経営の健全性・効率性について
農業集落排水施設は、農業用用排水の水質保全、農業用用排水施設の機能維持及び農村生活環境の改善を目的に整備を進めたものであり、採算性を取るのが困難な施設である。当町では平成19年度より供用開始したところであり、供用開始前に借り入れた企業債の償還が本格的に始まっている。企業債残高対事業規模比率でも分かるとおり、事業規模に対する企業債の比率が非常に高くなっており、経営を圧迫している。収益的収支比率では県助成金の減少に伴い一般会計繰入金が増加したため比率が高くなっている。また水洗化率が低く処理区域内人口が少ないため、類似団体と比較すると経費回収率が低く汚水処理原価が高くなっているが、29年度は使用料並びに年間有収水量が増加したため、経費回収率が高く汚水処理原価が低くなっている。
老朽化の状況について
平成9年度に事業着手、平成19年度の供用開始から10年を経過し、軽微な修繕・改修箇所が発生している状況である。
全体総括
水洗化率の低さを改善するため、地域住民への啓発活動を行う。また、平成19年度の供用開始から10年が経ち、今後、修繕・改修箇所の発生が予想されることから、施設の維持管理を適切に行うことにより、費用負担の平準化を図る。