経営の健全性・効率性について
経費回収率が平均値より低い状況にあるが、使用料金については近隣市町と比較してみると依然として高水準であり、値上げは難しい状況である。料金体系については、使用者の理解が得られるよう適切な改定を行うため、経営状況の推移を見据えていく。また、水洗化率は向上をしているものの、処理区域内人口が若干減っている事から既整備区域の収入減少が懸念される。今後も減少傾向が続くようであれば、経費回収率の悪化につながる事になるので、普及率向上を目的とした整備計画等の見直しやストックマネジメント計画(施設の長寿命化計画)による施設管理を実施する。
老朽化の状況について
平成8年3月より供用開始を行い、管路施設の更新時期には未だ至ってないが施設管理目標の設定や改築事業のシナリオ設定を行い、ストックマネジメント計画を策定する。
全体総括
今後、消費税率引上げによる支出増と人口減少に起因する収入減、高齢化に伴う水洗化率の停滞が想定され収入増を見込むのは、困難な状況になると思われる。方向性としては、使用料収納率や水洗化率の向上対策及び管渠の劣化対策検討や維持管理等を重点的に考えていく。これを踏まえて、経費削減については事業費の見直しを図り、支出の抑制に努めていく。