経営の健全性・効率性について
あきる野市では平成4年より供用を開始し、平成13年度に市街化区域の整備がほぼ完了し、平成14年度から人口密集地区以外である市街化調整区域の整備を行っています。これにより、収益的収支比率については総収益、総費用に比べ地方債償還金が増加しているため、減少傾向にあります。企業債残高対事業規模比率は高比率ですが、地方債現在高は年々減少しており、徐々に類似団体平均値に近づいています。経費回収率は65%前後で推移しており類似団体と比較して低く、汚水処理原価は低下傾向でしたが平成27年度は上昇しました。これらのことから汚水処理費の適切な削減、適正な使用料収入の確保が課題となります。水洗化率は他団体より高く、引き続き収入確保と水質保全のため水洗化率向上に取り組みます。
老朽化の状況について
供用開始が平成4年からであり、下水道施設については比較的新しいので、管渠改善率は低いといえます。
全体総括
あきる野市の公共下水道は、いまだ整備段階であり、市全体の整備計画の見直しを進めています。また、今後は老朽化に伴う維持管理にも多額の費用が見込まれます。平成32年度から公営企業会計への移行を予定しており、より一層の経営改善や投資計画の見直しを進めていきます。