経営の健全性・効率性について
本事業は新宮処理区(平成2年度供用開始)、中央処理区(平成21年度供用開始)の2処理区での事業です。平成30年度から企業会計に移行しています。令和3年度の経常収支比率は、微減であるものの100%を超えており、使用料収入や一般会計繰入金等で維持管理費や企業債利息を賄えている状況です。経費回収率はほぼ横ばいで推移しています企業債残高対事業規模比率は、令和3年度の企業債借入額が減少したことに伴い、減少しています。また、施設利用率は下水道区域の拡大に伴い、増加している状況です。
老朽化の状況について
施設全体の維持管理計画に基づき、適切な管理をしていきます。なお、新宮処理区は福岡市に汚水処理を委託しているため、和白水処理センターの施設改築更新にかかる費用負担が生じます。令和2年度・3年度は、三代地区および上府地区の一部区域に下水道を整備しました。今後は、三代地区や原上地区などにも、下水道整備区域を拡大していく予定です。また、令和3年度には中央浄化センターの膜取替工事を実施しました。令和3年度の管渠改善率は、前年度と同水準となっています。
全体総括
平成30年度に企業会計に移行したことにより、資産の適切な管理や経営状況の把握が可能となってきました。施設管理では、ストックマネジメント計画にもとづき計画的な改築更新や修繕を実施しています。また、今後も下水道整備区域を拡大していく計画ですので、下水処理量の見込にもとづき、適切な施設整備を進めていきます。