青森県つがる西北五広域連合：つがる総合病院の経営状況（2023年度）

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収録データの年度

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経営比較分析表（2023年度）

地域において担っている役割

当院は、つがる西北五広域連合が所管する５医療機関（３病院２診療所）の中核病院として、平成２６年４月１日に開院し、西北五地域に３病院しかない救急告示病院の中心的施設として、当地域の急性期医療において重要な役割を担っている。２次救急医療施設として、入院が必要な重篤救急患者を休日・夜間を問わず受入れしており、令和５年度の救急車受入件数は年間３，７００件を超えたほか、年間９００件前後の全身麻酔手術を行う等、当地域の急性期医療を支えている。

経常収支比率

医業収支比率

修正医業収支比率

累積欠損金比率

病床利用率

入院患者１人１日当たり収益

外来患者１人１日当たり収益

職員給与費対医業収益比率

材料費対医業収益比率

経営の健全性・効率性について

【１経常収支比率】：医業外収益（コロナ補助金）の減により比率は減少したが、平均値及び全国平均を上回った。【２医業収支比率】：コロナ患者の減少・一般患者の増により比率は増加し、全国平均を上回った。【３修正医業収支比率】：コロナ患者の減少・一般患者の増により比率は増加し、全国平均を上回った。【４病床利用率】：コロナ患者の減少・一般患者の増により復調したが、平均値及び全国平均を下回った。【５入院患者１人１日当たり収益】：コロナ患者の減少・一般患者の増により収益は増加し、全国平均を上回ったが平均値は下回った。【６外来患者１人１日当たり収益】：前年度より患者数が増え収益は増加したが、平均値及び全国平均を下回った。【７職員給与費対医業収益比率】：職員数増に伴い給与・手当等が増額しているが、比率は大幅に減少し、平均値及び全国平均も下回っているため、適切な職員配置ができたと考えられる。【８材料費対医業収益比率】：コロナ対応に係るＰＣＲ検査試薬等の購入費用が減少したが、平均値及び全国平均を上回った。【９累積欠損金比率】：前年度程ではないが医業外収益（コロナ補助金）の歳入があったことから、累積欠損金が圧縮され平均値及び全国平均を下回った。

有形固定資産減価償却率

器械備品減価償却率

１床当たり有形固定資産

老朽化の状況について

１有形固定資産減価償却率平成２６年度開院につき平均値及び全国平均を下回っているが、減価償却が進み上昇傾向が続いている。２器械備品減価償却率平成２６年の開院時に導入した機器の使用年数が法定耐用年数を超えつつあり、平均値及び全国平均を上回った。今後は、計画的な機器更新を検討する必要がある。３１床当たり有形固定資産平均値及び全国平均を下回っているが、今後も過大な投資をすることのないよう、計画的な整備計画を立てる必要がある。

全体総括

１経営の健全性、効率性令和５年５月８日に新型コロナが５類感染症に移行し、手探りでの病院経営を強いられた中、医業外収益（コロナ対応に係る補助金）減により経常収支比率は減少したが、医業収支比率・修正医業比率とも前年度を上回った。一般の入院患者・外来患者数の増に伴い、１人あたりの収益は前年度を上回ったが、平均値はまだ下回っている。コロナ対応に係るＰＣＲ検査試薬等の購入費減等により材料費の占める割合は減少したが、職員数増に伴い給与費は増加しているため、経営の健全化に取り組む必要がある。引き続き、診療報酬や加算の情報を精査し、医業収益増に向けた取組みを強化するとともに、診療材料の見直しや光熱水費の削減等、医業費用削減に取り組み、限られた人員で効率的に医療を提供できる体制を構築していく。２老朽化の状況平成２６年の開院時に整備した機器の減価償却が進んでいるため、令和６年度からは計画的な機器更新を行う必要がある。中長期の計画を立て、機器更新費用の平準化を図る。

出典：経営比較分析表,

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