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収集されたデータの年度

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人口の推移

財政比較分析表(2018年度)

財政力

財政力指数の分析欄

平成30年度は、県費負担教職員の給与負担の移譲に伴い、指数算定上の入れ替わりとなる平成27年度と比較し、基準財政収入額及び基準財政需要額ともに減少となったものの、東日本大震災に係る復興需要等から法人事業税などが増加したことから、財政力指数は改善傾向にある。宮城県地方税滞納整理機構等の取組により、地方税の徴収率は増加傾向にあるが(平成29:98.7%→平成30:98.8%)、復旧・復興事業の進展に伴い、復興需要は今後減少することが見込まれることから、歳入確保・歳出削減策について検討していく必要がある。

グループ内順位:12/21

財政構造の弾力性

経常収支比率の分析欄

平成30年度は、臨時財政対策債等に係る経常的な公債費の増加等があった一方、分母の要素となる地方譲与税や諸支出金控除後の地方税が増加したことにより、前年度より0.4ポイント改善し96.8%となった。依然として、グループ内平均を上回る傾向にあり、財政の硬直化が継続しているため、経常的な経費の計画的な抑制や県税収入等の一般財源の確保に努めていく必要がある。

グループ内順位:17/21

人件費・物件費等の状況

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

平成26年度から平成28年度までの人口1人あたり人件費・物件費等決算額がグループ内平均を大きく上回っているのは、東日本大震災に対応した物件費や人件費が主因である。平成29年度以降は、応急救助費等の東日本大震災に対応する物件費の減少に加え、県費負担教職員の給与負担の政令市への移譲等に伴う人件費の減少により大幅に減少している。

グループ内順位:11/21

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数の分析欄

平成26年度は、国の給料削減の終了等の影響で国よりも低い水準となったが、平成27年度は、人事委員会勧告に基づき、民間格差解消のため国の給料月額に一定率を上乗せする水準調整の実施等により上昇した。平成28年度以降は、平成27年度と同様に水準調整を実施しており、退職と採用による職員構成の変動等の影響で国より高い水準で推移しているが、平成30年度は再び国よりも低い水準となっている。依然としてグループ内平均を下回る状況だが、今後も人事委員会勧告を踏まえ、国及び他都道府県の動向を分析して適切に対応する。

グループ内順位:5/21

定員管理の状況

人口10万人当たり職員数の分析欄

本県数値がグループ内平均よりも高いのは、東日本大震災からの復旧・復興事業に対応するため、平成23年度以降、任期付職員を採用するなどして職員数が増加していることが主な要因である。平成26年度以降の本県数値の推移は、平成28年度の県費負担教職員の政令市への権限委譲による減少以外、ほぼ前年並みで推移している。今後も、東日本大震災及び東日本台風からの復旧・復興業務量等を勘案しながら適正かつ合理的な定員管理に努めていく。

グループ内順位:11/21

公債費負担の状況

実質公債費比率の分析欄

平成26年度から平成28年度にかけて、満期一括償還地方債の元金償還金の増加等により増加傾向にあったが、平成29年度からは元利償還金の減少や公営企業に要する経費の財源とする地方債の償還に充てた一般会計等からの繰入金の減少等により、減少傾向にある。依然として、グループ内平均を上回っており、今後も県債発行の抑制や公債費の平準化に努め、適正な水準となるよう配慮していく。

グループ内順位:15/21

将来負担の状況

将来負担比率の分析欄

平成30年度は、退職手当の引き下げによる退職手当負担見込み額の減や地方債現在高の減、充当可能基金額の増などにより、前年度から7.1ポイント改善し、164.6%となった。平成26年度以降、グループ内平均を下回って推移しており、引き続き将来負担に配慮した財政運営に継続して努めていく必要がある。

グループ内順位:6/21

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2018年度)

人件費

人件費の分析欄

東日本大震災の復旧・復興に関連する人件費の増加により、平成23年度以降の比率はグループ内平均を上回っている。平成30年度は、職員の新陳代謝に伴い職員給等が減少したことから、前年度から0.8ポイント減少している。復旧・復興事業の進捗により、震災関連の人件費の比率は今後も減少すると見込まれる。

グループ内順位:10/21

物件費

物件費の分析欄

物件費は、一貫してグループ内平均を上回る比率で推移しており、グループ内順位も低い状況である。その主な要因はシステムや公共施設等の維持管理費などであることから、それらの効率的な予算執行に努めていく。

グループ内順位:21/21

扶助費

扶助費の分析欄

扶助費は、各年度ともグループ内平均とほぼ同水準の比率であることから、本県の社会保障関係の需要が全国的なトレンドと同様の傾向で推移していることが分かる。今後も引き続き社会保障関係経費が増加していくことを想定し、各種制度の適切な運用に努めていく。

グループ内順位:8/21

その他

その他の分析欄

平成30年度は国民健康保険の都道府県単位化に伴い、国民健康保険特別会計への繰出金が皆増したことから、平成29年度から2.6ポイント増加している。今後は、東日本大震災の復旧・復興事業により整備した施設の維持補修費の増加が見込まれるため、経費の必要性について引き続き検討を行い、適切な財政運営に努めていく。

グループ内順位:5/21

補助費等

補助費等の分析欄

補助費等は、平成30年度は教職員の給与負担の政令市への権限移譲に伴う県民税所得割臨時交付金の減や国民健康保険の都道府県単位化に伴う補助費等の減により、平成29年度から2.4ポイント減少した。なお、今後は少子高齢化の影響により社会保障関係経費の増加が見込まれることから、各種制度の適切な運用に努めていく。

グループ内順位:13/21

公債費

公債費の分析欄

公債費は、償還計画に基づく元利償還金の計上による変動が見られ、平成30年度はグループ内平均を0.1ポイント上回った。これまで新発債を伴う投資的経費の抑制を図っていることから、この取組を継続していけば、長期的には公債費は減少傾向になると見込まれる。さらに、今後も公債費の平準化や金利負担の軽減に努めていく。

グループ内順位:13/21

公債費以外

公債費以外の分析欄

平成30年度は、人件費の減少等により平成29年度から0.6ポイント減少しているものの、依然グループ内平均を上回る状況が続いている。今後は少子高齢化の影響により社会保障関係経費が増加する見込みであることから、引き続き経常的経費の計画的な抑制や安定的な一般財源の確保に一層努めていく必要がある。

グループ内順位:15/21

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2018年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

東日本大震災からの復旧・復興事業の影響により、警察費を除く多くの費目において、住民1人あたりのコストはグループ内平均を上回って推移している。特に、インフラ整備などのハード事業の占める割合が大きい農林水産業費、土木費、災害復旧費やグループ補助金や経営安定資金貸付等が含まれる商工費において、グループ内平均を大きく上回っている。一方、復旧・復興の進展の表れとして、多くの費目において平成29年度より減少しており、この傾向は続くものと見込まれる。今後は、復旧・復興の進展に伴い生じる新たな行政課題や増加を続ける社会保障関係経費等にも対応していかなければならないことから、財源確保対策や事業の十分な精査を通じて適切な財政運営に努めていく。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2018年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

東日本大震災からの復旧・復興事業の影響により、維持補修費を除く費目において、住民1人あたりのコストはグループ内平均を上回って推移している。特に、投資的経費はグループ内平均との乖離が大きく、インフラ整備等のハード整備が収束するまでの間は高い水準で推移していくと見込まれる。一方、復旧・復興の進展の表れとして、多くの費目において平成29年度より減少しており、この傾向は続くものと見込まれる。今後は、復旧・復興の進展に伴い生じる新たな行政課題や増加を続ける社会保障関係経費等にも対応していかなければならないことから、財源確保対策や事業の十分な精査を通じて適切な財政運営に努めていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2018年度)

分析欄

財政調整基金残高は、平成30年度は前年度から0.03ポイント減少し4.94%となり、横ばい傾向となっている。実質収支額は、震災対応事業に多額の歳出不用が生じている影響で肥大しており、震災事業が収束するまでこの傾向は継続する見通しである。なお、この歳出不用の大部分は翌年度以降国庫返還しなければならないものである。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2018年度)

分析欄

本県の連結実質赤字比率について、各年度を通じて全会計とも赤字は生じていない。一般会計の実質収支額は、平成29年度より0.90ポイント上昇しているが、これは震災対応事業に多額の歳出不用が生じている影響で肥大しているものであり、この大部分は翌年度以降国庫返還しなければならないものである。公営事業会計では、国民健康保険特別会計が平成30年度より新たに創設されている。公営企業会計では、水道用水供給事業会計が企業債残高の減少や流動資産の増加により、平成29年度より0.62ポイント上昇している。準公営企業会計では、流域下水道事業特別会計が、平成31年4月からの企業会計への移行に伴う繰入金の増などにより、平成29年度より0.36ポイント上昇している。なお、その他の会計については、ほぼ横ばいの状況である。

実質公債費比率(分子)の構造(2018年度)

分析欄

実質公債費比率(分子)の構成要素に占める割合が大きな元利償還金は、償還計画に基づく償還により、各年度を通じて800億円代~700億円代で推移しており、算入公債費等も700億円前後で推移している。平成30年度は、定時償還債での新発債の起債量の増加により、相対的に満期一括地方債が減少したことによる減債基金積立不足算定額が減少したことなどにより、実質公債費比率の分子が減少している。今後も県債の発行抑制や公債費の平準化に努め、適正な水準となるよう配慮していく。

分析欄:減債基金

減債基金積立相当額の積立ルールが30年償還で毎年度積立額を発行額の30分の1で設定しているのに対して、本県は25年償還(5年据置)で毎年度積立額を25分の1で設定しているため、減債基金残高と減債基金積立相当額に乖離が生じている。

将来負担比率(分子)の構造(2018年度)

分析欄

将来負担比率(分子)の構成要素に占める割合が大きな地方債の現在高が、これまで取り組んできた県債の発行抑制の効果もあり、減少傾向となっている。平成30年度は、退職手当の引き下げによる退職手当負担見込み額の減や地方債現在高の減、充当可能基金額の増などにより、将来負担比率の分子は改善されている。今後も継続して将来負担に配慮した財政運営に努めていく必要がある。

基金残高に係る経年分析(2018年度)

基金残高合計

基金全体

(増減理由)財政調整基金や減債基金は、ほぼ横ばいであり、その他特定目的基金では東日本大震災からの復旧・復興事業の進捗に伴い「地域整備推進基金」を153億円、「東日本大震災復興交付金基金」を239億円、「東日本大震災復興基金」を42億円それぞれ取崩しを行ったことなどにより、基金全体の残高は198億円の減少となった。(今後の方針)東日本大震災からの復旧・復興事業の進捗に伴い「地域整備推進基金」や「東日本大震災復興交付金基金」、「東日本大震災復興基金」等の東日本大震災関連の基金残高は、減少していく見込みである。また、県有施設の老朽化等の将来の財政負担に備え、県庁舎等の長寿命化対策に要する経費として「県庁舎等整備基金」等に積立を行い、引き続き残高の確保に努めていく。

財政調整基金

財政調整基金

(増減理由)平成30年度当初予算では、120億円の取崩を見込んでいたが、東大震災からの復旧・復興事業等による景気の回復基調を反映した県税収入などの歳入変動や歳出抑制等により、取崩が76億円にとどまったこと、平成29年度決算剰余金等を74億円積み立てたことにより、前年度残高から2億円の減少となった。(今後の方針)増大する社会保障関係経費等の将来の財政負担に備え、引き続き残高の確保に努める。

減債基金

減債基金

(増減理由)預金利子等の果実1億円の積立及び県債償還のための1億円の取崩による。(今後の方針)適切な運用・管理を行い、引き続き残高の確保に努める。

その他特定目的基金

その他特定目的基金

(基金の使途)・地域整備推進基金:県内各地域における県勢発展の基盤となる公共施設等の整備その他の地域の振興に資する施策の円滑な推進・富県宮城推進基金:富県宮城の実現に向けた県経済の成長を図るための産業振興に関する施策及び大規模な地震による被害の最小化に関する施策の推進(増減理由)・地域整備推進基金、東日本大震災復興交付金基金、東日本大震災復興基金:東日本大震災からの復旧・復興事業の進捗に伴い「地域整備推進基金」を153億円、「東日本大震災復興交付金基金」を239億円、「東日本大震災復興基金」を42億円それぞれ取崩したことなどにより、その他特定目的基金全体では197億円の減少となった。(今後の方針)・東日本大震災復興基金等の震災関連の基金:復旧・復興事業の進捗に伴い残高は減少していく見込みである。・県庁舎等整備基金:将来の財政負担に備え、県庁舎等の長寿命化対策に要する経費として積み立てを行い、引き続き残高の確保に努める。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2018年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率の分析欄

グループ内の他府県に比し,有形固定資産減価償却率は低く維持されており,老朽化が極端に進んでいる状態ではないと見ることができ,要因の一つとしては,東日本大震災で被災した施設等を復旧・建替等していることが考えられる。なお,本県では,平成28年度に策定した宮城県公共施設等総合管理方針に基づき,施設新築に当たり将来の人口構造の変化等を踏まえた,長期的・総合的な観点から検討を行うとともに,既存施設については,長寿命化や施設の積極的な統廃合による施設総量の適正化を検討しており,財政負担軽減に努めている。

グループ内順位:17/20

(参考)債務償還比率

債務償還比率の分析欄

債務償還比率は,類似団体を下回っており,主な要因は地方債の新規発行を抑制していることによる地方債現在高の減少,東日本大震災からの復旧・復興等による充当可能基金額の増加等が考えられる。今後も債務償還比率に配慮した財政運営に努めていく必要がある。

グループ内順位:

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率は,類似団体と比べて低い水準となっており,平成29年度比でも改善している。この主な要因は,地方債の新規発行抑制による地方債現在高の減である。また,有形固定資産減価償却率は,類似団体と比べて低い水準となっており,主な要因は東日本大震災で被災した施設等を復旧・建替等をしていることである。今後,復旧・建替等を行った施設が有形固定資産減価償却率を上昇させる要素となるが,その他の既存施設の長寿命化や施設の積極的な統廃合による施設総量の適正化等により,将来負担の上昇を抑えながら,適切な財政運営に努めていく必要がある。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率は平成26年度以降,類似団体と比較して低い水準にある。平成29年度比でも低下しているが,この主な要因は,地方債の新規発行抑制による地方債現在高の減である。実質公債費比率は,平成26年度は類似団体と比較して低くなっているが,それ以降の年度は類似団体を上回っている。このことの主要因は過去の地方債発行に伴う償還経費の変動である。将来負担比率の低下に応じ今後の傾向としては低下していくものと見込まれ,平成29年度比においても0.9ポイント低下している。今後も公債費負担の平準化に努めた上で、適正な水準となるよう配慮していく。

施設類型別ストック情報分析表①(2018年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

空港

学校施設

図書館

博物館

施設情報の分析欄

・類似団体に比し,道路,港湾・漁港,学校施設,図書館の有形固定資産減価償却率が特に低くなっており,東日本大震災で被災した施設等を移転・建替等したことによるものと考えられる。・一方で,公営住宅の有形固定資産減価償却率が特に高く,東日本大震災以前からある公営住宅の老朽化が進んでいる状況にあるが,「宮城県県営住宅ストック総合活用計画(宮城県公営住宅等長寿命化計画)」に基づき,既存ストックの適切な維持保全や改善等による耐久性や住宅性能水準の向上により,県営住宅の長期的活用を図るとともに,耐用年限までの期間が短い住宅や老朽化の著しい住宅などについては,入居者の安心・安全を確保するための適切な維持管理を実施することとし,将来的には用途廃止なども視野に入れる。

施設類型別ストック情報分析表②(2018年度)

体育館・プール

陸上競技場・野球場

県民会館

保健所

試験研究機関

警察施設

庁舎

消防施設

施設情報の分析欄

・類似団体に比し,保健所,試験研究機関及び庁舎の有形固定資産減価償却率が特に低くなっており,東日本大震災で被災した施設等を移転・建替等したことによるものと考えられる。・警察施設については,地域住民等からの要望により警察署を設置したことで,前年度に比して有形固定資産減価償却率が減少したものと考えられる。

財務書類に関する情報①(2018年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

・一般会計等においては,資産総額が2,510,732百万円で、うち有形固定資産は1,764,729百万円と資産総額の約70%を占めている。東日本大震災からの復旧・復興に係る公共インフラ資産の整備が進んだことなどから、有形固定資産が前年度末から24,589百万円増加した。なお,基金は,固定資産及び流動資産を合せて348,300百万円となり、復旧・復興事業に充てるための基金崩し等により、前年度末から3,257百万円減少している。・負債総額は1,864,698百万円で、退職手当引当金や地方債残高の減少等により、前年度末から21,082百万円減少している。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

・一般会計等においては、純経常行政コストは680,906百万円であり、その内訳は経常費用713,153百万円経常収益32,247百万円である。経常費用のうち人件費等の業務費用は337,042百万円,補助金や社会保障給付等の移転費用は376,111百万円であり,移転費用より業務費用の方が多くなっている。・移転費用のうち最も金額が大きいものは補助金等(341,588百万円)であり、純行政コストの43.16%を占めている。その要因としては、東日本大震災復旧・復興事業による国道や河川及び防潮堤等の所有外資産に係る工事費用等が一定割合あることによるものであり、今後も継続して発生するものと見込まれる。・純行政コストは純経常行政コストの減少に加え,災害復旧事業費の減少に伴い,臨時損失が23,823百万円減少したことなどから、H29年度決算と比べ22,354百万円減少(前年度比▲2.75%)し,791,416百万円となった。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

・一般会計等においては、税収等の財源(799,041百万円)が純行政コスト(791,416百万円)を上回ったことから,本年度差額は7,624百万円となり,純資産残高は前年度から8,009百万円の増加となった。前年度と比較し,純資産変動額の変動幅が少額となった主な要因としては,国県等補助金の減少(▲51,375百万円)であり、河川等災害復旧費や漁港施設災害復旧費などの復旧・復興に係る補助金の減少などの影響である。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

・一般会計等においては,業務活動収支は31,707百万円であったが,投資活動収支は過年度に積み立てた基金の取崩を抑制したこと等により49,257百万円となった。・業務活動収支は前年度末と比較し,4,748百万円の増加となっており,業務収入及び臨時収入は減少したが,それ以上に東日本大震災復旧・復興事業費やその他の災害復旧事業の支出等が減少したことによるものである。・財務活動収支は,地方債等償還支出が地方債等発行収入を上回ったことから7,643百万円となり,本年度末資金残高は前年度から25,193百万円の91,542百万円となった。しかし、経常的な活動に係る経費は支出が減少しているため,基金の取崩が抑制でき、税収等の収入で賄えている状況である。

財務書類に関する情報②(2018年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

東日本大震災からの復旧・復興事業の影響等により資産が増加していることから、住民一人当たり資産額は類似団体平均値を上回っている。歳入対資産比率は類似団体平均値を下回っているが、前年度比0.12年増加した。有形固定資産減価償却率は類似団体平均値より低く、前年度に比べ0.4ポイントの上昇となった。上昇率が低いのは、資産形成が進んだことによるものである。なお、本県では、平成28年度に策定した宮城県公共施設等総合管理方針に基づき、施設新築に当たり将来の人口構造の変化等を踏まえた、長期的・総合的な観点から検討を行うとともに、既存施設については、長寿命化や施設の積極的な統廃合による施設総量の適正化を検討しており、財政負担軽減に努めている。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、東日本大震災関連の国庫等を財源とした資産形成や、前年度より純行政コストが減少したことにより、類似団体平均値を上回っている。地方債残高が減少したことにより、将来世代負担比率は類似団体平均値を下回っており、前年度から1.6ポイント低下した。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは,類似団体平均値を上回っているが,東日本大震災からの復旧・復興事業費の落ち着き等により前年度より0.8万円減少している。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は類似団体平均より上回っており,退職手当引当金の取崩しなどに伴い、負債合計額は前年度より約211億円減少した。基礎的財政収支は、業務活動収支の黒字分を基金取崩収入及び基金積立金支出を除いた投資活動収支の赤字分が上回ったため、類似団体平均を下回る▲6,432百万円となった。経常的な支出を税収等の収入で賄えているため業務活動収支は黒字となっており、公共施設等の整備費支出が減少したが,投資活動収入がそれ以上に減少したため投資活動収支は赤字となった。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は、過去2年類似団体平均値を下回っていたが平成30年度は上回っている。これは、東日本大震災からの復旧・復興事業が落ち着いてきていることにより,経常費用が減少したためである。

類似団体【B】

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