経営の健全性・効率性について
⑧水洗化率は100%に近く、経常収益の増加は見込みにくい状況ですが、①経常収支比率及び⑤経費回収率については、100%超を維持しています。⑥汚水処理原価、⑦施設利用率についても類似団体比較で良好な数値を得ており、④企業債残高対事業規模比率についても償還が進み低位にあるなど、経営の健全性・効率性について問題はないものと判断しています。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率は46%を超えていますが、耐用年数が比較的短い汚水処理施設の機械及び装置については、長寿命化計画に基づいて必要な改築・更新を継続して行う予定です。また、管渠については供用開始後30年を経過する段階であり、全体的な老朽化が懸念される状況ではないと判断しています。
全体総括
本町下水道事業は、平成3年の事業開始からまもなく30年が経過しますが、経営の健全性・効率性の面では良好な経営を維持しています。一方で既存施設の老朽化に対して、長寿命化計画に基づく改築・更新への投資を継続する必要があります。このため、平成28年度に策定した「下水道経営戦略」をもとに、将来にわたって安定的に下水道事業を継続していくよう引き続き努めていきます。