調布市:公共下水道

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経営比較分析表(2014年度)

経営の健全性・効率性について

本市は昭和60年頃に下水道普及率が100%に達しており,現在は施設の更新の時期を迎えている。①収益的収支比率が100%を超えていること,④企業債残高対事業規模比率が大きく変動していないことから,経営の健全性を維持できていると判断できる。また,⑤経費回収率が100%を超えていること,⑥汚水処理原価が微減で推移していることから,この点からも,効率的な経営ができていると判断できる。しかしながら,下水管渠の長寿命化や耐震化等の投資増大により今後建設改良費が増加していくことが想定されることや,節水家電の普及等により下水道使用料が逓減傾向にあることから,中長期的な展望を持ち,将来にわたって経営の健全性を確保できるよう努めていく。

老朽化の状況について

本市は昭和42年度から下水道事業に着手しており,まもなく法定耐用年数を経過した管渠が発生してくる状況にある。また,管渠の約9割は建設後30年以上を経過している。このため,平成27年度に「調布市下水道長寿命化計画」を策定し,一部の地域において,管渠の改築・更新工事に本格的に取り組み始めたところであるが,今後市内全域における管渠の劣化状況の調査を進め,計画的な改善(更新・改良・維持)に努めていく。

全体総括

調布市の下水道事業は,「調布市基本計画」及び「調布市下水道総合計画」に基づいて計画的に進められている。現在は主要な事業として下水道施設の耐震化及び長寿命化を進めているが,同事業をはじめとして下水道事業を推進するためには多額の費用を要する。そのため,今後とも計画的かつ効率的な事業の実施に努め,安定した事業の継続を図っていく。

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