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地方財政ダッシュボード

鳥取県岩美町の財政状況(2010年度)

🏠岩美町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2010年度)

財政力指数の分析欄

■財政力指数人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(平成22年度末29.15%)に加え、産業規模が小さいことにより財政基盤が弱く、依然として類似団体平均を大きく下回っている。徹底した歳出削減、組織の見直しによる業務の効率化等により引き続き行財政改革を推し進めるとともに、人口減少に歯止めをかけ、町内の活性化を促すため、定住対策・少子化対策に積極的に取り組み、財政基盤の強化を図る。

経常収支比率の分析欄

■経常収支比率病院事業会計、集落排水処理事業特別会計等への繰出金の増加により、分子となる経常経費充当一般財源は増加したものの、普通交付税、臨時財政対策債など、分母となる経常一般財源の増加が上回ったため、前年度に比べ1.2ポイントの改善が見られた。今後は、大規模な投資的事業に係る地方債の元金償還の開始や福祉事務所設置に伴う扶助費等の増により数値の悪化が懸念されるが、引き続き、経常経費の削減に努めるとともに特別会計及び公営企業会計の経営健全化に向けた取り組みを強化する。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

■人口1人当たり人件費・物件費等決算額類似団体と比較し、人件費・物件費等の決算額の人口1人当たりの金額が、類似団体平均を下回っているのは、物件費2.2ポイント、維持補修費0.7ポイント下回っていることが要因となつている。人件費については、類似団体平均を0.2ポイント上回っているが、引き続き岩美町定員適正化計画に沿った適正な職員数の管理など人件費の抑制に努める必要がある。

ラスパイレス指数の分析欄

■ラスパイレス指数職種区分間の人事異動や人事評価制度による査定昇給が影響し、前年度より0.6ポイント増加しており、類似団体平均を1.4ポイント上回っている。特別職のみに適用していた給与カットは、22年度で廃止した。今後も岩美町定員管理計画に沿った適正な定員管理や業務の見直し、民間委託の推進、給与体系の見直し等の取り組みにより、給与の適正化を図る。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

■人口千人当たり職員数平成18年度に策定した定員適正化計画の数値目標を上回る定数削減を達成しており、類似団体平均より0.55人少ない10.24人となっている。今後、組織、業務等の見直しに伴って適正な定員数を維持する。

実質公債費比率の分析欄

■実質公債費比率普通交付税、臨時財政対策債発行可能額の増加等により、数値は前年度比0.4ポイント減少しているものの、類似団体平均を0.8ポイント上回っている。今後、中学校整備やケーブルテレビ網整備に係る起債の償還が本格的に始まることから、将比率の悪化が予想される。これを一時的な上昇に止めるよう、中長期的な財政見通しにより適切な残高管理に努める。

将来負担比率の分析欄

■将来負担比率一部事務組合が起こした地方債の償還に係る負担見込額の減等により、数値は前年度比11.4ポイント改善したが、類似団体平均を15.3ポイント上回っている。企業債償還費の増加等に伴う繰出金の増加や、ケーブルテレビ網整備、岩美中学校整備による地方債の発行が影響している。今後も、防災行政無線デジタル化事業や小学校の大規模改修事業が予定されており、将来負担額の増加が懸念されが、中長期的な視点に立ち、新規地方債の抑制に努めるなど健全で安定的な財政基盤の確立を図る。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)

人件費の分析欄

■人件費前年度比0.1ポイントの減少で年々数値は改善されてきているが、類似団体平均より0.2ポイント上回っている。引き続き、岩美町定員適正化計画を遵守しながら、人件費の抑制を図っていく必要がある。

物件費の分析欄

■物件費前年度より0.4ポイント下回っており、類似団体平均より2.2ポイント、鳥取県平均より1.7ポイント、全国平均より3.4ポイント下回っている。引き続き、経費削減を心がけ、現状維持に努める。

扶助費の分析欄

■扶助費前年度比0.4ポイントの増加で数値は上昇傾向にあり、町民の高齢化に伴い、医療・福祉関係経費の占める割合は類似団体平均を大きく上回っている。今後は、福祉事務所の開設に伴う生活保護費の増加などにより、更に扶助費の増大が見込まれる。医療費の増大を抑制するため、予防接種や健康診査、介護予防などの普及に努め、町民の健康づくりを推進することが重要となる。

その他の分析欄

■その他その他の項目は、0.3ポイント悪化しており、類似団体平均を4.7ポイント、鳥取県平均を2.4ポイント、全国平均を5.5ポイント上回っている。主な要因は、病院事業会計への繰出金(電子カルテ導入に要する経費分)及び国民健康保険特別会計、集落排水事業特別会計への繰出金の増によるものである。引き続き、企業会計、特別会計等の経営健全化に取り組んでいく必要がある。

補助費等の分析欄

■補助費前年度より0.8ポイント改善したものの、類似団体平均を1.5ポイント、鳥取県平均を4.5ポイント、全国平均を5.0ポイントと大きく上回っている。平成22年度減少したのは、病院事業会計への繰出(精神病棟分)の減が主な要因として挙げられる。今後、補助費等における各種団体への補助金について毎年度見直しを行うなど経費の削減に努める必要がある。

公債費の分析欄

■公債費借入抑制等による公債費負担の適正化に努めているため、前年度より0.6ポイント改善しており、類似団体平均を1.1ポイント下回っている。しかしながら、ケーブルテレビ網整備事業、中学校整備事業など大規模な投資的事業等に係る起債の償還が開始すれば、数値の悪化が予想されるため、更なる借入抑制と適切な残高管理に努める必要がある。

公債費以外の分析欄

■公債費以外昨年度を0.6ポイント下回ったものの、類似団体平均を5.1ポイント、鳥取県平均を6.2ポイント、全国平均を0.1ポイント上回っている。特に、その他の項目では、類似団体46のうち41番目となっており経常収支比率を高める要因となっている。下水道事業等特別会計への赤字補填的な繰出金の増加も要因として挙げられるため、引き続き経費の削減に努め、特別会計等の経営健全化に取り組み普通会計の負担を減らしていくよう努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)

分析欄

■財政調整基金残高について、H21年度の増減高は100,254千円、H22年度は81,665千円であり、平成20年度以降、国の経済対策交付金を活用した事業実施等により積立財源が確保でき積極的に積立てたため増加傾向にある。また、H21と比較し実質収支額の標準財政規模比が増加している要因としては、繰越予算の執行残などによる影響である。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)

分析欄

■当町においては、全ての会計で黒字決算となっている。「一般会計等」における実質赤字比率、公営企業会計を含んだ全会計における連結実質赤字比率において黒字となっている。

実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

■H22年度における実質公債費比率の分子は、前年度比45,349千円の増となっているが、公営企業債元利償還に対する繰入金52,801千円増等が主な要因である。普通会計においては、中学校建設、ケーブルテレビ網整備など大規模事業に係る起債の償還を控えており、更なる公債費の増により「実質公債費比率の分子」の数値の増加が懸念される。

将来負担比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

■H22年度における将来負担比率の分子は、前年度比250,847千円の減となっているが、充当可能基金225,807千円の増(財政調整基金+81,665千円、公共施設建設基金+102,178千円など)、組合等負担見込額54,168千円の減等が主な要因である。早期健全化基準を大きく下回っているが、引き続き適切な公債管理、慎重な基金運用に努め比率の維持改善を図る。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,