上越市:農業集落排水施設

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経営比較分析表(2014年度)

経営の健全性・効率性について

【収益的収支比率】使用料収入や一般会計繰入金等の総収益で、総費用に地方債償還金を加えた費用をどの程度賄えているかを表す指標です。70%程度の割合で推移していますが、これは主に元利償還の財源に資本費平準化債等を活用していることによります。【企業債残高対事業規模比率】農業集落排水事業は、整備が全て完了し、現在は耐用年数をむかえた施設の更新に対する企業債の借り入れを行っています。今後も企業債残高は減少する見込みです。【経費回収率】使用料で回収すべき経費を、どの程度使用料で賄えているかを表す指標です。類似団体と同程度に推移しています。今後も使用料収入は減少が予想されることから、経費削減に向けた取り組みを進めています。【汚水処理原価】有収水量1㎥あたりの汚水処理に要した費用を表しています。今後も有収水量の減が予想され、汚水処理費削減に向けた取り組みが必要となります。【施設利用率】施設が一日に対応可能な処理能力に対する、一日平均処理水量の割合を表しています。人口の減少等により、利用率は右肩下がりとなっています。なお、平成26年度の最大処理日で見た場合、約89%の利用率となり、最大処理水量に耐える施設能力といえます。【水洗化率】生活排水処理推進員等による接続率向上に向けた取り組みを行っており、水洗化率は増加傾向にあります。

老朽化の状況について

農業集落排水事業では全ての施設の整備が完了しており、平成27年度現在で、全48施設のうち、古い施設では利用開始から30年以上、全施設平均では18年以上が経過しています。これらの施設は計画的に機能強化対策事業に取り組んでおり、設備等の修繕・更新等を行い、老朽化への対策や設備の強化を行っています。なお、管渠についてはこれまで大幅な更新等は行っておりませんが、計画的にカメラ調査を行っており、その他の施設設備とあわせ、更新を検討していきます。

全体総括

農業集落排水事業の経営は、人口の減少による使用料の減などにより、今後も厳しい経営状況が見込まれます。上越市では健全経営・安定経営を図るため、平成27年10月に使用料改定を行いました。なお、農業集落排水事業は下水道事業より厳しい経営状況にありますが、地域の差が生じないよう、下水道使用料と同額の改定としています。また、接続率向上のため、生活排水処理推進員等による未接続世帯への戸別訪問などを行っており、経費削減に向けては、汚泥の減容化や処理場の計画的な更新による機能強化事業を進めています。その他、汚水処理の効率化のため、下水処理施設との連携や統廃合についても検討しています。また、経営成績や財政状態などの経営状況をより的確に把握するため、平成32年度からは公営企業会計へ移行する予定です。

類似団体【F1】

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