国分寺市：公共下水道

経営の健全性・効率性について

①収益的収支比率Ｈ26から95％以上と安定している。ただし，地方債償還金が減少傾向にあるため，今後の回復が見込まれる。④企業債残高対事業規模比率市債の返還による低減で，27年度から類似団体平均および全国平均の半分以下である上，年々減少おり，良好な状態にある。⑤経費回収率Ｈ26から90％以上，Ｈ27から類似団体平均と同程度の値で安定している。⑥汚水処理原価Ｈ27から，全国平均より低く，類似団体平均と同程度の値で安定している。⑧水洗化率類似団体平均および全国平均と比べて高い水準となっているが，今後も水洗化促進の文書送付等普及啓発活動を行っていく。以上より，国分寺市の経営はおおむね安定している。

老朽化の状況について

③管渠改善率国分寺市の公共下水道は、昭和46（1971）年から下水道事業に着手し，現在普及率は100%であるが，計画当初に布設した管きょは標準耐用年数（50年）に達しようとしている。現在，国分寺市の管渠改善率は，類似団体平均および全国平均と比べて低いため，今後，管きょの長寿命化のために計画的な更新・改築を実施する必要がある。

全体総括

今後，経営については，平成30年度に作成予定の経営戦略の結果を踏まえ，経営基盤分析・対応について検討を進める。中期的には，平成32年4月に公営企業会計を適用した後に改めて作成する経営戦略と，先の経営戦略との比較検証し，経営基盤の最適化を図る。老朽化対策としては，平成30年度にストックマネジメント実施方針を策定し，追って管きょの長寿命化等の計画を作成する予定である。