経営の健全性・効率性について
当市は,地形的要因(谷・窪地・崖線)による溢水対策を緊急に行う必要から集中的に下水道建設を進めてきた。しかし施行時点の経済状況は高金利時代と重なり公債費の負担が重く残っている状況である。この間粛々と返済を続けてきたことで,収益的収支比率は向上し,汚水処理単価汚水処理単価も適正なものになっている。
老朽化の状況について
管渠改善率では,全国及び都下市町村の改善率よりも低い値を示す。現在は,人孔目視調査・テレビカメラ調査を計画的に行い,必要に応じて布設替え等を行っている。長寿命化・液状化に向けた本格的な取り組みは公営企業会計切り替えに際して行う管きょの財産調査を待ってからとなる見込みである。
全体総括
国分寺駅北口再開発に伴う下水道建設も平成27年度に終了したことで,一部(史跡公園等)を除き面整備は99%を超えている。今後経営分析を行う中で使用料の改定の検討,更生に向けた工事に着手したい。