福島県西郷村の財政状況(2010年度)
収録データの年度
財政比較分析表(2010年度)
財政力
財政力指数は、村税収入が大きく増加した平成19年度、20年度、21年度に指数が1を大きく超えたため、今年度においても3ヶ年平均では1.27となった。しかしながら、リーマンショック以降続く世界的な経済危機と円高により、本村の企業収益にも大きな影響を及ぼした。特に村税は、法人村民税、固定資産税等が、平成21年度から大きく減収となり、これにより、単年度の財政力指数も平成22年度は、0.83と、1を切り、平成17年度以降続いた不交付団体から、交付団体へ移行することとなった。今後は、投資的経費などの歳出抑制、徴収率向上や企業誘致等により税収増加を図り、安定した歳入の確保に努める。
財政構造の弾力性
経常収支比率は、世界的な経済危機等の影響から減収となった法人村民税などにより、分母となる経常一般財源は減少することとなったが、交付団体への移行により普通交付税が増額となったため、経常一般財源総額では前年度比6.4%の増となった。また、分子となる経常経費は前年度同額程度に抑制したため、経常収支比率の減少につながった。今後も義務的経費の削減を図り、現在の水準を維持する。
人件費・物件費等の状況
人件費・物件費及び維持補修費の合計額の人口1人当たりの金額が類似団体平均を下回っているのは、主に人件費を要因としている。退職者の7割を採用することにより職員数の抑制に努めてきたところであるが、今後も適正な職員数を維持しながら、経常経費の削減を図っていく。
給与水準(国との比較)
経験年数10年~15年(大卒)、15年~20年(大卒)、25年~30年(大卒)、20年~25年(高卒)の階層で、指数を1.4ポイント減少させている。今後も昇格運用基準等の見直し等により指数の上昇を抑えて行く。
定員管理の状況
集中改革プランにより、新規職員の採用者を退職者の7割とすることを目途に採用してきたため、類似団体平均よりも低い値を維持している。今後は、3年後から数年間退職者数が大幅に増えるため、職員数の維持と確保について検討を図る。
公債費負担の状況
経済危機等の影響により法人村民税等が減収となったため、分母となる標準税収入額等が前年度より28億円余り減少した。これにより実質公債費比率は単年度で前年度比11.5%の増となった。3カ年平均では類似団体平均を0.5%上回ることとなったが、今後は財政状況を考慮しながら繰上償還等を実施するなど、実質公債費比率の上昇を抑制していく。
将来負担の状況
類似団体を大きく下回っている。今後は予定している大型事業等には、積み立ててきた基金を計画的に活用し、新規発行債の抑制を図る。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)
人件費
人件費に係る経常収支比率は、類似団体平均と比較して上回っているが、決算総額では、職員数の減少から前年度比20、127千円の減となっている。また、人口1人当たりの決算額でも、類似団体平均と比較して10,896円少なくなっている。事業の中で、民間でも実施可能な部分については、指定管理制度の導入などで委託化を進めているところであり、平成23年度以降コスト削減の効果が現れてくるものと思われる。
物件費
物件費が類似団体平均に比べて高くなっているのは、村立の2つの保育園のうち、みずほ保育園を指定管理として民間に委託したためである。今後も、民間でも実施可能な部分については指定管理制度の導入などにより委託化を進め、コストの低減を図っていく。
扶助費
扶助費に係る経常収支比率は類似団体平均を下回っている。しかし、障害福祉サービス費や保育所運営費等の負担が増加していることに加え、少子高齢化等に対応するための児童福祉、老人福祉及び障害福祉等についても、今後、負担の増加が予想されるため、慎重に動向を見極め注視していく必要がある。
その他
その他に係る経常収支比率は、類似団体平均を下回っている。しかしながら、特別会計への繰出金は増加しているため注意が必要である。中でも、高齢化に対応するための介護保険事業特別会計、後期高齢者医療特別会計や国民健康保険特別会計への繰出金は増加傾向にあり、今後も大きな負担となることが予想される。また、公共下水道事業等その他の特別会計への繰出金も大きいため、各特別会計等の財政基盤の強化を図ることにより、一般会計からの繰出金を可能な限り抑制する。
補助費等
補助費等に係る経常収支比率が類似団体平均を下回っているのは、団体等に対して交付する補助金の内容等が、適切なものかどうかの検討を行い、廃止を含めて見直しを行っているためである。引き続きこの水準を保つよう努めていく。
公債費
公的資金補償金免除繰上償還を平成21年度に行ったため、その効果により平成22年度は大幅に類似団体平均を下回った。今後も地方債の新規発行を伴う普通建設事業の抑制を図っていきたい。
公債費以外
公債費以外に係る経常収支比率は類似団体平均を若干下回っている。人件費以外は平均を下回っており、人件費においても0.5%上回っているものであるが、職員数の削減などにより、今後その効果が出てくるものと考える。その他の経費においても、歳出の削減等により現状を維持するとともに、財政の健全化に努める。
実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)
分析欄
実質収支はここ数年黒字となっている。その主な要因としては、村税収入が増加したことが大きい。これにより、平成17年度から平成21年度まで不交付団体となっていた。しかし、平成22年度は、法人村民税をはじめとする村税が大きく減収となったため、標準財政規模で前年度比約17億円の減となった。また、実質単年度収支は平成21年度、平成22年度とも財政調整基金の取り崩しにより赤字となっている。今後は、税収の落ち込みにより一般財源の確保が厳しい状況となっているため、財政調整積立基金をはじめとする各種基金を効率的に運用し、健全な財政運営を図っていく必要がある。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)
分析欄
連結実質赤字比率については、一般会計及び特別会計並びに公営企業会計の全会計において黒字であり赤字比率はない。しかしながら、水道事業、工業用水道事業をはじめとして、一般会計からの基準外繰出金を行っている事業が大部分であるため、必要最小限の繰出金にするなど、健全な財政運営を行う必要がある。また、一般会計においても一般財源の確保が厳しい状況となっているため、財政調整積立基金等、各種基金を活用し、より確実な財政運営を行う必要がある。
実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
平成22年度の実質公債費比率は3カ年平均で14.6%、単年度で22.2%となった。単年度では前年度比11.5の大幅増となったがその主な要因として、公債費に準ずる債務負担行為に係るものについては、西郷第一中学校屋内運動場改築工事により増加となった。また、元利償還金の額については、前々年度の繰上償還により減少し、一部事務組合等の起こした地方債に充てた認められる補助金又は負担金については、西白河地方衛生処理一部事務組合の公債費の減により減少した.。増額部分が大きかったため分子全体では前年度比330百万円増となった。また、これ以外の要因としては、法人村民税等の大幅な減収により、分母である標準財政規模の減少によるところが大きい。今後は、新規起債の抑制や、財政状況を考慮しながら繰上償還等を実施し、元利償還金等の上昇を抑え、実質公債費比率の低下につなげたい。
将来負担比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
平成22年度の将来負担比率は50.6%となった。前年度に比べれば12.0%増とはなったが、安定した数値を示している。将来負担額の主な要因として、債務負担行為に基づく支出予定額については、新規事業がないため減少し、公営企業債等繰入見込み額については、繰上償還による起債額の減少のため、組合等負担等見込額については、西白河地方衛生処理一部事務組合の公債費が減となったため、それぞれ額が減少した。また、充当可能財源等は、充当可能基金ついては、財政調整基金の支出により減少したが、基準財政需要額算入見込額の増により、前年度とほぼ同額となった。これら要因とした将来負担比率の分子については、増減はあるものの平成20年度以降ほぼ横ばいとなっているため、本村の将来負担比率の増減は、実質公債費比率同様、分母である標準財政規模の減少によるところが大きい。今後も、将来負担額を抑え、充当可能財源等を増加させるような財政運営により、現在の水準の維持を図る。
よくある質問
このページで何が分かりますか?
福島県西郷村の2010年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
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