関連の特別会計繰出金等は高止まり傾向である。特別会計においては、経費削減や効率的・効果的な事業執行等で、普通会計の負担の抑制に努める。 | 補助費等の分析欄補助費等の減(126百万円)に加え、経常一般財源等の増(355百万円)により、比率は前年度から2.8ポイント改善した。一時的に改善はしたが、農業・観光分野への補助金等が多額であることや、法適化している水道事業及び公共下水道事業への繰出金等が影響し、例年、類似団体平均と比べ大きく上回っている。大幅な削減は、すぐには困難であるが、必要性・公平性・事業効果を検証しつつ、見直しを行い、より効果的な予算執行に努める。 | 公債費の分析欄これまでの起債の抑制、積極的な繰上償還、低利率への借換や利率見直し等による元利償還金の抑制効果により、比率は前年度より2.7ポイント改善し、類似団体平均と同程度となった。引き続き公債費負担の軽減に努める。 | 公債費以外の分析欄公債費以外の比率は、経常一般財源等の増(355百万円)により、前年度から4.6ポイント改善した。厳しい財政状況を踏まえ、引き続き経費削減と効率的な行政運営に努める。 |
議会費労働費消防費諸支出金総務費農林水産業費教育費前年度繰上充用金民生費商工費災害復旧費衛生費土木費公債費 |
目的別歳出の分析欄総務費の伸びは、光ファイバ化事業によるものである。民生費は、類似団体平均と同様に年々増加しているが、これに加え新型コロナウイルス感染症対策関連の国の給付金による増である。国の制度改正等による社会保障関連経費の増加が大きく影響しており、今後も増加が見込まれる。衛生費は、ごみ収集費用や上水道事業、世羅中央病院企業団への補助費等に係る経費が多額であるため類似団体平均を上回っている。商工費は新型コロナウイルス感染症対策等で、土木費は町道改良事業等で前年度よりも増加した。災害復旧事業費については、令和2年度・令和3年度被災分であり、今後は減少する見込みである。合併以降、地方債残高は順調に減少しており、これに伴い公債費も減少してきた。今後、近年の大型事業により公債費償還が一時的に増となるが、その後地方債残高は横ばい又は若干の増減を繰り返していくものと見込んでいる。 |
人件費補助費等災害復旧事業費投資及び出資金物件費普通建設事業費失業対策事業費貸付金維持補修費普通建設事業費(うち新規整備)公債費繰出金普通建設事業費(うち更新整備)積立金前年度繰上充用金 |
性質別歳出の分析欄本町の最も大きな特徴は、農業・観光分野への補助費等が多額であることである。法適化している水道事業及び公共下水道事業への繰出金等の影響もあり、例年、類似団体平均を大きく上回っている。大幅な削減はすぐには困難であるが、必要性・公平性・事業効果を検証しつつ見直しを行い、より効果的な予算執行に努める。合併以降、地方債残高は減少しており、これに伴い公債費も減少してきた。今後、近年の大型事業による公債費償還が一時的に増となるが、その後地方債残高は横ばい又は若干の増減を繰り返していくものと見込んでいる。その他、類似団体平均を上回っているものとして、維持補修費、扶助費、普通建設事業費、災害復旧事業費がある。維持補修費は今後、施設の老朽化により増加する懸念がある。国の制度改正や少子高齢化により、本町では扶助費の増加はやむを得ない面もあるが、支給時の資格審査等を通して適正な執行と経費の抑制に努める。普通建設災害復旧事業費については光ファイバ化事業、災害復旧事業については令和2年度・令和3年度被災分であり、今後は減少する見込みである。繰出金が類似団体平均を下回っているのは、前述の水道事業や公共下水道事業の法適化により、これらの事業の繰出金が補助費等に区分されるためである。特別会計は独立採算の原則のもと、経費削減や効率的・効果的な事業執行等により、普通会計の負担の抑制に努める。 |
基金全体(増減理由)合併算定替の終了による普通交付税の減少により厳しい財政運営が続いているが、令和3年度は財政調整基金からの繰入れを行わなかったこと、その他特定目的基金の積立が増えたことにより、基金全体では335百万円の増となった。(今後の方針)令和3年度は必要なかったが、近年は財源不足を他の歳入で賄うことができず、財政調整基金から多額の繰入れを行っている。このまま繰入れを行っていると、数年で財政調整基金が枯渇してしまう恐れがあり、他の基金を含めた基金の有効な活用方法の検討と、経費節減による一般財源ベースでの予算規模の縮減に取り組む必要がある。 | 財政調整基金(増減理由)令和3年度末の基金残高は184百万円増加し2,290百万円となったが、これは債権運用利息等の積立に加え、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用や普通交付税の追加交付のため、基金の取崩しを行わなかったためである。(今後の方針)普通交付税の合併算定替終了後の財源不足に対応するためには、基金減少はやむを得ない面がある。安定的な財政運営のためには、引き続き経常経費削減と自主財源確保等に努めつつ、一般財源ベースでの予算規模の縮減に111取り組む必要がある。 | 減債基金(増減理由)令和3年度普通交付税により措置された臨時財政対策債償還基金分59百万円を積立てた。(今後の方針)これまでの取組みにより地方債残高は大幅に減少しているため、現時点で減債基金の積立や取崩は検討していないが、臨時財政対策債償還基金分については、令和3年度臨時財政対策債の償還財源として活用していく。 | その他特定目的基金(基金の使途)まちづくり振興基金:地域振興に資する事業の推進公共施設整備基金:公共施設等の整備に要する資金中小企業融資運営基金:中小企業者の金融の円滑化による企業の育成振興応援寄附基金:ふるさと寄附金(ふるさと納税)の寄付目的に沿った事業地域福祉基金:高齢者保健福祉施策の推進過疎地域自立促進基金:過疎地域自立促進特別事業に要する経費情報通信施設運営基金:放送施設の整備、修繕等の維持運営に係る経費森林環境譲与税基金:森林の整備及びその促進に関する事業せら農業公園運営基金:農業公園施設の整備、修繕の経費(増減理由)応援寄附基金:ふるさと寄附金の積立過疎地域自立促進基金:過疎債発行による積立情報通信施設運営基金:放送施設の賃借料の積立(今後の方針)それぞれの目的に沿った積立、充当をしていくが、具体的な活用方法が決まっていない基金もある。財源不足の中、今後の財政運営においてどのように活用していくべきか検討をしていく。 |
有形固定資産減価償却率の分析欄本町では、平成27年度に策定した公共施設等総合管理計画において、公共施設等の総延床面積を25年間で30%縮減するという目標を掲げ、老朽化した施設の集約化・複合化等を進めている。有形固定資産減価償却率については、類似団体平均よりもやや高い水準に位置し、施設の老朽化が進んでいることで上昇傾向にある。 | 債務償還比率の分析欄債務償還比率は、類似団体平均と比較して同程度ではあるが、若干上回っている。光ファイバ網整備等の大型事業の地方債発行により地方債残高が増加したことが一因として考えられる。厳しい財政運営のなかでも、債務償還比率は減少しており、今後も交付税措置の有利な地方債の活用により将来負担の軽減に努める。 |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析令和元年度まで類似団体平均と比較して低かった将来負担比率が、令和2年度においては類似団体平均の急減によって高く転じる結果となった。令和3年度も本町の値は改善したのの、類似団体平均がさらに減少したため、比較すると高い水準にある。一方、有形固定資産減価償却率は老朽化した施設が増えてきていることから類似団体平均と比較して高い水準となっている。将来負担比率は適正な範囲であるが、有形固定資産減価償却率は増加傾向にあるため、今後も公共施設等総合管理計画に基づき、老朽化した施設の統廃合を進めるとともに、町有財産の売却等も推進し、公共施設等の維持管理経費の縮減に取り組む。 |
|
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析両比率とも適正な範囲で推移しているが、実質公債費比率、将来負担比率いずれも、類似団体平均と比較して高い傾向があることが分かる。実質公債費比率は10%前後で推移しており、令和3年度は過去の借入抑制の影響もあり、公債費が減少したため前年度より改善した。将来負担比率が改善したのは、地方債残高の増加があったものの、充当可能基金の増加がさらに大きかったためである。今後も引き続き、公債費の適正化に努める。 |
|
道路橋りょう・トンネル公営住宅港湾・漁港認定こども園・幼稚園・保育所学校施設児童館公民館 |
施設情報の分析欄類似団体平均と比較して有形固定資産減価償却率が特に高くなっている施設は、橋りょう・トンネル、公営住宅、保育所である。橋梁・トンネル・公営住宅の有形固定資産減価償却率については、類似団体平均を上回っているが、個別施設計画による修繕計画が策定済であり、計画的に維持修繕を実施している。保育所等については、運営中の町立保育所は3施設しかないことから一人当たり面積は類似団体平均と比べて狭く、ほぼ横ばいでの推移となっている。これは、近年の町立保育所の閉鎖と私立認定こども園の開設が影響している。また、ほとんどの類型において、有形固定資産減価償却率は類似団体平均より高くなっているが、学校施設については下回っている。これは、平成22年度末で小学校6校が統合により用途廃止(町全体で10校から4校へ減)となったため、比較的新しい建物に集約されたことに起因しているものと考えられる。 |
図書館体育館・プール福祉施設市民会館一般廃棄物処理施設保健センター・保健所消防施設庁舎 |
施設情報の分析欄ほとんどの施設において、有形固定資産減価償却率は類似団体平均を下回っているものの、図書館については類似団体平均を大きく上回っている。これは、町内に3施設ある図書館のうち、2施設は市民会館に併設されており、市民会館に含まれていること、図書館単独で計上された残り1施設が法定耐用年数を超過していることにより100%となっている。同様に、図書館の一人当たり面積が類似団体平均の3分の1程度しかないが、実際には他に2施設あるため、類似団体と同レベルに整備されている状況にある。保健センターについては、平成30年度に大きく面積が減少しているが、これは、甲山保健福祉センターを廃止し、甲山自治センター(公民館類似施設)に転用したことによるものである。市民会館の一人当たり面積が、類似団体平均を上回っているが、これは、町内の各地域にコミュニティや避難所機能を含む自治センターを計画的に整備してきた結果でもある。小学校や保育所が廃止となり、自治センターが唯一の公共施設となっている地区も多い。本町は中山間地域であり、集落が点在し、高齢化も進んでいることから、災害発生時に容易に他地域まで避難できない高齢者も多いため、一定数は避難場所として地域に残す必要がある。その一方で維持管理費を削減する必要もあるため、人口減少等も踏まえた対応が必要である。庁舎の一人当たり面積については、平成29年度よりほぼ横ばいで類似団体平均を上回っているものの、その乖離が徐々に少なくなっており、他団体の上昇傾向には沿っていないことが推測される。施設の面積はそれほど変わっていないが、人口減少に伴い、一人当たり面積は増加傾向になっている。 |
資産合計負債合計 |
1.資産・負債の状況一般会計等においては、資産総額が前年度末から353百万円の増加(+0.7%)となった。資産総額のうち、有形償却資産(建物・工作物など)の割合が79.5%となっており、これらの資産は将来の維持管理、更新等の支出を伴うものであるため、公共施設等総合管理計画に基づき、劣化状況や地域の特性に合わせながら、施設の統廃合や集約化、複合化を進めるなど公共施設等の適正管理に努める。また、負債総額が前年度から293百万円増加(+2.4%)しており、地方債残高の増(294万円)が大きな要因となっている。特別会計を加えた全体では、資産総額は前年度末から299百万円増加(+0.5%)し、負債総額は前年度末から243百万円増加(+1.1%)した。資産総額は、特別会計に属する資産を計上していることにより、一般会計等に比べて12,308百万円多くなるが、負債総額も9,681百万円多くなっている。一部事務組合等を加えた連結では、資産総額は前年度末から13百万円減少(0.0%)し、負債総額は前年度末から104百万円増加(+0.4%)した。資産総額は、一部事務組合等の資産を負担割合に応じて計上していること等により、一般会計等に比べて17,477百万円多くなるが、負債総額も一部事務組合等で起債した地方債等が要因となり、12,196百万円多くなっている。 |
純経常行政コスト純行政コスト |
2.行政コストの状況一般会計等においては、経常費用は11,681百万円となり、前年度比1,360百万円の減少(▲11.9%)となった。今後も大きな金額の計上が見込まれる減価償却費(2,455百万円、前年度比4百万円)は、純行政コストの20.9%を占めている。これはすなわち、2,455百万円のペースで資産の老朽化が進んでいるとも解釈できるため、引き続き公共施設等の適正管理に積極的に取り組み、経費の縮減を行うことが重要となっている。全体では、一般会計等に比べて、特別会計にかかる使用料及び手数料を計上していることもあり、経常収益が252百万円多くなっている一方、負担金を補助金等に計上しているため、移転費用が3,097百万円多くなり、純行政コストは3,721百万円多くなっている。連結では、一般会計等に比べ、一部事務組合等の事業収入を計上し、経常収益が2,788百万円多くなっている一方、移転費用が5,174百万円、物件費が1,651百万円多くなっていること等により、経常費用が9,009万円多く、純行政コストは6,588百万円多くなっている。 |
本年度差額本年度末純資産残高本年度純資産変動額 |
3.純資産変動の状況一般会計等においては、財源(11,624百万円)が純行政コスト(11,749百万円)を下回っており、本年度差額は126百万円の減少となったが、土地、建物の無償所管換等があったため、最終的な純資産残高は60百万円の増加となった。地方税の徴収業務の強化やふるさと納税制度のさらなる活用等により税収等の増加に努める。全体では、国民健康保険事業特別会計、介護保険事業特別会計等の国民健康保険税や介護保険料等が税収に含まれることから、一般会計等と比べて財源が3,551百万円多くなっている。純資産残高は、56百万円の増加となった。連結では、一部事務組合等の歳入が按分の上で含まれることから、一般会計等と比べて財源が6,311百万円多くなっており、純資産残高は116百万円の減少となった。 |
業務活動収支投資活動収支財務活動収支 |
4.資金収支の状況一般会計等においては、業務活動収支は1,924百万円であったが、投資活動収支については、公共施設等の整備や基金積立等が、補助金収入や基金の取崩し等を上回り、2,038百万円となった。財務活動収支については、地方債の発行収入が地方債償還支出を上回ったことから244百万円となっている。また、本年度末資金残高は、前年度から130百万円増加し、620百万円となった。全体では、国民健康保険税や介護保険料の税収等収入が特別会計の収入に含まれる一方、特別会計としての支出も含まれることから、業務活動収支は一般会計等より152百万円多い2,076百万円となっている。投資活動収支は、特別会計における公共施設等の整備等が補助金収入等を上回り、▲1,968百万円となった。財政活動収支は、地方債の発行収入が地方債償還支出を上回ったことから、6百万円となっている。また、本年度末資金残高は、前年度から113百万円増加し、2,571百万円となった。連結では、一部事務組合等の収入の一部が業務収入に含まれる一方、人件費や物件費等も按分の上含まれることから、業務活動収支は一般会計等より259百万円多い、2,183百万円となっている。投資活動収支は、組合としての基金積立が行われていることもあり、▲2,058百万円となっている。財務活動収支は、地方債の発行収入が地方債償還支出を上回ったことから、16百万円となっている。また、本年度末資金残高は、前年度から112百万円増加し、4,021百万円となった。 |
①住民一人当たり資産額(万円)②歳入額対資産比率(年)③有形固定資産減価償却率(%) |
1.資産の状況住民一人当たりの資産額は、類似団体平均を36.4万円上回っており、基金の増加による資産総額の増加により前年度から8.2万円増加した。今後も、公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設等の総量縮減や長寿命化を推進し、施設保有量の適正化に取り組む。歳入額対資産比率についても、類似団体平均を上回る結果となったが、前年度との比較では0.05年の減少となった。有形固定資産減価償却率については、前年度より0.6%増加しており、類似団体平均からも2.8%上回っている。引き続き、公共施設等の計画的な予防による長寿命化を進めていく等、適正管理に努める。 |
④純資産比率(%)⑤将来世代負担比率(%) |
2.資産と負債の比率純資産比率は、類似団体平均をやや上回っているがほぼ同水準であり、前年度からは0.4%の減少となっている。引き続き、行政コストの削減に努める。将来世代負担比率は、類似団体平均を下回っているが、前年度からは1.1%増加している。今後も、新規に発行する地方債の抑制を行う等、地方債残高を圧縮し、将来世代の負担の減少に努める。 |
⑥住民一人当たり行政コスト(万円) |
3.行政コストの状況住民一人当たりの行政コストは、類似団体平均を上回っている。特に、純行政コストのうち減価償却費が20.9%、補助金及び社会保障給付が30.1%を占めていることが類似団体平均と比べて高くなる要因として考えられる。住民へ提供するサービスとのバランスを考慮し、コストの削減に努める。 |
⑦住民一人当たり負債額(万円)⑧基礎的財政収支(百万円) |
4.負債の状況住民一人当たりの負債額は、昨年度に引き続き本年度においても下回る結果となった。前年度からは固定資産整備による地方債の増加により、3.3万円増加している。今後も計画的な地方債の発行と償還額とのバランスを取りながら地方債残高の圧縮に努める。基礎的財政収支は、投資活動収支の赤字分が、基金の取崩収入及び基金積立支出を除いた業務活動収支の黒字分を下回ったため、233百万円となっている。投資活動収支が赤字となっているのは、地方債を発行して公共施設等の必要な整備を行ったためであり、今後も収支のバランスが取れた財政運営に努めていく。 |
⑨受益者負担比率(%) |
5.受益者負担の状況受益者負担比率は、類似団体平均をやや下回ったがほぼ同水準であり、前年度からの推移では若干減少幅が大きかった。経常費用の中でも減価償却費の占める割合が20.9%(2,455百万円)と大きいことから、引き続き、既存施設の利用状況の精査により、他施設との統合、転用、売却等を検討し、施設の保有総量の縮減に取り組む。 |
出典:
財政状況資料集
,
統一的な基準による財務書類に関する情報
,