益田市：益田駅前駐車場

収益等の状況について

益田市の駐車場事業の経営については、一般会計からの繰入金もなく、駐車場等の料金収入から成り立っている。類似団体と比較すると「収益的収支比率」は下回っているが、100％以上を示しており、収益は概ね良好である。「売上高GOP比率」「EBITDA」も類似団体と比較すると平均値を大きく下回っているのは、料金設定が類似団体と比べて低いためと思われるが、周辺の民間駐車場の料金を参考としているため、料金の改定は難しい状況にある。また、令和2年2月以降はコロナ禍の影響により、大幅に利用者が減少した。

資産等の状況について

益田市の駐車場事業は、供用開始後14年が経過し、施設の維持管理費が上がっていく状況にある。今後、計画的に施設の更新が必要である。

利用の状況について

益田市の駐車場事業は、益田駅前及びホテル、飲食店等が立地していることから駐車場及び駐輪場において安定した利用があるが、近年、隣接してコインパーキングが設置されたり、令和2年2月以降はコロナ禍の影響もみられる。

全体総括

益田市の駐車場事業は、現在のところ黒字経営ではあるが、施設の老朽化による維持管理費の増加、並びに周辺の民間駐車場との競合による料金収入の減少等を踏まえ、今後、経営戦略を策定し、経営の安定化を図る必要がある。