収益等の状況について
①収益的収支比率は、黒字であることを示す100%以上を維持している。今後も定期駐車場の利用者が極端に減少しない限り、健全経営が見込まれる。②他会計補助金比率は、平成30年度のみ施設の改修に伴いその経費の一部を一般会計からの繰入れで賄ったため皆増となったが、それ以外は他会計からの繰入はなく推移している。③駐車台数一台当たりの他会計補助金額は、平成30年度のみ施設の改修に伴いその経費の一部を一般会計からの繰入れにより賄ったため皆増となったが、それ以外は他会計からの繰入はなく推移している。④売上高GOP比率は、公営企業として高い収益性を保っており、経営は健全であるといえる。⑤EBITDAは、施設の規模が小さいものの、高い収益性を保っている。
資産等の状況について
⑩企業債残高対料金収入比率は、企業債残高もなく新たな設備投資も今後の収益等で賄える。
利用の状況について
⑪稼働率が類似施設平均値より低い理由は、コインパーキングである一般駐車場の稼働率が低いため。収容台数112区画のうち92区画が定期駐車場であり、割合が大きい。定期駐車場の稼働率・料金収入は安定しているため、収益的収支比率は高くなる。一方、コインパーキングである一般駐車場20区画の稼働率は低く、近く、老朽化した設備の更新が必要であり多額の費用がかかるため、今後の運営について検討している。
全体総括
施設が老朽化しているため、更新、改修、撤去などの計画は、状況を勘案して早めに修正し、安全管理に努めたい。現時点で経営は安定しているが、一般駐車場の方針については喫緊の課題である。民間活用を含めた改革は今後の検討事項。