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地方財政ダッシュボード

秋田県大仙市の財政状況(2010年度)

🏠大仙市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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地方財政AI: RAGエンジン(試験中)※直近3年の文書で要約します。現在は質問文の変更はできません。

総括表

人口の推移

財政比較分析表(2010年度)

財政力指数の分析欄

財政力指数については類似団体平均を大きく下回る0.35となっている。これは、もともと財政基盤の脆弱な市町村が合併したことに起因するもので、合併後においても人口の減少や少子高齢化に加え、長引く景気低迷による市税の減収などから、指標の改善が図られていない状況にある。今後は、市総合計画の実施計画における普通建設事業等の歳出見直しや各種産業の基盤強化を図り、市税徴収率の向上など自主財源の確保に努める。

経常収支比率の分析欄

比率は前年度から1.2ポイント改善し89.1%となったが、類似団体平均を上回っている。主な要因として、歳入では普通交付税や臨時財政対策債及び国の公共投資臨時交付金の増、歳出では職員数の減少に伴う人件費の減や定額給付金給付事業の終了に伴う補助費等の減が上げられる。比率は徐々に改善しているものの、今後も自主財源の確保に努めるとともに、経常経費の節減を図るほか、公債費負担適正化計画に則し、市債発行額の抑制による公債費の縮減などにより、比率の改善に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体平均117,786円を大きく上回る147,628円となっている。人件費については、定員適正化計画に沿い、適正な職員数になるよう努めているところである。平成20年度から実施している市直営の保育園・介護施設の法人移行を円滑に進めるとともにコスト削減のため公共施設の統廃合の検討など、人件費及び物件費の抑制に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

平成19年度から実施していた給料カットが平成21年度で終了したため、指数は前年度に比較し0.5ポイント上昇したが、類似団体平均より4.1ポイント下回る93.5%で、類似団体128のうち、下から7番目の低水準である。これは、国や類似団体平均と比較し、経験年数ごとの平均給料月額が低いことが要因であるが、今後も人事院勧告等の制度改正を踏まえ、より一層の給与の適正化に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

職員の退職により、職員数は年々減少しているが、人口千人当たりの職員数では類似団体平均を3.05人上回る10.94人であり、依然として高い数値を示している。主な要因としては、市直営の保育所や介護保険施設などの社会福祉施設関係の職員数が多いことが挙げられるが、平成20年度以降、これら施設の法人移行が進められており、平成25年度までに全施設の法人移行が完了となる計画である。今後は、定員適正化計画に基づき、適正な職員数となるよう努める。

実質公債費比率の分析欄

比率は前年度から0.2ポイント改善したが、類似団体平均を大きく上回る18.8%となっている。比率が18%を超えていることから、公債費負担適正化計画に基づき、比率改善に努めているが、計画の柱である市債発行額の抑制を踏まえ、臨時財政対策債等を除いた建設事業債について、計画期間内の発行額を元金償還の8割以内とすることで、償還額の軽減を図る。

将来負担比率の分析欄

比率は前年度から20.2ポイント改善したが、類似団体平均を大きく上回る168.1%であり、将来負担の増大による財政の硬直化が懸念されている。今後、将来負担の軽減のため、市債発行額の抑制を図り、財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)

人件費の分析欄

人件費については年々減少しており、前年度より1.4ポイント、類似団体平均を3.8ポイント下回っている。これは定員適正化計画に基づく職員数の減によるものであり、今後の保育園・介護施設の福祉施設の法人化の推進を図るとともに、適正な職員配置を行うなど、定員管理の適正化に努め、一層の人件費の抑制に努める。

物件費の分析欄

物件費については、無駄を最大限排除した予算執行に努めており、今年度も前年度に比較し0.4ポイント改善し、類似団体平均とは同水準にある。主な要因としては、公共施設運営改善による維持管理経費の縮減によるものであり、今後も引き続き施設の維持管理経費等の縮減を図る他、各施設の統廃合や指定管理者制度への移行など、抜本的な見直し進めながら、物件費の抑制に努める。

扶助費の分析欄

扶助費については、子ども手当や生活扶助費等の増により、0.6ポイント上昇したが、類似団体平均より2.6ポイント下回っている。今後も生活扶助費の上昇が見込まれることから、被保護者の就労支援を強化する他、市単独扶助費の見直しを図りながら扶助費の抑制に努める。

その他の分析欄

維持補修費及び繰出金については、前年度より1.6ポイント上昇しており、また、前年度は類似団体平均を下回っていたが、今年度は1.0ポイント上回った。この要因として、維持補修費は減額となっているものの、下水道事業特別会計への公債費財源繰出の増が挙げられる。法非適用企業等への繰出金については、下水道事業における公債費の元金償還開始による増など年々増加することが見込まれることから、更なる事業の見直しや料金改定等による自主財源の確保を図り、繰出額の圧縮に努める。

補助費等の分析欄

補助費等については、前年度より1.1ポイント改善しているが、類似団体平均より3.6ポイント上回っている。主な要因として、保育園・介護施設の福祉施設の法人化に伴う補助金の増が挙げられるが、法人移行完了までは年々増額となる見込みである。今後は、市単独補助金について、事業の目的・必要性・効果等を充分精査し、廃止や縮減など抜本的な見直しを図る。

公債費の分析欄

公債費については、前年度から0.5ポイント改善しているが、類似団体平均を3.0ポイント上回っている。実質公債費比率が18%を超えたことにより策定した公債費負担適正化計画に基づき、比率改善を図ることになるが、市債償還額の大きな減少は見込めないことから、市総合計画の実施計画に登載される普通建設事業の見直しを図りながら、新規市債発行額を抑制する他、繰上償還や低利率への借換等により公債費の縮減に努める。

公債費以外の分析欄

経常一般財源については、前年度より0.7ポイント改善しており、ほぼ類似団体平均と同水準である。歳入では普通交付税の増、歳出では公共投資臨時交付金に伴う維持補修費や定額給付金給付事業等の終了に伴う減が比率改善の要因である。今後は、市税等自主財源の確保の他、市単独補助金や各種公共施設運営に係る見直しに努め、経費の縮減を図る。

実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)

分析欄

財政調整基金については、平成22年度末において、標準財政規模の5.9%を確保している。実質収支について前年度並み、実質単年度収支については2年連続で黒字で、標準財政規模比の約2.1%となっている。これは、基金に頼らない財政運営を行った結果であるが、平成26年度での合併特例期間終了に伴い、平成27年度以降の普通交付税合併算定替の逓減・廃止による一般財源の大幅な減額に向けた取り組みが必須であり、財政調整基金を標準財政規模の約10%まで積み増しする他、今後市が持続可能な歳出構造の改革に努め将来を見据えた健全な行財政運営を図る。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)

分析欄

平成20年度以降、全会計において赤字が生じていない。一般会計の他、4特別会計で黒字となっているが、上水道事業以外の会計については、一般会計からの基準外繰入によって、赤字となっていないのが現状である。特に下水道事業3特別会計については、建設費に係る元利償還の開始に伴い、一般会計からの公債費財源繰入額が増大する見込みであるため、今後は、加入率の増加を図りながら利用料金収入の確保に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

元利償還金については、H23年度をピークに減少すると見込まれるが、下水道事業における元金償還の開始等により準元利償還金は年々増加すると見込まれる。実質公債費比率算定の分母となる標準財政規模等については、今後人口減少や合併算定替え終了等に伴い減少が見込まれる他、算入公債費は同水準で推移すると推計される。よって、比率の大幅な改善は見込めないが、公債費負担適正化計画に則し、臨時財政対策債を除く新規市債発行額を元利償還金の8割以内に抑制し、比率に改善に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2010年度)

分析欄

一般会計等に係る起債残高は平成19年度ピークに年々減少しているが、未だ600億円を超える残高がある他、簡易水道や下水道事業の償還に係る公営企業債等繰入見込額は年々増加傾向にある。H22年度において、繰上償還を行った結果、若干の比率の改善がみられるものの、比率に大きな変動はない。今後、市街地再開発事業が本格化し市債発行額の増加が見込まれることから、将来負担比率の改善に向け、公債費負担適正化計画に則し、臨時財政対策債を除く新規市債発行額を元利償還金の8割以内に抑制するとともに、充当可能財源となる財政調整基金を平成26年度末までに標準財政規模の約10%の30億円積み立てする他、可能な限り市債等の繰上償還を行い、比率改善に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,