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地方財政ダッシュボード

千葉県八千代市の財政状況(2012年度)

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2012年度)

財政力指数の分析欄

平成21年度までの9年間は連続した伸びをみせていたが、平成22年度決算より下降に転じ平成24年度は0.92となった。その要因としては、基準財政需要額における、生活保護費・社会福祉費・保健衛生費・高齢者保健福祉費の社会保障関係費の増、公債費(臨時財政対策債)の増が大きい。今後も「第2次行財政改革大綱前期推進計画」に基づき、経常経費の見直しなどによる歳出削減を実施するとともに、市税徴収率の向上等による歳入確保に取り組む。

経常収支比率の分析欄

人件費が減少したものの扶助費の増加により、昨年度と比較して0.9ポイント増の94.8%となり、類似団体平均を4.0ポイント上回っている。依然として全国市町村平均及び千葉県市町村平均をも上回る水準にあることから、今後も「第2次行財政改革大綱前期推進計画」に掲げた取組みを通し、引き続き義務的経費の圧縮、補助費等をはじめとした経常経費全般の見直し、一般財源の増加を企図した各種の歳入確保を推進し、「第4次総合計画前期基本計画」に掲げた目標値である、平成27年度末までに90.0%以下を目指し、経常収支比率の改善に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人件費・物件費ともに類似団体平均を上回っており、特に人件費においては、類似団体平均を6.6ポイント上回っている。人件費そのものは減少傾向にあり、維持補修費も平均より低い水準となっているため、全体としては、類似団体平均をわずかに下回っている。

ラスパイレス指数の分析欄

前年度の111.1から1.3ポイント上昇し、112.4の高水準にある。これは過去の人口急増期に職員を大量に採用し、近年この世代の職員の退職が始まり、国や他の自治体と比べ若い職員が昇格していることから、勤続25年以上の職員のほとんどが管理職となっており、この階層の平均給料月額を押し上げていることが要因となっているため、今後も給与制度の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

昭和40年代から50年代にかけて、人口急増期の行政需要の急速な増加に対応するため、職員を大量に採用したことにより、類似団体平均を0.02人上回る6.17人となっている。本市の定員適正化計画においては、平成9年度から平成24年度末までの16年間に200名削減の数値目標が掲げられ、事務事業の見直し、民間委託・IT化の推進等による定員管理を進めてきた結果、当初の計画を上回る223人の減員となった。平成25年度以降も新たな定員管理計画に基づき、定員適正化の取り組みを行いながら、各所属の事務事業及び人員配置の状況を確認し職員の適正配置に努める。

実質公債費比率の分析欄

元利償還金の増加に伴い、5年連続の増加となり、類似団体平均を4.4ポイント上回る11.2%となっている。全国市町村平均及び千葉県市町村平均がいずれも減少傾向にある中で、昨年度と比較して0.1ポイント上昇しており、類似団体平均及び全国市町村平均を大きく上回る水準にある。引き続き、財政構造の弾力性を確保するうえでも、後年度負担に配慮した適債事業の精査に努める。

将来負担比率の分析欄

昨年度と比較して、4.5ポイント下降しているが、全国的に下降傾向にあるなかで、下降幅は小さく類似団体平均及び全国市町村平均を大きく上回る水準にある。したがって、今後も将来負担を伴う事業については特に留意し、安易に負担を先送りすることなく、計画的な財政運営に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2012年度)

人件費の分析欄

人件費の決算額については、大量退職に伴い毎年減少し、人件費の経常収支比率についても少しずつ減少している傾向であるが、類似団体との比較では、6.6ポイント高い状況となっている。今後とも「第2次行財政改革大綱前期推進計画」に掲げた推進項目を着実に実施することにより、人件費の削減に努め、民間活力導入の推進、特殊勤務手当の見直し、管理職手当の削減、一般職の期末・勤勉手当職務給加算削減等により一層の定員管理・給与の適正化を図る。

物件費の分析欄

近年概ね横ばいで推移しているが、類似団体平均に比べ2.1ポイント高く、依然として高い状況で推移しているため、今後も引き続き、経費の見直しによる抑制に努めていく。

扶助費の分析欄

類似団体平均を下回り、千葉県市町村平均と同レベルで推移している。これは首都圏という地域性によるところが大きい。今後は高齢者・障害者福祉費の上昇基調が見られることから、資格審査等の適正化に努めていく。

その他の分析欄

全国市町村平均を3.0ポイント、千葉県平均を1.9ポイント下回り、また類似団体平均も3.2ポイント下回っている。今後も特別会計における将来の財政見通しに基づく受益者負担の適正化等の財源確保や事業運営の効率化等を推進していく。

補助費等の分析欄

全国市町村平均を4.5ポイント、千葉県平均を2.4ポイント下回り、また類似団体平均も3.0ポイント下回っている。引き続き、補助の必要性、目的、効果等を検証し、見直しを行っていく。

公債費の分析欄

近年大型の整備事業等が集中したことにより地方債現在高が大幅に増加した影響で、地方債の元利償還金が膨らんでいる。全国市町村平均を0.1ポイント下回っているものの、類似団体平均は2.8ポイント上回っており、公債費の負担は非常に重いものとなっている。今後さらに増加が見込まれる公債費負担を軽減するため、地方債の発行抑制に努めていく。

公債費以外の分析欄

平成22年度は一時的に改善の傾向が見られたが、その後は上昇傾向にあり、類似団体、全国市町村、千葉県の平均をいずれも上回っている。特に人件費については、類似団体平均、全国平均及び千葉県平均と比較して高い水準にあることから、引き続き不断の見直しに努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2012年度)

分析欄

実質収支比率は、平成22年度以降上昇傾向にあり、平成24年度決算においても昨年度と比較して0.25ポイント増の5.14%となった。財政調整基金の取崩額が昨年度と比較して970百万円増加したことにより、実質単年度収は赤字に転落、財政調整基金は標準財政規模比4.66%となり、「第2次行財政改革大綱前期推進計画」に掲げた数値目標である、標準財政規模の5%以上の基金残高の確保ができなかった。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2012年度)

分析欄

一般会計において、市税が対予算費で増となったことに加え、歳出での不用額の増加により、実質収支が増となったため、実質赤字比率における黒字の率が4.89から5.14に0.25ポイント拡大した。一方、公共下水道事業会計において、建設改良費、企業債の償還等による流動資産が減少したものの、介護保険事業特別会計において、歳入の増加額が歳出の増加額を上回ったため、連結実質赤字比率における黒字の比率は17.66から17.75と0.09ポイント拡大した。

実質公債費比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

公営企業債の元利償還金に対する繰入金において、臨時財政特例債の償還に要する経費等の減により前年度比-13.1ポイント、75百万円の減額となる一方、元利償還金において、西八千代北部地区新設小学校用地取得事業債及び臨時財政対策債等の増により前年度比1.5ポイント、92百万円の増額となり、実質公債費比率の分子は前年度比0.0ポイント、1百万円の増額となった。

将来負担比率(分子)の構造(2012年度)

分析欄

将来負担額における設立法人等の負債額等負担見込額において、八千代市開発協会の解散に伴う減により前年度比-99.8ポイント、1,358百万円の減額となるとともに、充当可能財源等における基準財政需要額算入見込額において、公債費の増により前年度比4.7ポイント、1,648百万円の増額となったため、将来負担比率の分子は、前年度比-5.4ポイント、1,215百万円の減額となった。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,