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地方財政ダッシュボード

兵庫県福崎町の財政状況(2011年度)

🏠福崎町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2011年度)

財政力指数の分析欄

市町村類型区分が変わったことにもよるが大型事業所(工業団地)を有しているため類似団体を上回る税収があり0.75となっている。しかし、近年低下傾向(平成20年度から4年連続)にあるため、税の徴収強化等による歳入の確保に努める。

経常収支比率の分析欄

類似団体よりも0.3%下回っており、経常収支比率が87.9%と前年比4.9ポイント高くなっているのは、経常一般財源中、(前年比)地方交付税10.0%・臨時財政対策債21.9%の減少及び特別会計への繰出金の増加が要因である。下水道事業への繰出金が前年に続き増加(5千万円)している。今後も増加が見込まれ経常収支比率の悪化が懸念されるため、資本費平準化債の借入を検討するなど繰出金の抑制を図っていく必要がある。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費、物件費および維持補修費の合計額の人口一人当たりの金額が類似団体平均を大きく下回った結果となっている(市町類型区分が変わったため)が、前年より微増となった。物件費の増加が主要因である。今後も行財政改革の推進により一層の経費削減に努めていく。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数は類似団体の中では比較的高い水準にあるが、要因として、国が平成21年度まで実施した昇給抑制措置があげられる。平成19年1月に国と同様の給与構造改革を実施し、今までラスパイレス指数を高めていた高齢層の給与を抑制した。平成22年度と比較して7.2ポイント下がった要因は、国の臨時特例法による平均7.8%の減給措置のためである。今後は、財政状況の見通しや近隣市町の動向を踏まえて、より一層の給与の適正化に努めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成23年度末職員数は153人であるが養護老人ホーム(10人)など特殊要因を含んでいる。人口当たり職員数は、類似団体平均を若干下回っている。(市町類型区分が変わったため)第3次定員適正化計画(平成17~平成22)では、10人減員目標に対し計画を大きく上回る19人の減員となりましたが、今後は、第4次定員適正化計画(平成23~平成27)に基づき、現数を維持しながら効率的な行政運営に努める。

実質公債費比率の分析欄

平成20年度より徐々に改善されており、平成23年度は前年度から1.7ポイント改善の13.3%となったが、依然として類似団体平均を上回っている。改善の主な要因としては、一部事務組合に対する地方債償還のための負担金の減少(対平成20年度で約205百万円の減)したことによる。類似団体との比較では、地方債の現在高と公営企業債等の繰入見込額が多いため平均を上回っている。今後も、下水道事業債に対する資本費平準化債を検討するとともに、適正な地方債発行による事業推進を図っていく。

将来負担比率の分析欄

当町の平成22年度との比較では、繰上償還(55百万)及び財政調整基金積立(47百万)を行ったことで、16.3ポイントの改善(昨年は一部事務組合に対する地方債償還のための負担が減少したことにより28.1ポイント改善)となったが、一方、類似団体平均との比較では、まだまだ2倍程度(72.3ポイント)の開きがあるので、今後も適正な地方債発行による事業推進により地方債の発行を抑制していく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)

人件費の分析欄

類似団体平均と比較すると、人件費に係る経常収支比率は低くなっている。主に、し尿処理業務及び常備消防業務を一部事務組合や事務委託において実施していることや、直営で行っている保育所や老人ホームも保育料などの特定収入を人件費に充てているためである。第3次定員適正化計画に基づく定員の削減を進めた結果、団塊の世代の大量退職に加え、若年層の普通退職もあり、職員数は計画時10名減を9名上回る19名減となった。今後は第4次定員適正化計画に基づき、現数を維持し人件費の適正化に努めていく。

物件費の分析欄

類似団体平均より若干下回っているが、主に、ごみ・し尿の処理等を一部事務組合で実施しているため、施設維持管理経費等が補助費等へシフトしている。また、老人憩いの家「文珠荘」、工業団地企業会館、もちむぎ食品センター、第一・二老人デイサービスセンターの5つの公共施設について指定管理者制度を導入したため、物件費が減少している。物件費(経常経費)における特記する増加要因はない。

扶助費の分析欄

類似団体平均より0.8ポイント上回っている。(市町村類型区分の影響)扶助費は年々増加傾向にある。町単独で多くの福祉施策や子育て支援策を実施している。今後は平成22年7月策定の福崎町第4次行政改革大綱・実施計画に基づき、一定の役割を終えた施策や重複する施策などは見直していく方針である。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率が類似団体平均を上回っているのは、下水道事業特別会計への繰出金が年々増加しているためであり、類似団体平均より3.2ポイント上回っている。

補助費等の分析欄

類似団体平均を1.5ポイント上回っている。主に常備消防業務を同級他団体へ事務委託していることや、ごみ処理やし尿処理などを一部事務組合等への負担金及び各種協議会・団体への補助金が要因となっている。前年度との比較においては、一部事務組合に対する負担金が51百万円減少している。。

公債費の分析欄

町立図書館、小学校体育館、幼児園建設や幹線道路整備などの大型事業を継続的に実施し、地方債の発行が増加している。、類似団体を0.8ポイント下回っているが、今後とも、緊急度・優先度・住民ニーズ等を的確に把握した事業の選択により、地方債の発行を抑制していく。

公債費以外の分析欄

公債費を除いた経常収支比率が類似団体平均を1.1ポイント上回っている。工業団地を有し、類似団体を上回る税収があるためである。今後も税の徴収強化等により経常一般財源の確保に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)

分析欄

財政調整基金残高・・・平成19年度、20年度とあわせて9千万円の取崩しをしましたが、平成21年度、22年度、23年度で3億6千9百万円積立を行い標準財政規模比21.26%と適正な積立額となっている。実質収支(額)比率・・・近年2%~5%の範囲内で推移しており、良好な財政運営となっている。実質単年度収支・・・平成18年度から20年度は、基金取崩しの影響でマイナスとなっているが、平成22年度には財政調整基金の積立等の影響により10.1%となった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)

分析欄

○水道事業会計・・・平成14年度に料金改定を行って以降、安定した実質収支比率となっている。○一般会計・・・近年、2%~5%の範囲内で推移しており、良好な財政運営を行っている。○工業用水道会計・・・実質収支比率1%前後で推移しており安定的な運営となっている。○介護保険、国民健康保険、後期高齢者医療事業・・・保険料収入等の不足額を一般会計からの繰入れによって運営しているため、0%台で推移している。

実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

○元利償還金・・・平成19年度より利率の高い起債を繰上償還(H19~H23で290百万円)してきているが、臨時財政対策債の増減と比例し、元利償還金も増減している。○公営企業債の元利償還金に対する繰入金・・・下水道事業債の増減と連動しており、増加することが見込まれる。○組合等が起こした地方債の元利償還金に対する繰入金・・・くれさか環境事務組合及び中播衛星事務組合の償還が一部完了したため減少している。○算入公債費等・・・過去の起債に対する基準財政需要額に算入される額であるが、下水道事業の進捗により増加傾向にある。○実質公債費比率の分子・・・平成21年度から減少傾向である。(下水道事業の繰入金は増加している。一方で一部事務組合の補助金は減少している。)

将来負担比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

○一般会計等に係る地方債の現在高・・・地方債発行の抑制と繰上償還等の効果があるものの臨時財政対策債の増減が大きく影響している。。○債務負担行為に基づく支出予定額・・・いちかわ園・もちむぎの館駐車場用地にかかるもので、平成23年度以降減少見込み(H23年度でもちむぎの館駐車場終了)○公営企業債等繰入見込額・・・地方債償還元金は増加しているが、3ヶ年平均の「準元金/元金」の割合が減少したため、平成23年度の見込額が減少している。○組合等負担等見込額・・・一部事務組合への負担金であり、くれさか環境と中播衛生事務組合の償還がピークを越え、今後は減少していく。○退職手当負担見込額・・・団塊の世代の大量退職に伴い、退職手当組合に多額の積立て不足を生じていたが、今後数年間は減少する見込みである。○充当可能基金・・・財政積立等により平成23年度末で1,797百万円となっている。○充当可能特定財源・・・公営住宅使用料であり、ほぼ横ばいで推移すると見込まれる。○基準財政需要額算入見込額・・・下水道事業の進捗により増加している。○将来負担比率の分子・・・・平成20年から平成22年度までは地方債の現在高が年々減少したことと、充当可能財源の増加により確実に減少傾向となっている。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,