山口県美祢市の財政状況(2010年度)
収録データの年度
財政比較分析表(2010年度)
財政力
類似団体内平均値を下回っているものの、0.38と前年度同数値となっている。自主財源の乏しい少子高齢化(平成22年度末高齢化率32.85%)の進む中山間都市ではあるが、美祢市行政改革大綱の実施計画である集中改革プランの定員管理目標に沿って合併後3年間で普通会計職員数を29人(8%)削減して人件費の抑制に努め、第1次美祢市総合計画に沿った事業の選択と集中により最少経費で最大の効果を発揮する行政経営を行い、財政基盤の強化を図る。
財政構造の弾力性
前年度数値に比べ3.8ポイント低下しているが、前年までは類似団体値を下回っていたが、今年度は0.1%上回った。人件費や公債費は減少したものの、扶助費、繰出金が増加し、物件費及び補助費は数値は変わらないものの類似団体と比べると上回っていることによるものである。引き続き、扶助費については資格審査等の適正化により抑制に努めるとともに、PDCAサイクルに基づく施策優先順位の設定等、経営感覚をもった効果的・効率的な行財政運営に努め、経常経費の抑制・削減を図る。
人件費・物件費等の状況
前年度数値に比べ3,477円増加し、依然として類似団体内平均値よりも高い状況にある。市面積が広く、人口は散在しているため行政効率が悪いが、美祢市行政改革大綱の実施計画である集中改革プランの定員管理目標に沿って人件費の抑制に努め、合併によるスケールメリットを生かし行政組織構造の再構築により人件費の削減を図るとともに、公共施設の運営経費の節減を図り、経常的な物件費の削減に努める。
給与水準(国との比較)
前年度数値に比べ0.2ポイント低下している。国に準じた給与構造の見直しを図り、高年齢職員の給与抑制や各種手当の見直しを行っているが、類似団体に比べると数値が高い状態となっている。今後も国・地域の民間給与も考慮しつつ、より一層の給与の適正化に努める。
定員管理の状況
美祢市行政改革大綱の実施計画である集中改革プランの定員管理目標に沿って人件費の抑制に努め退職勧奨を行いつつ、新規職員の採用は抑制し、職員数を削減し、合併後3年間で普通会計職員数を29人(8%)削減しているが、人口の減少が大きく、前年度数値に比べ0.02人改悪している。また、依然として類似団体内平均値を大きく上回っている。市面積が広く、人口は散在しているため行政効率が悪いが、引き続き行政改革大綱に基づく行政組織の効率化を進め、市民ニーズや事業の動向に即応した組織構造の再構築や民間活力の導入により、更なる職員数の削減に取り組む。
公債費負担の状況
前年度数値に比べ0.1ポイント低下し、3年連続の改善となっている。主な要因としては、地方債償還のピークが過ぎ、また新市財政計画に基づき新規の市債発行を抑制していることが挙げられる。しかしながら、下水道事業、病院事業、水道事業の公債費にかかる繰出金等が多額となっており、依然として類似団体内平均値の改善推移から乖離している。このため、引き続き普通建設事業等の必要性・効率性・緊急度を勘案しながら事業の取捨選択を行い、地方債の発行を抑制することにより比率の改善を図る。
将来負担の状況
前年度数値に比べ5.3ポイント低下し、3年連続の改善となっている。主な要因としては、地方債償還のピークが過ぎ、また公的資金補償金免除繰上償還の積極的な取り組み及び新市財政計画に沿った新規地方債発行の抑制に努めているため、地方債現在高が減少していること、更に団塊世代の退職による職員数の減により退職手当負担見込額が減少していることが挙げられる。しかしながら、依然として類似団体内平均値を上回っている。今後もプライマリーバランスに留意するとともに、後世代の負担が過度にならないように努めながら、地方債の活用を図る。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)
人件費
前年度数値に比べ0.9ポイント低下し、3年連続の改善となっている。この要因としては、退職勧奨を行いつつ、新規職員の採用は抑制し、職員数を削減していることが挙げられる。しかしながら、市面積が広く、人口は散在しているため行政効率が悪く、依然として類似団体内平均値に比べ2.7ポイント上回っている。美祢市行政改革大綱の実施計画である集中改革プランの定員管理目標に沿って人件費の抑制に努め、行政組織の効率化を進め、市民ニーズや事業の動向に即応した組織構造の再構築や民間活力の導入により、人件費の削減を図る。
物件費
類似団体内平均値を0.9ポイント上回っているものの、前年度数値と同数値となっている。市面積が広く、人口は散在しているため行政効率が悪く公共施設は多いが、引き続き市民サービスの向上を図りつつも運営経費の節減を図り、経常的な物件費の削減に努める。
扶助費
類似団体内平均値を下回っているものの、前年度数値に比べ0.2ポイント上昇している。この要因としては、生活保護費や児童福祉費が類似団体に比べて少ないものの、児童手当子ども手当事業の増加や豪雤災害による災害救助費扶助費が挙げられる。引き続き扶助費における資格審査の適正化に努めるとともに、各種手当等の事務を適正に行う。
その他
類似団体内平均値を下回っており、前年度数値に比べ0.1ポイント低下となっている。今後とも行財政運営の健全化を図り、より一層の経費削減に努める。
補助費等
前年度数値と同数値となった。前年同様類似団体内平均値を上回り、1.9%と乖離が大きくなった。主な要因としては、定額給付金事業の減により金額は減ったものの美祢市行政改革大綱の実施計画である集中改革プランにより受益と負担の適正化を掲げ補助金の見直しに着手したところであるが、現在は着手したばかりで分析中であり見直しや削減には至っていない事が挙げられる。今後は同大綱に基づき公営企業会計の健全化を図るともに、補助金等の見直しや廃止に取り組む。
公債費
昨年度数値に比べ3.0ポイント低下し、3年連続の改善となっている。主な要因としては、地方債償還のピークが過ぎ、また公的資金補償金免除繰上償還や適債事業の効率的選択により地方債償還額は減少しており、新市財政計画に基づき新規の市債発行を抑制していることが挙げられる。引き続き新発債の抑制に努め後年度負担の軽減化を図る。
公債費以外
前年度数値に比べ0.8ポイント低下しているが、類似団体平均値を上回った。主なこの要因としては扶助費の増加によるものである、増加原因は児童手当子ども手当事業の増加が挙げられる。
実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)
分析欄
実質収支比率は5.58%と0.78ポイント増加したが、財政調整基金残高は6.85%と0.17ポイント減少した。平成22年度においては前年に続いて豪雤災害が発生し、多額の災害復旧府費が必要となった。多大な件数と事業費を要し年度途中の事業開始となるため繰越額も多額となったが、多大な件数と事業費及び施越し事業による財源不足が見込まれることから繰越額や決算額の確定は困難を極めた。このため財源不足を回避するため本来は基金に積み立てるべき財源を抑制して対応した。よって決算時には財政調整基金残高は増加せず実質収支額が増加し、実質収支比率を増加させる要因となった。実質単年度収支は0.92%と2.08ポイント増加した。要因は財政調整基金への積み立ては利息のみであったが、実質収支額の増加によるもの。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)
分析欄
平成22年度においても美祢市は黒字であるため連結実質赤字比率は該当しない。構成分析については観光事業特別会計8.16%及び住宅資金貸付事業特別会計0.29%において資金不足が発生しているが、その他会計では病院等事業会計が7.44%の黒字、水道事業会計も4.45%の黒字でありその他会計合計では0.57%の黒字となり、全体では一般会計が5.87%の黒字であり全体合計で12.13%の黒字となった。資金が不足している観光事業特別会計は-8.16%と1.94ポイント改善し、住宅資金貸付特別会計についても-0.29%と0.1ポイント改善している。観光事業特別会計においては経営健全化計画を策定し平成21年度から経営の健全化にとりくんでいるところであり、計画最終年度の平成26年度において資金不足が解消される見込み。
実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
実質公債費比率の分子については前年度に比べ、1,465百万円と63百万円減少している。構造については公営企業債の元利償還金に対する繰入金992百万円と2百万円増加したものの、元利償還金等が2,310百万円と234百万円減少し、債務負担行為に基づく支出額が208百万円と11百万円減少し、算入公債費等が2,049百万円と180百万円減少している。主な要因としては、元利償還金は地方債償還のピークが過ぎ、また新市財政計画に基づき新規の市債発行を抑制していることから減少している。債務負担行為に基づく支出額も増加はなく、計画どおり減少しており、元利償還金の減少に伴い算入公債費等も減少しているが、元利償還金の減より算入公債費等の減の方が少ないことから、分子は減少している。平成24年度には第三セクター等改革推進債を活用した土地開発公社の解散を予定していることから数値の悪化が予測されるため、引き続き普通建設事業等の必要性・効率性・緊急度を勘案しながら事業の取捨選択を行い、地方債の発行を抑制することにより改善を図る。
将来負担比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
将来負担の分子については前年度に比べ11,788百万円と141百万円増加した。将来負担額の構造については債務負担行為に基づく支出予定額、組合等負担見込額が予定どおり微減し、退職手当負担見込額については退職勧奨に伴う退職者の増で退職手当見込額は4,215百万円と316百万円減少したが一般会計等に係る地方債の現在高が18,128百万円と49百万円の増、公営企業債等繰入見込額が9,636百万円と148百万円の増となっている。充当可能財源等の構造については、充当可能基金が3,228百万円と116百万円の減、充当可能特定歳入が2,651百万円と168百万円の減、基準財政需要額算入見込額が15,546百万円と247百万円の減と全てにおいて減となっている。将来負担額の合計(A)では33,215百万円と389百万円の減となっているが充当可能財源等の合計(B)は21,425百万円と531百万円と大きく減になっているので将来負担比率の分子は前年度に比べ増加した。主な要因は前年に続いて発生した豪雤災害による施越し事業の財源不足に対応するため基金の積み立てが行えず充当可能財源が減少したことによる。今後もプライマリーバランスに留意するとともに、後世代の負担が過度にならないように努めながら、地方債の活用を図る。
よくある質問
このページで何が分かりますか?
山口県美祢市の2010年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
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