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地方財政ダッシュボード

兵庫県高砂市の財政状況(2011年度)

🏠高砂市

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2011年度)

財政力指数の分析欄

大規模企業の集中等により類似団体平均より上回る税収があるため、0.93となっている。今後は、平成22年度から26年度までの5年間を第4次行政改革の計画期間とし、歳入の確保や総人件費の抑制など持続的な健全経営を保障できる体制づくりを進める。

経常収支比率の分析欄

人件費に係る経常収支比率が昨年度より0.9%減少したものの、下水道事業による繰出が多いことにより86.7%となっている。類似団体平均と比較しても繰出金の割合が高く、また扶助費が今後増加する見込であり、当面厳しい状況が予想される。そのため定員適正化計画の推進、人件費の抑制、事務事業の見直しを図るなど「第4次行政改革」への取組を通じて義務的経費の削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費は高い水準にある。これは、主にごみ収集業務や保育所、市民サービスコーナーなどの施設運営を直営で行っているためで、今後は民間でも実施可能な部分については、委託化を推進し、また給与の適正化、定員適正化計画の推進を図るなどコストの低減を図っていく方針である。

ラスパイレス指数の分析欄

昨年度までは平成18年度からの給与構造改革の実施において、国平均を上回る給与の引下げを恒久的に行っていたため100を切っていたが、国家公務員の時限的な(2年間)給与改定特例法による措置により、8.6増の107.5となった。今後もより一層の給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

定員適正化計画に基づく組織・機構及び事務事業の見直し、勧奨退職の実施や民間委託の推進等により、定員の適正化を推進していく。

実質公債費比率の分析欄

類似団体平均よりやや良い8.8%となっている。また、今後控えている大規模な事業計画の整理・縮小を図り、起債に大きく頼ることのない財政運営に努める。

将来負担比率の分析欄

昨年度と比べ17.4%改善されているが、公営企業債の償還にあてるための繰出金の割合が高く、類似団体平均よりも悪い81.8%となっている。今後は公債費、人件費など義務的な経費の削減を中心とする行政改革を強力に進めるとともに、新規発行債の抑制を行い、財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2011年度)

人件費の分析欄

人件費に係るものは、28.1%と類似団体平均と比較して高い水準にある。これはごみ収集業務や保育所などの施設運営を直営で行っているために、職員数が類似団体平均と比較して多いことが主な要因であり、行政サービスの提供方法の差異によるものと言える。ただし、民間でも実施可能な部分については、業務委託の推進や指定管理者制度の導入など委託化を進めていることにより、年々減少している。

物件費の分析欄

高砂市は、12.5%と類似団体と比較しても低い水準にある。これは、第4次行政改革により義務的経費を削減したことによる。今後も行財政改革の推進に努める。

扶助費の分析欄

高砂市は、類似団体と比較して公立・私立保育所が19箇所とかなり多いなど、老人福祉費・児童福祉費・生活保護費の扶助費の割合が高い。資格審査等の適正化を進めていくことで、財政を圧迫する上昇傾向に歯止めをかけるよう努める。

その他の分析欄

高砂市は、17.2%と昨年度と比べ0.2%悪化した。その他のうち繰出金の割合が高く、その主な要因は下水道特別会計の公債費に対するものであるが、今後も増収対策や経費削減(人件費の削減や公債費の削減など)に努め、改善していく見込みである。また、病院経営については、経営改革への取組や経費節減等の取組(人件費の削減や未収金の徴収対策など)に努める。

補助費等の分析欄

高砂市は、類似団体と比較し補助費等の割合が低いが、これは第4次行政改革により市の出資する法人等各種団体への補助金の見直しや廃止をしたことによる。

公債費の分析欄

事業計画に基づいた事業の選択等により、公債費に係る経常収支比率は、類似団体平均を2.8ポイント上回っている。また、公営企業債に対する繰出金など公債費に準ずる経費を合わせると、人口1人当たり決算額は、類似団体平均を29.5ポイント上回っている。今後、健全な財政運営を行っていくために地方債の発行を伴う普通建設事業の抑制に努める。

公債費以外の分析欄

高砂市の公債費以外の経常収支比率は、71.8%と類似団体内平均値並みである。今後も行財政改革項目への取り組みを通じて義務的経費の削減に努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2011年度)

分析欄

高砂市の実質単年度収支は平成20年より改善され、平成22年からは黒字に転じている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2011年度)

分析欄

高砂市では、連結実質赤字は生じていない。各会計ごとの状況を見ると国民健康保険事業特別会計は実質収支赤字となっている。この実質赤字については、一般会計からの特別繰入により補てんを行っており、平成24年度で累積赤字は解消される見込みである。

実質公債費比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

平成23年度は公債費の増により平成22年に比べ増加している。平成19年から平成20年の減少原因は、平成19年度より都市計画税充当で実質公債費比率の求め方が変更になり率が大きく下がったため。

将来負担比率(分子)の構造(2011年度)

分析欄

資本費平準化債発行による準元利償還金の減少の影響により、下水道事業に係る一般会計等からの繰入による収入をもって償還するべき地方債の残高が減少し、且つ、準元利償還金/元金償還金の3ヵ年平均が減少したことに伴い、公営企業債等繰入見込額が減少した。今後も基準財政需要額算入の有利な起債の活用等により、将来負担比率の抑制に努めていく。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,