経営の健全性・効率性について
収益的収支比率について、過去5年間において、50~60%の間を推移しており、今後も健全経営に向け改善していく必要がある。また、経費回収率は本年度、汚水処理費の減少に伴い改善傾向にあるが使用料で回収すべき経費を賄えていない状況であるため接続率の向上等改善していく必要がある。汚水処理原価については、汚水処理費の減少に伴い類似団体と同等の原価となっている。施設利用率は過去4年間において、100%となっており、今後接続率を向上した場合に施設の改良等も検討する必要がある。水洗化率も毎年微増しているものの、約45%と低いままであるため、使用料、接続率の向上等見直す必要がある。
老朽化の状況について
農業集落排水施設については、設置から14年が経過し、機器、計器類に故障が見られるようになり、毎年修繕にて対応している状況であり、施設、管渠ともに長寿命化が求められる。
全体総括
水洗化率は毎年微増しているが、全国平均と比べ低い状況が続いており、今後も大きく数値が上がる見込はない。それに伴い、経費回収率も低く、使用料の見直しや接続率の向上等に向け、経営を改善していく必要がある。また、農業集落排水施設について、設置から14年が経過しており、ポンプ施設の機器や各計器に故障がみられるようになっているため、施設の長寿命化を考慮していく必要がある。