経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は、平成28年度において96%程度となっているが、加入戸数は概ね増えているものの、一戸当たりの水の使用量が減じている状況にあり、ここ2年間の100%から下がっている状況にある。汚水処理原価及び施設利用率は、平均値より優位な数値となっており、今後もより効率性の高い経営として行く。供用開始以来10年を超え、人口減等に対応するため、使用料金見直しを行い、収益的収支比率の更なる改善を図る。大規模投資は概成したため、今後は、加入推進による使用料の増加を目指すこととしたい。
老朽化の状況について
供用開始以来13年を経過している。処理場において、機器の老朽化が見られるため、更新の計画を立て、改善に努めたい。老朽化した管渠は無いが、管渠清掃等の維持管理を検討して行く。
全体総括
起債償還も今後継続して行き、維持管理費も増加していくことが予想されるため、財源の使用料金見直しを行う。また、水洗化率については、今まで面整備を重点的に行っていたため、水洗化率もあまり上がらない状況であったが、面整備がほぼ終了したため今後は、水洗化率の増に努める。さらに、処理施設の老朽化に伴う更新も視野にいれなければならないため財政面の検討を進めて行く。加入世帯の推進も進め、健全財政や住環境改善について、方策を検討して行きたい。なお、経営戦略については平成29年度までに策定予定である。