経営の健全性・効率性について
平成25年度から地方公営企業法を適用したため、平成24年度以前のデータはない。流動比率や企業債残高対事業規模比率は、積極的に下水道の整備を進めてきたことから、企業債残高が増加し、類似団体の平均値と比較して劣る結果となっている。経常収支比率は、類似団体の平均値を下回っているものの100%を上回っており、収支のバランスがとれた経営が実施できていると言える。経費回収率は、類似団体の平均値を上回るとともに100%を超えており、下水道使用料で汚水処理経費が賄えていることを示している。なお、当該比率が前年を上回った要因は下水道使用量収入の増収に起因するものである。施設利用率は、市単独の汚水処理施設等を保有していないため計上していない。
老朽化の状況について
寝屋川市の公共下水道は昭和47年度に供用開始しており、耐用年数50年を経過した管渠がないことから、管渠老朽化率は0%となっている。
全体総括
下水道事業については、人口の減少など厳しい経営環境の中においても、健全経営を堅持しつつ、公共用水域の水質改善、浸水の防除、という下水道がもつ本来の役割を維持向上させていく責務がある。今後の事業経営においては、現在策定を進めているストックマネジメントに基づく更新需要の算出とあわせて、投資財源の均衡と財源確保を図るための「公営企業経営戦略」策定に向けた取組を進める。