経営の健全性・効率性について
経常収支比率は100%を超えており、経費回収率も100%未満ではあるものの平成23年度に比べると上昇傾向にある。企業債残高対事業規模比率については、平均値を上回っているが、今後は償還のピークを迎え企業債残高が減少していくこと、及び下水道使用料が増加傾向にあるため、営業収益の伸びが見込まれることから、徐々に改善していくことが予測され、経営状態は健全な方向に向かっている。今後は将来の管渠更新に備えて、より健全な経営を行い留保資金を確保する必要がある。また、費用の効率性については、汚水処理原価が類似団体平均値をかなり上回っていたH23年に比べ、年々平均値に近づいており、改善しているといえるが、今後も引き続き、維持管理費の削減に取り組む等、効率性の向上を図る必要がある。
老朽化の状況について
現在はまだ法定耐用年数を超えた管渠等はないが、将来の更新に向けて減価償却の状況等も踏まえた投資計画を立てる必要がある。
全体総括
現状の経営状況は健全であると考えられるが、今後の人口の増加と将来の管渠の老朽化に対応するために、バランスのとれた計画的な投資を行う必要がある。そのため、現在の経営状況を維持できるよう、効率的な経営を継続していかなければならない。