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北海道は広大な行政面積を有していることもあって、多額の財政需要が生じているが、これに見合う道税等の歳入を確保できていないことなどにより、全国平均を下回っていることから、企業立地の促進などにより税源確保に努めている。平成25以降は法人関係税等の基準財政収入額の増加に伴い指数が上昇。・法人二税の基準財政収入額平成25:627億円、平成26:688億円、平成27:851億円、平成28:910億円、平成29:935億円
過去に国の景気・経済対策に呼応し、積極的に公共投資を実施してきた際の道債償還費が多額となっていることや、全国より高い高齢化率(平成29.10.1現在30.7%、全国27.7%)などにより、全国平均を上回っている。このため、道債償還費の縮減に向けて、引き続き、新規道債発行の抑制や、医療費の適正化などに努めている。
道独自の給与の縮減措置を講じているものの、広大な行政面積を有しているなど、本道の特性に起因して、人口10万人当たりの職員数が多いこともあって、人件費が主な要因となり、全国平均を上回っている。このため、平成17年度から平成27年度までの11年間で知事部局職員6,126人の削減を行うなど職員数の適正化に努めてきた。平成28年度以降は、現行の組織規模を基本としながら、スクラップ・アンド・ビルドにより、複雑・多様化する行政ニーズに的確に対応する執行体制の確立に努めている。・職員数(各年4/1現在)平成26:71,654、平成27:71,332、平成28:70,966、平成29:63,025、平成30:62,744
都道府県平均を下回っている。平成28年度から平成29年度までの2年間は、管理職の職員について道独自の給与縮減措置を実施している(本庁課長級以上7%、その他管理職員3%)。平成30年度の1年間は、管理職の職員について道独自の給与縮減措置を実施している(本庁課長級以上4%、その他管理職員1.5%)。・職員給平成25:4,597億円(国公準拠)、平成26:4,737億円、平成27:4,683億円、平成28:4,767億円、平成29:4,218億円※平成29年度の数値については、前年度の数値を引用している。
他都府県に比べ、広大な面積を有するなどの特殊要因により、全国平均を上回っているが、そのときどきの行政ニーズや社会経済情勢に留意しつつ、民間・市町村等との役割分担の見直しや、類似業務の集約化など、執行体制の不断の見直しを行うことにより、平成17年度から平成27年度までの11年間で知事部局職員6,126人の削減を行うなど職員数の適正化に努めてきた。平成28年度以降は、現行の組織規模を基本としながら、スクラップ・アンド・ビルドにより、複雑・多様化する行政ニーズに的確に対応する執行体制の確立に努めている。・職員数(各年4/1現在)平成26:71,654、平成27:71,332、平成28:70,966、平成29:63,025、平成30:62,744※平成29年度の数値については、前年度の数値を引用している。
将来負担比率と同様に、過去に景気・経済対策に呼応し、道債を財源として、積極的に公共投資を実施してきたことなどにより、道債償還費が多額となっていることもあって、全国平均を上回っている。このため、今後とも、新規の道債発行を抑制することに加え、道債の発行条件の改善や、繰上償還など、様々な手法を活用して道債償還費の縮減を図ることなどにより、比率の改善に努める。・公債費平成25:4,474億円、平成26:4,360億円、平成27:4,190億円、平成28:4,058億円、平成29:4,102億円・行財政運営方針(平成28~32)の目標値実質公債費比率:平成27水準(20.8%)を上回らない
過去に国の景気・経済対策に呼応し、道債を財源として、積極的に公共投資を実施してきたことや、収支不足を補填するために、行政改革推進債や退職手当債を発行してきたことなどにより、道債残高が多額となっていることもあって、全国平均を上回っており、また、グループ内順位が低い要因ともなっている。このため、道債残高の減少に向けて、新規道債発行の抑制を図ってきており、今後も、歳入・歳出全般にわたる徹底した見直しを進め、比率の改善に努める。・行政改革推進債発行額平成25:37億円、平成26:137億円、平成27:125億円、平成28:100億円、平成29:123億円・退職手当債発行額平成25:136億円、平成26:90億円、平成27:130億円、平成28:110億円、平成29:58億円
教職員の政令市への移管や、道独自の給与縮減措置の実施などにより、全国及びグループ内平均を下回っている。■給与縮減措置の主なもの(平成28~29年度分)給料:課長相当職以上-7%、主幹相当職-3%管理職手当:課長相当職以上-10%、主幹相当職-8%・職員給平成25:4,597億円(国公準拠)、平成26:4,737億円、平成27:4,683億円、平成28:4,767億円、平成29:4,218億円
政策評価結果に基づく施策及び事務事業の徹底した見直しを進めていることもあって、全国平均を下回っている。「行財政運営方針」を踏まえ、引き続き経費の縮減を図る。・行財政運営方針(平成28~32)3(1)基本方針◆厳しい財政状況を踏まえた歳出の削減・効率化の推進現下の財政状況を踏まえ、地域経済の状況や道内の雇用情勢等に配慮しながら、施策・事務事業の取捨選択やスクラップ・アンド・ビルド、費用対効果の検証を徹底するとともに、施策間連携・横断的な事業の推進などにより、歳出の削減・効率化に取り組みます。
本道経済は緩やかな回復基調にあり、完全失業率が改善傾向にあることなどにより生活保護費が毎年減少しているが、依然として全国平均を上回っている。今後も引き続き資格審査等、生活保護実施の適正化に努める。・生活保護費平成25:313億円、平成26:310億円、平成27:304億円、平成28:297億円、平成29:289億円・完全失業率[]は全国平成25:4.6%[4.0%]、平成26:4.1%[3.6%]、平成27:3.4%[3.4%]、平成28:3.6%[3.1%]、平成29:3.3%[2.8%]
政策評価結果に基づく施策及び事務事業の徹底した見直しを進めていることもあって、グループ内平均を下回っているが、除雪経費の増などにより全国平均を上回っている。「行財政運営方針」を踏まえ、引き続き経費の縮減を図る。・行財政運営方針(平成28~32)3(1)基本方針◆厳しい財政状況を踏まえた歳出の削減・効率化の推進現下の財政状況を踏まえ、地域経済の状況や道内の雇用情勢等に配慮しながら、施策・事務事業の取捨選択やスクラップ・アンド・ビルド、費用対効果の検証を徹底するとともに、施策間連携・横断的な事業の推進などにより、歳出の削減・効率化に取り組みます。
平成29年度は、教職員の政令市への移管に伴う交付金の増や、経済対策において農林水産業の競争力強化を図るための施策を実施したことによる農林水産業費の増のため、前年度より増加し、全国平均を上回っている。「行財政運営方針」を踏まえ、引き続き、経費の縮減を図る。・行財政運営方針(平成28~32)3(1)基本方針◆厳しい財政状況を踏まえた歳出の削減・効率化の推進現下の財政状況を踏まえ、地域経済の状況や道内の雇用情勢等に配慮しながら、施策・事務事業の取捨選択やスクラップ・アンド・ビルド、費用対効果の検証を徹底するとともに、施策間連携・横断的な事業の推進などにより、歳出の削減・効率化に取り組みます。
実質公債費比率と同様に、過去に国の景気・経済対策に呼応し、道債を財源として、積極的に公共投資を実施してきたことや、収支不足を補填するために、行政改革推進債や退職手当債を発行してきたことなどにより、道債残高が多額となっていることもあって、全国及びグループ内平均を上回っている。このため、道債償還費の縮減に向けて、引き続き、新規道債発行の抑制などを進める。・行政改革推進債発行額平成25:37億円、平成26:137億円、平成27:125億円、平成28:100億円、平成29:123億円・退職手当債発行額平成25:136億円、平成26:90億円、平成27:130億円、平成28:110億円、平成29:58億円・道債残高平成25:5.86兆円、平成26:5.84兆円、平成27:5.81兆円、平成28:5.81兆円、平成29:5.79兆円・行財政運営方針(平成28~32)の目標値実質公債費比率:平成27水準(20.8%)を上回らない
道独自の給与縮減措置の実施などによる人件費の抑制を図るとともに、政策評価結果に基づく施策及び事務事業の徹底した見直しを進めており、全国平均を下回っている。「行財政運営方針」を踏まえ、引き続き経費の縮減を図る。・行財政運営方針(平成28~32)3(1)基本方針◆厳しい財政状況を踏まえた歳出の削減・効率化の推進現下の財政状況を踏まえ、地域経済の状況や道内の雇用情勢等に配慮しながら、施策・事務事業の取捨選択やスクラップ・アンド・ビルド、費用対効果の検証を徹底するとともに、施策間連携・横断的な事業の推進などにより、歳出の削減・効率化に取り組みます。
(増減理由)北海道国民健康保険財政安定化基金に国庫補助金を積み立てたこと等により特定目的基金の残高が増加した一方、道債の繰上償還等のために減債基金を取り崩したことなどにより、基金全体としては66億円の減となった。(今後の方針)平成31年度まで道債の繰上償還の財源として減債基金の活用を予定していることや、特定目的基金では使途に応じた事業実施が見込まれていることから、今後基金残高は減少傾向にある。
(増減理由)法定積立分の減等による減少(今後の方針)厳しい財政状況が続く中、翌年度予算の財源不足に充てるため、財源の年度間調整として一時的に積立し、翌年度ほぼ全額を取り崩している状況にあるため、後年度予算の財源確保として年間を通じた執行残等の財源を活用しながら積立てに努めるほか、将来的には、実質赤字比率の早期健全化基準である標準財政規模の3.75%相当額(概ね500億円程度)の積立てを目指す。
(増減理由)道債の繰上償還等のため取り崩しを行ったことによる減少(今後の方針)直近で実質公債費比率の上昇が見込まれる平成30年度から平成32年度の3年間における比率の改善を図るべく、30年度及び31年度において、繰上償還の財源として各年80億円程度活用予定。
(基金の使途)北海道森林整備担い手対策基金:森林整備の担い手としての林業労働に従事する者の労働安全衛生の確保に関する経費等の財源に充てるための基金。北海道国民健康保険財政安定化基金:国民健康保険の財政の安定化を図るために必要な事業に要する経費の財源に充てるための基金。(増減理由)北海道国民健康保険財政安定化基金:国庫補助金78億円を積み立てたことによる増。北海道航空振興基金:平成32年度からの道内7空港民間委託に伴い、運営権者への空港ビル運営承継のために売却した北海道空港(株)の道保有株式の売却益24億円を積み立てたことによる増。(今後の方針)北海道国民健康保険財政安定化基金:市町村による保険給付の状況等を勘案し、不足額に相当する額として平成30年度に80億円程度を取り崩す見込み。北海道安心こども基金:平成33年までの基金であり、子育て支援対策事業等を実施するため、平成31~33年までの間、年間3億円程度を取り崩す見込み。
有形固定資産減価償却率は、類似団体の平均値を若干上回っているが、平成27年6月に策定した「北海道インフラ長寿命化計画(行動計画)」において、それぞれの公共施設等について、令和2年度を目処に個別施設計画を策定することとしており、今後も当該計画や平成28年3月に策定した「北海道ファシリティマネジメント推進方針」に基づき、計画的な修繕・更新等による施設の長寿命化に取り組んでいく。
平成29年度は前年度に比べ、標準財政規模が縮小した影響等により、将来負担比率が上昇している。また、有形固定資産減価償却率もやや上昇しているが、その主な要因としては、道路や橋梁・トンネル等の工作物における有形固定資産減価償却率の上昇が挙げられる。今後、個別施設計画等に基づき、計画的な修繕・更新等による施設の長寿命化に取り組んでいく。
過去に国の景気・経済対策に呼応し、道債を財源として、積極的に公共投資を実施してきたことや、収支不足を補填するために、行政改革推進債や退職手当債を発行してきたことなどにより、両比率とも類似団体と比較して高くなっている。平成29年度は、標準財政規模が縮小した影響等により将来負担比率が、また、積み立て不足額が増加した影響等により実質公債費比率が、それぞれ上昇しており、今後も、「公債費負担適正化計画」のとおり、新規道債発行の抑制等に取り組んでいく必要がある。・公債費負担適正化計画(H28.9)第6実質公債費比率の適正管理のための取組・・・(1)新規道債発行の抑制(2)減債基金の積立て(年間を通じた執行残等の財源などを活用)(3)低利な公的資金の確保や調達年限の多様化など・行財政運営方針(H28~32)の目標値・・・実質公債費比率:H27水準(H26決算:20.8%)を上回らない