経営の健全性・効率性について
収益的収支比率は100%を下回っており、費用の一部は収益で賄い切れていない。これは供用開始前後の初期の施設建設のための起債借入の償還が続いているためである。企業債残高対事業規模比率は類似団体平均値よりも低い数値となっている。経費回収率、施設利用率、水洗化率は、接続戸数の増加に伴い使用料収入、処理水量、汚水処理費及び水洗便所設置済人口が増加しており、前年度より改善されているが類似団体の平均値を下回っている。
老朽化の状況について
平成14年3月31日の供用開始であり、各施設は比較的新しいため、管渠の老朽化は顕著ではない。
全体総括
経営の健全性・効率性については、類似団体平均値をやや下回っている傾向となっている。また、現在のところは施設の老朽化については本格的な更新期に入っていない。今後については、老朽施設の維持管理費の支出増や人口減・節水などの使用料収入への影響が考えられるため、公営企業会計の導入による経営分析により、経営改善に向けた取組みについて検討が必要となる。