事業・施設概要
| 都道府県 | 兵庫県 | 経営主体 | 神戸市 |
|---|---|---|---|
| 事業名 | 下水道事業 | 業種名 | 公共下水道 |
| 会計適用区分 | 法適用 | 類似団体区分 | 政令市等 |
| 行政区域内人口 | 1,546,191人 | 現在処理区域内人口 | 1,510,676人 |
| 現在水洗便所設置済人口 | 1,508,834人 | 現在処理区域面積 | 16,987ha |
| 晴天時現在処理能力 | 712,200m³/日 | 下水管布設延長 | 4,629km |
注:施設・業務量は当該年度値。e-Stat原表との値照合が完了した項目を優先した。
経営の健全性・効率性について
神戸市は六甲山地に位置するため、起伏が多く、汚水を処理場に送るための中継ポンプ場が多く必要である。瀬戸内海に位置することから処理場に課される水質基準が通常よりも厳しい。このため神戸市の設計の排水基準も厳しくなっており、こうしたことから初期費用が多くかかっており、企業債残高も事業規模に比べて多くなっている。維持管理費も同様で、ポンプのメンテナンスや水質の確保のため処理場の運転に電力費などがかさむため、⑥汚水処理原価が類似団体平均より高くなっている。①収益的収支比率が100%を割っているのは、平成5年から平成9年にかけて設備を集中整備した際の地方債が償還期限を迎えていることが大きな影響を与えている。平成20年度で施設の整備は終了しているので、平成29年度には、地方債の償還のピークを迎え、収益的収支比率は改善に向かうと思われる。下水道使用料について、神戸市では「市内同一サービス・同一料金」を原則としており、農業集落排水の使用料は、公共下水道の使用料と同額としている。農業集落排水は公共下水道に比べて、規模も格段に小さく、非効率である。このため⑥汚水処理原価が高く、⑤経費回収率は低くならざるを得ず、不足分は一般会計からの繰入金を充てている。⑦施設利用率は、類似団体平均よりも高く、施設の利用状況は比較的良好であり、規模も適切であると考えられる。⑧水洗化率も類似団体平均よりは高くなっているが、さらなる水洗化の促進が不可欠である。
老朽化の状況について
管渠の多くは、整備から30年未満で耐用年数を迎えておらず、大きな不具合も出ていないため、管渠の更新はしていない。埋設した管渠を交換すると莫大な費用がかかるため、今後、優先順位を定め長寿命化に取り組む必要がある。
全体総括
神戸市の農業集落排水は、地形的要因に加え、下水道料金を市内同一サービス・同一料金としているため経常的な費用を収益でまかなうことができておらず、一般会計からの繰入金に依存しているため、収益の確保の取り組みが重要である。具体的には、(1)接続負担金の適切な徴収、(2)使用料滞納者に対する対策、(3)水洗化の促進、を行っていきたい。また、今後多くの設備が整備後30年を迎え、機器の更新等が必要になってくるので、計画的に修繕を行い、機能維持を図りたい。いずれにしても、農業集落排水事業は、農村環境改善、農業用用排水・公共用水の水質改善に必要不可欠な施設であるため、適正な維持管理に努めてまいりたい。
経営状況
収支構造
総額342.8億円
総額359.7億円