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人口減少・高齢化が進行し、産業集積も乏しい本県は、県税収入は歳入総額の10%程度と脆弱な財政基盤であり、一方で、リーマンショック以降の経済対策等による財政需要の増加により、財政力指数はわずかながら低下の傾向にあります。産業振興による税源涵養により県税収入の増加を図るとともに、県税徴収を強化するなど一層の税収確保に努めます。
平成19年10月に策定した「財政健全化基本方針」に基づき、総人件費及び公債費の抑制や歳出削減等に取り組んでおり、平成19年度時点で見込まれた収支不足200億円台後半のうち230億円程度を解消してきた結果、類似団体平均を下回っており、引き続き収支不足の圧縮のための取組を着実に推進し、更なる改善に努めます。
県土が東西に長く、離島、中山間地域を抱える本県は、行政サービスを実施する上で非効率な面があることから、国が基準を定めている教員や警察官をはじめとして職員数及び人件費・物件費等の内部管理経費が多くならざるを得ない状況にあります。また、内部管理経費については、これまでも地方機関をはじめとする県立機関の廃止統合や公の施設への指定管理者制度の導入等を実施してきており、今後も経費の削減に引き続き努めます。
平成24年度からの地域給の導入や諸手当の見直しをはじめとした様々な取組の結果、指数は全国で4番目に低い水準となっています。給与の特例減額については平成15年度から実施していますが、平成26年度の減額率は「特別職:13~20%、一般職(管理職手当)10~12.5%」となっています。
県土が東西に長く、離島、中山間地域を抱える本県は、行政サービスを実施する上で非効率な面があることから、国が定めている教員や警察官をはじめとして職員数及び人件費・物件費等の内部管理経費が多くならざるを得ない状況にあります。このような状況においても、教員・警察官等を除いた一般行政部門を中心とする職員については、平成14年度から29年度までの間に、1,300人程度の定員削減に取り組んでいます。
道路整備など社会資本の整備や戦略的プロジェクトの推進に取り組んできた結果、生活・社会基盤の整備水準は相当程度向上してきたものの、その財源としてきた県債残高の増大と公債費の増こうが財政運営に重くのしかかっている状況にあります。しかし、地方債の繰上償還及び新規発行の抑制など財政健全化に向けた取組を進めてきた結果、近年は減少傾向となっており、類似団体平均を下回っています。引き続き県債の新規発行の抑制、県債残高の圧縮に努めます。
地方債の繰上償還及び新規発行の抑制により地方債残高の圧縮を図ってきたことなどにより、平成17年度時点で1兆500億円程度あった残高は平成25年度末時点で9,900億円程度となり、数値は改善しています。引き続き県債の新規発行の抑制、県債残高の圧縮に努めます。
平成24年度からの地域給の導入や諸手当の見直しなどの取組により類似団体平均を下回っていますが、今後も、平成19年10月に策定した「財政健全化基本方針」に基づき、更なる取組を進めることとしています。このような状況において教員・警察官等を除いた一般行政部門を中心とする職員については、平成14年度から29年度までの間に、1,300人程度の定員削減に取り組んでいます。
公の施設の管理運営に当たり、平成17年4月から他県に先駆けて指定管理者制度を導入するなどコスト削減を図った結果、平成23年度までは類似団体を下回っています。平成24年度は、内部管理事務の集中処理を推進するための外部委託の増等により類似団体を上回る結果となっています。今後も情報通信システムなどの維持管理経費の縮減のほか、事務の統合・廃止・譲渡などにより、経費の削減を図ります。
人口減少・高齢化が進行する本県は、経常収支比率の扶助費分は、類似団体平均を上回っています。平成21年度以降、比率が上昇しているのは、介護保険制度運営支援事業費など社会保障関係経費の増加が主な要因です。
本県は制度融資を預託方式で実施しているため貸付金額が大きく経常収支比率の補助費等分の割合は相対的に低くなり、類似団体平均を下回っています。平成21年度以降比率が上昇しているのは、保育所等運営支援事業費など社会保障関係経費の増加などが主な要因です。
経常収支比率の公債費分は類似団体平均を上回っています。これは本県の県土が東西に長く離島も存在することなどから、社会資本の整備が他県に比べて遅れており、これらの社会資本の整備に積極的に取り組んできた結果、地方債を財源とした積極的な公共投資により、類似県と比較して高水準の地方債残高となったことによるものです。しかし、繰上償還や県債発行額の抑制により地方債残高は着実に減少しており、今後も引き続き県債残高の圧縮に努めます。
公債費を除いた経常収支比率は類似団体を下回っており、近年は概ね同水準で推移しています。内訳としては、扶助費及び補助費が社会保障費の増などにより増加傾向にありますが、定員削減の効果などにより人件費が減少しています。今後も、「財政健全化基本方針」に基づき、人件費の抑制などにより取組を進めることとしています。