栃木県足利市：公共下水道の経営状況（2022年度）

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経営比較分析表（2022年度）

経常収支比率

収益的収支比率

累積欠損金比率

流動比率

企業債残高対事業規模比率

経費回収率

汚水処理原価

施設利用率

水洗化率

経営の健全性・効率性について

経常収支比率が、100％超であり、類似団体平均値と同程度であることから、健全性を確保しているといえます。経費回収率は、100％を下回っているものの、類似団体平均値と同規模であるため、適当であると考えられます。今後も、物価高騰等による維持管理費用の増加が見込まれるため、費用の削減、財源の確保に努めていく必要があります。累積欠損金比率も健全性を示す0％を堅持していますが、人口減少による下水道使用料の減少が想定されるため、現状の収益を確保できるように努めていく必要があります。水洗化率は年々増加していますが、類似団体平均値を下回っており、下水道未接続世帯に対し、今後も継続した更なる普及啓発への取組が必要と考えられます。また、企業債残高対事業規模比率は、類似団体平均値と比較すると上回っていますが、企業債残高のピークを過ぎ、今後は企業債残高が減少傾向となるため、比率は低下する見込みです。【効率性】施設利用率は、類似団体平均値を大きく上回っているため、現状に沿った適切な施設規模で推移しています。

有形固定資産減価償却率

管渠老朽化率

管渠改善率

老朽化の状況について

保有資産全体では、有形固定資産減価償却率と管渠老朽化率が、類似団体平均値を下回っており、管渠改善率は、類似団体平均値と比較すると、大きく上回っているため、適切な水準で推移していると考えられます。将来的な施設の長寿命化に備えて、施設や設備の改修・修繕・更新と維持管理に要する経費を平準化させるストックマネジメント計画をもとに、今後も効率的な改築・更新に取り組んでいきます。

全体総括

現状では、経営の健全性は確保されていますが、人口減少による収益の減少、物価高騰による費用の増加が見込まれることを踏まえ、今後も水洗化率の向上等による使用料収入の確保等に努めていく必要があります。また、将来的には、施設の老朽化が進行することから、施設の耐震化や長寿命化を進めると共に、改築・更新を計画的にかつ効率的に実施する必要があります。引き続き、令和3年度に策定した「経営戦略」をもとに、なお一層の費用の削減、投資と財源の均衡を図りながら、今後も持続可能な健全経営を、計画的かつ効率的に取り組んでいく必要があります。

出典：経営比較分析表,

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