収益等の状況について
収益的収支比率は94.3%で昨年度より8.4ポイントのマイナスとなったが、料金収入はH27年度から僅かずつではあるが伸びを示している。経営を安定的に運用するため、集客増の企画はもちろんのこと利用単価の見直しのほか、歳出側において、仕入単価等の抑制のほか削減できる支出はないかなど歳出抑制に努めていかなければならない。
資産等の状況について
本施設は、浴場棟が昭和38年、宿泊施設棟が昭和40年に建設され、それぞれ築53年、51年を経過している。平成20年大規模改修工事を行なったものの更新時期を迎える施設である。
利用の状況について
本施設の利用形態は3種類であり、主に地元住民に親しまれている温泉利用の日帰り入浴・休憩、同様に宴会、主に市外・県外の方に利用していただく宿泊である。27年度の低下から28年度一旦回復したものの、再び公営企業が下降、市町村が上昇している。本市における宿泊需要は高まっているにも関わらず本施設では需要が低下してしている。このことは、建物の老朽化に加え宿泊者ニーズに対応していない施設であることも要因として考えられる。施設の更新、充実を検討しなければならない。
全体総括
収益的収支比率が94.3%で、28年度から8.4ポイントのマイナスとなっている。また、定員稼働率について僅かずつではあるがマイナスとなっている。利用の状況でも分析したが、施設内容の不備より予約不成立も多くあり、宿泊者ニーズを考慮した施設としていく必要がある。本施設は、建物の老朽化等更新時期を迎えている。このような状況を踏まえ、指定管理制度で運用しつつ、その後の運営管理についても検討を行うこととしている。