経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は76.79%と100%以下となっていますが、経年で比較した場合では右肩上がりとなっており改善が見られます。企業債残高対事業規模比率は、類似団体よりやや高い水準ですが平均に近くなっており、また経費回収率についても81.35%と100%以下ですが、徐々に改善しています。平成25年度に使用料の改定を行ったことにより、改善の効果が表れています。しかしながら、依然として収益的収支比率は100%に達していないことから、使用料収入以外の財源に依存している状況です。水洗化率は、すでに100%近くまで達していることや今後、人口の増加が見込まれないことから、使用料収入の増加が望めないため、厳しい経営状況に推移していくことが予想されます。適正な収支のバランスを図るため、さらなる維持管理費の削減や、使用料改定を視野に入れた経営戦略を立てる必要があります。
老朽化の状況について
今後、管の老朽化が進むため、老朽化対策が急務な管路を洗い出し、優先順位をつけて更新する必要があります。
全体総括
近い将来、厳しい経営状況に推移することが予想されることや、施設の老朽化が進んでいる状況を踏まえ、投資計画や財源の見直しを進める必要があります。料金収入見直しについては、近隣自治体の状況や社会情勢を踏まえて、慎重に検討していきます。