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地方財政ダッシュボード

兵庫県猪名川町の財政状況(2012年度)

🏠猪名川町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

固定資産税の評価替えなどにより町税収入が減少した影響で基準財政収入額が減少したため、財政力指数は0.61と前年度と比較して0.03ポイント減少し、4年連続の減少となっています。また、人口規模や産業構造などにより全国の市町村を35のグループに分類した市町村類型の類似団体の0.63と比較して0.02ポイント低くなっています。今後も、町税収入の確保や人件費、公債費などの義務的経費の削減に努めます。

経常収支比率の分析欄

普通交付税が増加したものの、町税や譲与税・交付金などの減少の影響が大きく経常一般財源が減少する一方、公債費や人件費の減少の影響で経常経費が経常一般財源の減少幅を上回ったことから、経常収支比率は88.4%となり、前年度と比較して0.2ポイント改善しました。引き続き人件費の抑制や、地方債発行の抑制など義務的経費の抑制に努めます。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口1人当たり人件費及び物件費等の決算額は、人件費では議員共済負担金や消防団公務災害補償掛金などが減額、物件費では緊急雇用創出事業が縮小するなど、前年度と比較して2,864円減少しています。また、類似団体と比較して16,926円高くなっていますが、これまでニュータウン開発に伴う人口の増加によって、住民ニーズとしては阪神間他都市と同様のサービスが求められ、公園、図書館、福祉センター、体育館などの大型公共施設整備を行ったこと、また、町単独の消防本部を設置していることが要因と考えられます。今後においても定員適正化による人件費抑制に努めます。

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数算定に用いる国家公務員と町職員との階層変動の差が前年度と比べ影響が大きかったため、ラスパイレス指数は108.7と前年度から0.9ポイント改善しました。今後においても、国との均衡を考慮しながら、職員定数適正化に努めます。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

当町では人口千人当たりの職員数は、7.36人と前年度と比較して0.03ポイント減少しています。職員数は236人で前年度から2人減少、人口についても124人減少しています。類似団体と比較して0.62ポイント高くなっていますが、町単独で消防本部を設置していることから、人口千人当たりの人件費でも類似団体と比較して9,309円(15.6%)高く、職員数を押し上げる要因となっています。

実質公債費比率の分析欄

地方債借入金の抑制などの効果から3.5%となり、前年度の4.1%と比較して0.6ポイント改善しました。公債費の歳出額も前年度と比較して9.1%減少し、順調に減少しています。また、類似団体及び全国平均と比較して5.7ポイント低くなっており、良好な数値を示しています。今後は、公共施設の老朽化への対応が増大すると見込まれるため、実質公債費比率は増加傾向に転じるものと考えられますが、地方債の借り入れにあたっては、各財政指標を注視し、将来に過度の負担を残さないように慎重に対応いたします。

将来負担比率の分析欄

将来負担比率については、地方債残高や水道事業会計、下水道事業会計の公営企業会計への繰出見込額、国崎クリーンセンターや丹波少年自然の家施設事務組合の一部事務組合への負担見込額116億円に比べ、将来の負担に備えた基金残高や将来交付される交付税へ算入される見込額などが179億円と将来負担額を63億円程度上回っているため、将来負担比率は-111.1%となりました。前年度の-106.8%と比較して4.3ポイント改善されました。下水道事業や広域ごみ処理施設組合における地方債残高が減少したことが主な要因です。将来負担比率が-111.1%となっているものの、今後においては過去に整備した大型公共施設の改修など経費の増加が見込まれるため、各財政指標を注視し、財政の健全な運営に努めます。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

人件費に対する経常収支比率は30.5%で、類似団体の24.2%より6.3ポイント高くなっています。これは、町単独消防本部の設置により職員数が類似団体平均と比較して多いことが主な要因であり、行政サービスの提供方法の差異によるものと言えます。前年度と比較すると議員共済負担金や消防団公務災害補償掛金が減少したことなどにより0.3ポイント減少しました。引き続き人件費を抑制し、経常収支比率改善に努めます。

物件費の分析欄

物件費に対する経常収支比率は18.3%で、類似団体の14.8%と比較すると3.5ポイント高くなっているものの、前年度と比較すると0.1ポイント減少しています。今後は、これまでも実施している公共施設の指定管理者制度の活用や民間への業務委託などが増加することも考えられますが、各種財政指標を注視し健全な財政運営に努めます。

扶助費の分析欄

扶助費に対する経常収支比率は5.2%で、前年度と比較して0.7ポイント増加していますが、類似団体の6.8%より1.6ポイント低くなっています。今後においても、これまで以上に社会保障関係経費の増加が予想されますが、認定こども園への運営助成など重点的な事業実施に努めます。

その他の分析欄

その他は維持補修費1.7%と国民健康保険特別会計や介護保険特別会計などへの繰出金9.2%の合計です。介護保険特別会計の介護サービスに係る給付費が増加している影響で、特別会計への繰出金が前年度と比較して増加したことから、その他の経常収支比率も前年度と比較して0.8ポイント増加しました。今後も少子高齢化に伴い医療費や介護サービス給付費の増加が予想されますので、各財政指標を注視し他の経費を抑制することで健全な財政運営に努めます。

補助費等の分析欄

社会福祉協議会補助金や下水道事業会計補助金などの減少の影響から、補助費等に対する経常収支比率は10.9%と、前年度と比較して0.2ポイント減少しました。また、類似団体の12.6%と比較して1.7ポイント低くなっています。今後も補助金の必要性や効果などの評価、検証を行いながら過度の支出とならないように努めます。

公債費の分析欄

当町の公債費は12.5%となり、これまで実施してきた地方債発行抑制の効果により、前年度と比較して1.1ポイント減少、類似団体の15.0%と比較しても2.5ポイント低くなっています。公債費の歳出額は8億4,343万7千円と前年度の9億2,813万3千円と比較して-8,469万6千円(-9.1%)減少しました。地方債残高も平成20年度の79億8,982万4千円から平成24年度の71億7,106万円に-8億1,876万4千円(-10.2%)減少していますが、順調に債務を返済しております。今後も、将来世代に過度の負担を残さないように、地方債借入抑制による財政の健全な運営に努めます。

公債費以外の分析欄

地方債の返済は順調に進んでいますが、経常収支比率88.4%から地方債返済に係る公債費12.5%を差し引いた公債費以外の経常収支比率は75.9%となりました。公債費は減少しましたが、社会保障関連経費が増加傾向であることから扶助費が増加し、前年度と比較して0.9ポイント増加しました。類似団体の72.2%と比較して3.7ポイント高くなっており、今後も類似団体を上回っている人件費及び物件費について、歳出抑制に努めます。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

実質単年度収支は、各年度の実質収支額から前年度の実質収支額を差し引き、財政調整基金の取り崩しや積み立て、地方債の繰り上げ償還を反映させた数値で、財政調整基金の取り崩しによる黒字や財政調整基金への積み立てや地方債の繰り上げ償還による赤字要素を除いた1会計年度内での収支を表したものです。実質単年度収支が赤字でマイナス表示されている平成21年度は財政調整基金の取り崩しによって財源不足を調整しましたが、平成22年度以降は実質収支が3億円を超え財政調整基金への積立金が増加したことから、実質単年度収支は黒字に転換しました。平成24年度の実質収支比率は前年度から0.6ポイント減少し、4.9%となりました。また、財政調整基金の残高についても、近年はほぼ横ばい状態を保っており、安定した財政運営が行われていると考えられます。今後も、過度な支出を行わないように、各財政指標や基金残高等を考慮し安定した健全な財政運営に努めます。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

連結実質赤字比率は、一般会計の実質収支額だけでなく、国民健康保険特別会計や介護保険特別会計などの特別会計の実質収支額や水道事業会計、下水道事業会計の資金収支を考慮した数値となっています。平成24年度は、一般会計の実質収支額が3億2,686万1千円と前年度と比較して4,483万9千円減少しましたが、水道事業会計の実質収支額が2億9,930万円と前年度と比較して1億582万1千円増加、国民健康険特別会計の実質収支額が2億8,485万7千円と前年度と比較して3,416万1千円増加したことから、標準財政規模に占める実質収支額等の割合が17.04%と、前年度の15.81%と比較して1.23ポイント増加しました。財政健全化法では連結実質赤字比率が19.16%を超えると財政健全化計画を、30.0%を超えれば財政再生計画を作成しなければなりません。今後も、資金不足等が生じないよう慎重な財政運営に努めます。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

実質公債費比率は、地方債返済に係る公債費の一般財源の額が標準財政規模に占める割合の3ヵ年の平均を数値で表したものです。地方債返済に係る公債費には、一般会計だけでなく特別会計への繰出金や一部事務組合に対する補助金のうち、借入金返済にあたる公債費の財源となったものを含みます。平成24年度の償還額は、地方債の発行抑制による元利償還金の減少により8億4,343万7千円となり、前年度と比較して9.1%減少しました。起債の抑制により減少傾向が続いていましたが、近年、経済対策による公共施設の改修など投資的経費が増大傾向にあるため、これらの償還が始まると、一時的に悪化に転じる見込みです。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

将来負担比率については、地方債残高や水道事業会計、下水道事業会計の公営企業会計への繰出見込額、国崎クリーンセンターや丹波少年自然の家施設事務組合の一部事務組合への負担見込額116億2,086万6千円に比べ、将来の負担に備えた基金残高や将来交付される交付税へ算入される見込額などが179億202万2千円と将来負担額を63億円程度上回っているため、将来負担比率は-111.1%となりました。前年度の-106.8%と比較して4.3ポイント改善されました。地方債残高は経済対策に伴う投資的事業の拡充に伴い1億7,708万5千円増加しましたが、公営企業債等繰入見込額が1億6,429万6千円の減少など、将来負担額合計が前年度より1億5,131万7千円減少したことが主な要因です。将来負担比率が-111.1%となっているものの、過去に建設した大型公共施設の改修など経費の増加が今後見込まれるため、各財政指標を注視し、財政の健全な運営に努めます。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,