特定環境保全公共下水道 農業集落排水施設 簡易水道事業(法適用) 個別排水処理施設 小規模集合排水 公共下水道 簡易水道事業(法適用)
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人口減少が進み、高齢化率も高い(平成22国調33.2%)本市においては、社会福祉費や高齢者保健福祉費等の需要が逓増する一方で、地場基幹産業の回復も厳しい状況にあり、類似団体平均を下回る傾向にある。地場産業の振興、人口減少対策等を進めることにより、財政基盤の強化を図るとともに、徴収強化の取り組み等健全な財政運営に努めていく。
平成27年度は、前年比1.9ポイントの改善となった。分子の経常一般財源支出が約83百万円増加しているが、地方消費税交付金の186百万円の増と普通交付税の約100百万円の増により、分母の経常一般財源収入も278百万円と大きく増加したためである。なお、分子の経常一般財源支出の増は物件費、扶助費、補助費等、公債費の伸びにより増加したものである。近年、類似団体の平均を下回っている主な要因としては、下水道事業特別会計等への繰出金が伸びていることが挙げられる。扶助費等の伸びを補えるほどの税収等経常収入の伸びが見込めない中、下水道整備計画の見直しや歳出全般の削減により、数値の改善を図る必要がある。
類似団体に対し、上回っていた額は、人件費について職員数の減少や給与カットにより、徐々に近づきつつあったが、平成27年度においては再び決算額に開きが生じた。要因としては、システム改修経費などの増により物件費の伸びが考えられる。今後も引き続き人件費を抑制していくほか、指定管理委託料の増加や公共施設の経年劣化により増加が見込まれる物件費、維持補修費も事業精査・施設の統合廃止により、引き続き歳出総額の抑制を図っていく。
平成15年度から平成21年度までの7年間にわたる給与カットの実施により類似団体平均より低い水準にあった。平成22年度に給与カットが終了したことにより、類似団体平均より高い水準となっていたが、平成25年4月1日から新たな給与カットを開始したことにより、平均に対して大きく下回っていた。平成27年度はカット率の引き下げにより、指数は大きく上がっている。年功的な要素が強い昇給・昇格制度のあり方や手当の見直しなど、適正化に努める。
職員数については、昭和50年台半ば~後半において、行政需要に対応するため職員を大量に採用したことにより、類似団体平均を若干上回っていたが、平成26年度においては、ほぼ同水準に近づいていた。平成27度については、類似団体平均が下がったため再び上回っている。平成16年の市町村合併時に策定した定員管理計画の目標職員数を21年度に達成し、22年度からさらに30人を削減する定員管理計画(第2次)を実施している。今後、大量に職員が退職することを踏まえ、職員の採用人数については、定年延長や再任用制度など総合的な観点から、適正な人員管理に努める。
前年度から1.0ポイントの改善となっており、比率は年々改善傾向にあるが、類似団体と比較すると改善不足であるといえる。比率の改善を妨げている大きな要因としては、平成20年度以降大型建設事業により地方債残高が増加したことや下水道事業や水道未普及解消事業による準元利償還金の増がある。新規普通建設事業の精査、公営企業の事業計画の見直し・事業繰延べ等により、実質公債費の抑制を図っていく。
平成19年度までは、地方債の発行額を償還額以下に抑えていたことで残高は減っていたが,平成20年度以降は大規模な建設事業の実施に伴い発行額が償還額を上回る状況が続いていた。平成26年度以降、算入公債費等増により良化傾向にあり、平成27年度においても前年度比率は9.9ポイントの減となって改善されている。しかし、類似団体平均と比較すると、依然高い水準にあるため、今後も新規事業の実施は必要最小限にとどめる等、健全な財政運営に努める。
職員数については、定員管理計画に基づき採用を行っており、毎年人数は減っている。平成22年度において7年間の給与カットが終了したことにより、類似団体平均より若干悪化していたが、職員数の減により平成23年度からは類似団体の平均値程度となった。平成25年度から再度の給与カットにより、類似団体との比較において低い水準となっている。平成27年度は職員数の減少もありポイントは改善されている。今後も一時的なカットによるだけでなく、計画に基づき適正な人員管理を行うなど構造的な面からも、総人件費の抑制を図っていく。
物件費に係る経常収支比率は、類似団体、県内市町村平均と比較して低い水準にあるが、類似団体と同様に増加傾向にある。行財政改革の推進による指定管理制度など、民間等の活用により人件費から物件費へ移行、委託費の増加といった傾向があるため、今後経常的に必要なシステム関連委託料や機器リース料などの通常管理・運営について、手法改善・費用の節減に努め、総額抑制を図る。
平成20年度までは類似団体とほぼ同水準であったが、平成21年度以降は平均を超えて推移している。要因としては、直営保育所を統合・民営化したことによる児童措置費の増、及び障がい者の自立支援である介護給付事業の増などが挙げられる。平成25年度はポイントの改善が見られたが、平成26、27年度は、新たな統合保育所の委託料の増により、再びポイントが増加している。今後も増加傾向にある扶助費の抑制を行うため、単独で行っている助成事業等について検証・見直しを行っていく。
その他に係る経常収支比率が類似団体を上回っている主な要因は、公共下水道事業等の特別会計への繰出金の増加である。下水道事業については、今後も建設費に係る起債の償還による繰出金の増が見込まれることから、のちの維持管理までを視野に入れた収支の見通しや事業計画の見直しを行い、総事業費を抑制するとともに、今後平準化債の活用などにより単年度の繰出金の抑制を図っていく。
補助費については、経常的な負担に関しては比較的一定であり、経常収支比率も類似団体と同水準でほぼ横ばいで推移している。ただ、経常収支に影響を与えるものではないが、本市の出資する法人等をはじめ各種団体への補助金などの臨時的なものも含めた補助費総額は増加傾向にある。また、地域医療確保のため、市内の公的病院への支援も必要となっている。今後も、補助金の交付要綱に定める基準により、交付先団体の決算状況等に応じた補助額の設定等、補助費の適正化を図っていく。
公債費については、類似団体より高い水準で推移している。特に、平成20年度以降中学校建設事業等の大型事業を実施したことにより、発行額が償還額を超え残高が増大していた。また平成22年度より市全体が過疎指定を受けたことに伴いソフト事業を含め過疎債を活用して事業を行っているため、償還額は現在の高い水準で今後も続いていくことが予測される。公債費には交付税算入も伴うため、実質的にすべて負担になる訳ではないが、市債発行額が償還額以下となるよう、対象事業の精査・実施の繰延べ等を実施していき、今後の償還額の伸びを抑えていくよう努める。
平成27年度は類似団体と比較すると、人件費、物件費及び補助費については平均を下回っており、全体でも類似団体の平均が悪化傾向にあるのに対して若干改善している。平成27年度において良化している要因は、人件費の影響によるものであるが、それ以外の繰出金や扶助費の伸びを抑えていき、さらに改善していく必要がある。。今後も、対象事業の精査、計画の見直しにより、総経費の抑制に努める。
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