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地方財政ダッシュボード

鹿児島県肝付町の財政状況(2012年度)

🏠肝付町

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

県平均値と同数値であるが、類似団体の平均値と比べると0.21ポイント下回っている。長引く景気低迷により税収の大きな伸びを見込めず、また高齢化の進行等による財政需要の増が見込まれ、厳しい財政状況に強いられている。今後も税収の大きな伸びは見込めないため、定員適正化計画に基づく職員数削減による人件費削減、事業の峻別による歳出の見直しを行い、財政の健全化に努める。

経常収支比率の分析欄

昨年度より1.0%低くなったものの、依然として歳出に占める公債費の割合(類似団体平均17.9%、本町22.8%)が高いことなどから、88.7%と類似団体平均を上回っている状態である。公債費負担軽減の観点から、町債の発行抑制に以前から取り組んできているところであり、今後も発行額の抑制を基本に予算編成に臨み、公債費の縮減に努め、人件費をはじめとした各種経費のの削減圧縮などにより当該比率の改善を図る。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費・物件費等決算額の人口一人当たりの金額は、県平均や類似団体平均を上回っている。人件費については、定員適正化計画による職員数の抑制や給与水準の適正な管理等により経費の圧縮をしていく。また、物件費については合併後毎年度圧縮を図っているが、ここ数年光ファイバー網の整備による保守委託業務に係る経費等により若干の増が見られる。今後も引き続き事務事業の取り組みについて改善見直しを進め、さらなる経費の圧縮に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

国家公務員の時限的な給与改定特例法の措置により、昨年に引き続き100を超える数値となっているが、この措置がないとした場合の昨年度との比較は、97.0から97.8と0.8ポイント増となっている。これは、職員構成の変動等が主な要因としてあげられるが、今後とも厳格な定員管理と併せて給与水準の適正な管理に努め、総人件費の抑制に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成18年度以降、連続して微減ながらも数値は改善しており、平成24年度では対前年度比-0.08ポイントの10.04人となっている。しかしながら、その数値は類似団体、県、全国平均を上回っていることから、第2次定員適正化計画(平成23年3月策定)に基づき、事務の簡素化・効率化を図りながら適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

実質公債費比率については、平成18年度以降微減しており連続して改善がなされているところであるが、その値は類似団体、県及び全国平均を上回っているところである。今後控えている大規模事業の計画を整理するなど、地方債依存型の事業実施の見直しを行うとともに、新規地方債の発行抑制に努める。

将来負担比率の分析欄

類似団体、県、全国のそれぞれの平均値を下回っている。主な要因としては地方債残高の減や普通交付税の例年並みの確保に伴う標準財政規模の増、財政調整基金やその他基金等の積み立てによる充当可能基金の増額があげられる。今後も公債費等義務的経費の削減を中心とする行財政改革を進め、財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

類似団体と同値、全国平均及び県平均を下回ったところであるが、前年度比0.6ポイントの増となった。これまで定員適正化計画等による職員数の抑制により人件費に係る当該比率も年々改善されてきていたが、平成24年度は微増となった。これは、退職手当組合負担金の増による原因が考えられる。今後も計画的な職員の管理に努め人件費の抑制を図る。

物件費の分析欄

類似団体平均12.5%、全国平均13.3%、県平均11.6%よりは低い値11.3%ではあるが、前年度比0.5ポイント増となった。主な要因としては、光ファイバー通信網の整備による新たな保守業務委託委託料等の増があげられる。今後は、各種委託料について、更新時に内容の見直しを行い、物件費の削減に努める。

扶助費の分析欄

扶助費は年々微増であり、高齢化率等勘案すると、この先も上昇する傾向にある。類似団体平均より0.2ポイント高いものの、全国平均の11.2%、鹿児島県平均の10.9%を大きく下回っている。今後、町単独事業にあってはその継続の必要性の検討を行い、国県等の事業にあっては、制度の適切な運用等十分考慮していくことで、財政を圧迫する上昇傾向に歯止めをかけるよう努める。

その他の分析欄

その他に係る経常収支比率は、類似団体及び県内市町村とほぼ同じ水準となっている。その他の主なものとしては特別会計繰出金で、高齢化・医療の高度化等に伴い介護保険事業や後期高齢者医療などの特別会計への繰出金が増加傾向にあることや、国保特別会計においても被保険者等の医療機関への受診状況に注視しつつ、保険税の徴収確保や予防保健事業の取り組みなど、財政基盤の強化を図り、普通会計からの繰出金を減らしていくように努める。

補助費等の分析欄

値については、0.1ポイントの減であり、類似団体平均を下回っているが、依然として、全国平均及び県平均を上回っている。今後、各種団体への補助金等について事業の効率化とともにその必要性を再検討し増額の抑制に努める。

公債費の分析欄

償還のピークを過ぎたことにより公債費は順調に減少しており、平成24年度は前年度比2.4ポイントの減となった。これは、平成11年度に借り入れた過疎債の償還が終了したことが考えられる。しかしながら、類似団体の17.9%、全国平均の18.8%を大幅に上回っておりまだまだ高い数値である。今後も費用対効果を考慮した事業の見直しを行い、地方債の新規発行の抑制に努める。

公債費以外の分析欄

公債費以外にかかる比率は県内市町村及び類似団体平均を下回っている。主に扶助費を除く各経費がその要因となっている。平成23年3月に策定した定員適正化計画による人件費の抑制など各費目の歳出削減に努め、財政健全化に向け、全体として財政の硬直化をできるかぎり回避するよう努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

実質単年度収支は、平成24年度に財政調整基金を200百万円取り崩し、231百万円の積み立てとなったことにより、3.43ポイント低くなっている。実質収支比率については、年度によって増減はあるが、概ね望ましいとされている3%から5%程度で推移しており、財政運営の健全はこの比率で見ると維持されていると考えられる。標準財政規模に対する財政調整基金残高の率が平成24年度で45.47%となっているものの、後年度の普通交付税の合併算定替の特例措置が段階的に縮小となることから、深刻な財源不足も予測され、、その対応策として基金を蓄えておく必要がある。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

すべての会計は黒字決算となっているが、国保特別会計などは基準外繰入により収支を保っている状況で、今後も基準外繰入を行わないと財政運営ができない状況となっている。これらの影響により、一般会計の繰出金も増加していくことが予想され、財政の硬直化に結びつくことが懸念される。国保特別会計については、基準外繰入が恒常化しないために、適正な保険料額の設定を行い、保険給付費の増加についても歯止めをかけるべき事業施策の検討に努める。一般会計においても、今後予定されている普通交付税の合併算定替から一本算定への移行など一般財源の確保が厳しい状況となることから、引き続き持続可能な健全な財政運営に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

実質公債費比率は3ヵ年平均で12.5%で、前年度比0.7ポイントの減となっている。要因としては、これまでと同様普通建設事業等の峻別等による地方債の新規発行抑制策による地方債現在高の減少、平成23年度末に、平成11年度に借り入れた過疎債の償還が終了したことが考えられる。また、普通交付税に措置される算入公債費等も臨時財政対策債や過疎債など有利な地方債の発行に努めていることで、実質公債費比率の分子となる額の減少の要因と考えられる。このことからも、引き続き地方債にあっては交付税措置のある有利な地方債の活用を図るとともに事業の峻別強化により地方債の新規発行額の抑制に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

将来負担比率は8.9%で、対前年度比17.4%の減となっている。その要因としては、普通建設事業等の峻別等による地方債の新規発行の抑制効果、それに伴う地方債現在高の圧縮(対前年668百万円減)や充当可能基金の増加(対前年62百万円増)により、将来負担比率の分子となる額も減額傾向を示している。今後も地方債発行の抑制や基金の運用の適正化に努め、健全化の確保に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,