青森県つがる西北五広域連合：つがる総合病院の経営状況（2017年度）

地域において担っている役割

つがる西北五広域連合が所管する５病院の中核病院として、平成２６年４月１日に開院。西北五地域に３院しかない救急告示病院の中心的施設である。当地域唯一の２次救急医療施設として、入院が必要な重篤救急患者を休日・夜間を問わず受入れしており、救急車受入件数は年間３，０００件を越えている。また、当地域で唯一全身麻酔手術を行っている施設であり、地域の急性期医療において重大な役割を担っている。

経常収支比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017
当該団体値（％）			92.1	93.7	96.4	95.4
類似団体内平均値（％）			99.7	98.8	98.5	98.7

医業収支比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017
当該団体値（％）			77.5	80.2	82.0	82.3
類似団体内平均値（％）			93.6	91.8	91.6	92.1

累積欠損金比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017
当該団体値（％）			31.8	33.2	37.5	42.8
類似団体内平均値（％）			31.4	28.2	32.2	29.7

病床利用率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017
当該団体値（％）			63.6	69.4	70.8	72.7
類似団体内平均値（％）			76.1	75.7	76.1	77.0

入院患者１人１日当たり収益

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017
当該団体値（円）			49766.0	49237.0	49309.0	48924.0
類似団体内平均値（円）			53447.0	54464.0	55265.0	56892.0

外来患者１人１日当たり収益

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017
当該団体値（円）			11724.0	12315.0	12750.0	12582.0
類似団体内平均値（円）			13027.0	13969.0	14455.0	15171.0

職員給与費対医業収益比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017
当該団体値（％）			60.4	59.2	61.0	56.8
類似団体内平均値（％）			53.5	54.3	55.1	54.9

材料費対医業収益比率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017
当該団体値（％）			27.2	26.4	25.8	24.5
類似団体内平均値（％）			24.6	25.8	25.6	26.0

経営の健全性・効率性について

・経常収支比率平均値を下回っている。比率は上昇傾向であったが、今年度は昨年度を下回ったため、引続き経営改善に向け取組む。・医業収支比率平均値を下回っているが、比率は今年度も上昇しているため、引続き医業収益増に向け取組む。・累積欠損金比率平均値を下回り、比率も大きく上昇した。詳細を確認し、減価償却費の圧縮等、引続き収益力向上に向け取組む。・病床利用率平均値を下回っているが、利用率は上昇しているので、引続き経費に見合う診療収入確保に向け取組む。・入院患者１人１日当たり収益平均値を下回っている。病床利用率の増加に比べ入院収益はほぼ横ばいなので、引続き収益増に向け取組む。・外来患者１人１日当たり収益平均値を下回っている。外来収益は前年度より微減となり平均値との開きも大きいため、引続き収益増に向け取組む。・職員給与費対医業収益比率平均値を上回っているものの、前年度より改善された。・材料費対医業収益比率平均値を下回り、前年度より改善された。

有形固定資産減価償却率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017
当該団体値（％）			12.0	19.2	26.1	32.5
類似団体内平均値（％）			48.4	48.7	52.5	52.7

器械備品減価償却率

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017
当該団体値（％）			28.5	42.5	55.2	66.7
類似団体内平均値（％）			62.3	61.7	66.1	68.4

１床当たり有形固定資産

年度	2012	2013	2014	2015	2016	2017
当該団体値（円）			45576779.0	45776210.0	45880148.0	45965525.0
類似団体内平均値（円）			42112933.0	43764424.0	44446754.0	45729936.0

老朽化の状況について

・有形固定資産減価償却率平成２６年度開院につき、資産が新しいため平均値を下回っているが、上昇傾向である。・機械備品減価償却率平成２６年度開院につき、資産が新しいため平均値を下回っているが、今年度は平均値並みに上昇したので、引続き適正な機器更新計画に向け取り組む。・１床当たり有形固定資産平均値を上回っている。臨床研修医宿舎を自前で建設したことも理由の一つだが、その他の原因も調査し、引続き改善に向け取組む。

全体総括

・経営の健全性、効率性経常収支、医業収支、病床利用率、患者１人１日当たり収益とも類似病院平均値・全国平均値を下回っている。医業収益における職員給与費及び材料費の占める割合は減少したものの、引続き医業収益増に向けた取組みを強化する。・老朽化の状況平成２６年開院につき施設・設備はまだ新しく、減価償却率も平均を下回っているが、旧西北中央病院から引き継いだ機器もあるため、適切な機器更新計画により、機器更新費用の平準化を図る必要がある。また、現施設の長寿命化を図るため、屋根や外壁等のメンテナンスも計画的に実施する必要がある。