北海道江差町の財政状況(2010年度)
収録データの年度
財政比較分析表(2010年度)
財政力
雇用の場が少ないことなどで特に若年層の人口流出等が続き納税義務者が減少しているほか、景気低迷が長引くなど税収、特に個人法人に係る税収が減少しており0.26となっている。今後、企業誘致や雇用の創出に向けた取り組みを進めるとともに、徴収強化、渡島檜山地方税滞納整理機構に加入しながら税収増加に引き続き努めていく。
財政構造の弾力性
普通交付税の増額等により経常一般財源が増額となっており、また、平成19年度から21年度までに実施した公的資金の補償金免除繰上償還に伴う借換や平成21年度から毎年度1億円程度実施している銀行等引受町債の繰上償還により公債費負担の平準化や抑制が図られたことにより類似団体とほぼ同水準まで数値が回復している。今後も、引き続き経常経費の見直しを図るとともに、銀行等引受町債の任意の繰上償還を実施し、公債費負担の抑制を図り、経常収支比率の低減化を図っていく。
人件費・物件費等の状況
類似団体に比べ職員数が多く人件費が構成比でも17.7%を占めているが、16年度から財政再建に取り組み職員数の削減や給与・手当等の独自削減を行っており、類似団体との差は縮小している。一方、国の各種交付金事業や緊急雇用対策等により賃金や委託料等の物件費の増加分はあるものの、経常経費の抑制等の取り組みにより物件費総体としてはは類似団体を下回っている。今後も、職員の適正な定員管理を行うとともに、事務の見直し、効率化を図り物件費などの経常経費の抑制を図っていく。
給与水準(国との比較)
職員給の独自削減(3~5%)、各種手当の凍結や見直しなどを平成16年度から実施しており、類似団体平均を下回ることとなった。
定員管理の状況
類似団体平均を上回っているが、13年度から17年度まで退職者不補充を続けてきたことや、定員管理計画に基づき新規採用者を最低限に抑制しているため、わずかではあるが減少してきており、類似団体との差も縮小している。今後も、引き続き、適正な定員管理に努めていく。
公債費負担の状況
過去の大型事業に伴う起債により公債費が高水準であり、公債費に充当した経常経費一般財源が経常経費充当一般財源総額の30%強を占めているほか、上水道への高料金対策繰出金や下水道会計への繰出金のほとんどが公債費に充当されたことが要因となっている。平成22年度決算において、早期健全化基準である25%を下回ったところであるが、平成24年度決算において起債許可基準である18%未満とすることを目標として、引き続き、銀行等引受町債の繰上償還等に取り組んでいく。
将来負担の状況
大規模建設事業が続いたため普通会計における地方債残高は9年度末から100億円を超えていたが、16年度から起債の抑制に努めた結果、着実に減少してきており平成22年度末には75億円まで減少してきているが、それでも、標準財政規模の2倍強あり類似団体平均値からは、まだ大きく離れている。また、積立金の残高については、行財政改革の効果分を積み増しすることにより、財政調整基金は類似団体とほぼ同水準まで増加している。その結果、将来負担比率は平成19年度からの3か年で133.3%の大幅な減少となっている。しかしながら、類似団体や全国・道内平均と比較しても依然として高水準にあり、引き続き起債の抑制、任意の繰上償還、基金の積み増しなどに取り組み、比率の低減化を図っていく。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2010年度)
人件費
職員数は類似団体をわずかながら上回っているが、職員給の独自削減(3~5%)、各種手当の凍結や見直しなどを平成16年度から実施しており、ラスパイレス指数は類似団体平均を下回っている。人口1人当たりの決算額では人件費は類似団体を上回っているが、経常一般財源等の額が類似団体よりも大きいため、経常収支比率の人件費分は低くなっている。今後も、適切な定員管理に努め、人件費の抑制を図っていく。
物件費
国の各種交付金事業や緊急雇用対策等により賃金や委託料等の物件費の増加分はあるものの、経常経費の抑制等の取り組みにより物件費総体としてはは類似団体を下回っている。今後も、引き続き、事務事業の見直し・効率化を図り、物件費とはじめとする経常経費の抑制に努めていく。
扶助費
人口1人当たりの決算額は、障害者福祉サービスに係る給付の増加などにより、類似団体と比較しても30%程度多くなっているものの、経常経費充当一般財源額では類似団体とほぼ同水準となっている。経常一般財源等の額が類似団体よりも大きいため、経常収支比率の扶助費分は低くなっている。
その他
類似団体と比較して低くなっているのは、繰出金分に係る比率が低くなっているためであるが、これは公共下水道事業会計における事業の休止等により繰出額の抑制を図っていることが大きな要因と考えられる。今後も、各特別会計における自主財源の確保に努め、普通会計からの繰出しの抑制に努めていく。
補助費等
消防業務やごみ処理・し尿処理・火葬場の運営、給食センター運営等の業務を一部事務組合において行っていることから、一部事務組合への負担金が類似団体と比較して大きくなっている。
公債費
過去の大型事業に伴う起債により公債費が高く、19~20年度でピークを迎えている。この間16年度に独自に策定した財政再建プログラムと18年度に策定した公債費負担適正化計画に基づき起債の抑制に努め、さらには、実質公債費比率が25%を超えたことから、平成21年度に財政健全化計画を策定し、銀行等引受町債の繰上償還など公債費負担の抑制に向けた取り組みを着実に進めてきたところである。経常収支比率の公債費分は類似団体と比較しても依然として高い水準にあるが、この間の取り組みにより、着実に低減化している。今後も引き続き、起債の抑制に努めるとともに、計画的な町債の繰上償還などを実施し、公債費負担の抑制に努めていく。
公債費以外
過去の大型事業の累積により公債費負担が増大し、財政運営に支障をきたす状況をとなっていたことを踏まえ、給与の削減による人件費の抑制、行財政改革、事務事業の見直しや効率化による物件費等の経常経費の抑制、団体補助金の削減等を進めてきたことにより、比率は類似団体と比較して低い水準で推移している。今後、公債費負担の低減化は図られる見通しであるが、それ以外の経費についても引き続き、この間の取り組みを踏まえた抑制に努めていく。
実質収支比率等に係る経年分析(2010年度)
分析欄
16年度に独自に策定した財政再建プログラムと18年度に策定した公債費負担適正化計画に基づき各種の行財政改革の取り組みを実施してきたところであるが、実質公債費比率が25%を超えたことから、平成21年度に財政健全化計画を策定し、更なる歳入確保と歳出の抑制、財源捻出による基金の積み増しや町債の繰上償還等の取り組みを行ってきた。これらの取り組みにより基金取崩しに頼らない財政運営が可能になり、さらには基金残高の増加も図られたところである。今後、大型の懸案事業も控えているが、可能な限り基金に頼らない財政運営に努め、一定程度の基金残高の確保に努めていく。
連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2010年度)
分析欄
平成19年度及び21年度に老人保健医療事業会計において赤字額が発生しているものの、それ以外はいずれの会計、いずれの年度においても赤字額・資金不足額は発生していない。一般会計は財政再建に向けた行財政改革の取り組みを進めてきたことにより、平成21年度以降は基金に頼らない予算編成・財政運営が可能となっている。今後の見通しとしては、水道事業会計において資金不足が生じる可能性があることから、一般会計からの繰出しを含めて経営の見直しを進めていく必要がある。
実質公債費比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
起債の抑制、平成19年度から21年度までの公的資金補償金免除繰上償還に伴う銀行引受資金への借換、平成21年度からの毎年度1億円程度の銀行等引受町債の任意の繰上償還の実施等により、元利償還金は、平成22年度において、前年度比1億5千万円程度の大幅な減となっている。また、南部桧山衛生処理組合における一部償還の完了に伴い、組合等が起こした地方債の元利償還金に対する負担金等も6千万円程度の減となっている。銀行等引受町債の任意の繰上償還は平成24年度まで4年間の実施を予定しており、元利償還金は今後も減少傾向で推移する見通しである。
将来負担比率(分子)の構造(2010年度)
分析欄
将来負担額では、毎年度の約定償還に加え、起債の抑制、平成21年度からの毎年度1億円程度の銀行等引受町債の任意の繰上償還の実施等により、一般会計等に係る地方債残高は、平成22年度には、前年度比6億3千万円程度の大幅な減となっている。また、南部桧山衛生処理組合における地方債の償還終了に伴い、組合等負担等見込額が前年度比1億5千万円程度の減、水道事業会計や公共下水道事業会計における償還の進捗により、公営企業債等繰入見込額が前年度比1億7千万円程度の減となっている。充当可能財源等では、基準財政需要額算入見込額は償還にあわせて減少しているものの、基金の積み増しにより充当可能基金残高が前年度比3億8千万円程度の増となっている。その結果、将来負担比率の分子総額は、平成22年度には前年度比11億2千万円程度の減、平成性19年度からの3か年では33億6千万円程度の大幅な減となっている。今後も約定償還に加え、平成24年度まで銀行等引受町債の任意の繰上償還を実施する予定であり、将来負担額はさらに減少する見通しである。
よくある質問
このページで何が分かりますか?
北海道江差町の2010年度の財政状況資料集、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『財政状況資料集』および『統一的な基準による財務書類に関する情報』をもとに構成しています。
関連する地方公営企業も見られますか?
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