国保東栄病院 農業集落排水施設 特定環境保全公共下水道 簡易水道事業(法適用)
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過疎化による人口の減少や全国平均を上回る高齢化率(平成27年度末48.2%)に加え、町内に中心となる産業がないこと等により、財政基盤が弱く、全国平均を下回っている。定員管理の適正化、地方税の徴収強化、必要な事業の選定等の取り組みを通じ財政基盤の強化に努めるとともに、緊急に必要な事業を峻別し、投資的経費を抑制する等、歳出の見直しを継続していく。
経常収支比率は、平成23年度から増加傾向にあるが、平成27年度は前年度と比較し5.2ポイントと減少した。主な要因としては、大型事業が完了したことによる一般財源充当が減ったことによるものであるが、変わらず高い割合を占めている。昨年度まで数年間行われた大型事業を推進した際に発行した地方債が元金償還を迎える時期となっており、今後、公債費は増加するとみられる。それに備え事務事業の見直し、優先度を再度点検し、特に優先度の低い事務事業については縮小、廃止を進め、経常経費の削減に努める。
類似団体平均との比較では低くなっているが、物件費が年々増加傾向にある。人件費の抑制及び民間活力の利用を踏まえ、施設の維持管理に指定管理者制度を導入しているが、利用収入が伸びていないことにより指定管理料の増加が懸念される。利用者数増加への経営改善を積極的に進め、物件費の増加を抑制していく必要がある。
職員平均年齢の低下及び新規採用の抑制等により、昨年度より改善がみられた。また、類似団体平均94.5、全国町村平均96.3と比較しても低い水準にあり、今後も給与の適正化に努めていく。
平成26年度退職者数に対し平成27年度新規採用職員数を抑制したことにより、前年度比0.57ポイント減少した。類似団体との比較においては、3.79ポイント下回っており、これまでの組織体制の見直し及び新規採用の抑制の効果が出ているものと考えるが、人口減少が続いているため、今後も事務事業の効率化及び定員の適正化に努めていく。
平成26年度に比べ好転した要因として、算定における分子のうち、平成27年度の公債費が平成24年度に比べ約36百万円減少したことと、分母である普通交付税額が平成24年度に比べ平成27年度は約59百万円増加したことが挙げられる。公債費の減少としては、平成13年度発行の過疎対策事業債(高齢者いきいき健康増進施設建設事業(とうえい温泉:380百万円))の償還が平成25年度で終了したことが主な要因である。平成25年度からは好転しており、類似団体平均値と同じ水準ではあるものの、今後、平成24年度、平成25年度の大型事業実施により発行した地方債の償還が発生するため、比率の増加が見込まれる。
平成24年度、平成25年度と小学校建設事業等の大型事業実施により多額の地方債を発行したことにより大きく増加した。平成26年度もとうえい健康の館整備事業及び統合簡易水道建設などの事業実施により若干の増加となった。平成27年度については、統合簡易水道建設及び東栄病院特別会計への繰出金の増加により1.3%増加する結果となった。今後は、より計画的な事業実施と、公営企業の経営改善により将来負担の軽減を図っていく。
職員の平均年齢の低下、中途退職者の増加及び新規採用職員の抑制により、前年度を1.2ポイント下回る結果となった。ラスパイレス指数は県内最低であり、短期的な人件費の削減は難しいが、全国平均及び県平均に比べ高い水準にあることから、引き続き事務事業の効率化と定員管理の適正化を図り、抑制に努めていく。
類似団体平均、全国平均及び県平均を下回っているものの、税番号及び公会計など制度改正に伴う電子システム整備に係る支出、事務事業に要する賃金等の支出が年々増加傾向にある。平成26年度に高規格道路建設に伴う発生土処理に係る費用として約84百万円の支出があったことにより大きく増加したが、単年度で完了したため、平成27年度は減少した。人件費の抑制及び民間活力の利用を踏まえ、公共施設の指定管理を実施していることもあり物件費の約50%を委託料が占めているが、利用収入が伸びていないこともあり増加傾向にある。施設利用者数増加への経営改善に積極的に取り組むとともに、ニーズの低下傾向にあるサービス(事業、施設)の廃止などによる費用の抑制を行っていく必要がある。
類似団体平均は下回ったものの、障害者自立支援給付費、老人保護措置費及び障害者医療費の増加により昨年度に対して0.5ポイント増加した。施設入所者の増加又は相談支援給付費制度の定着化により増加したものであり、今後も高齢化率の上昇が見込まれる中で、事業費等の精査により適正な執行に努めていく。
例年、類似団体平均とほぼ同じ水準で推移しており、住民情報系システム使用料及び交流プロジェクト事業費等の減少により、前年度に比べ1.4ポイント減少した。その他のうち、約50%を住民情報系システム、戸籍電算化システムに係る経費が占めており、今後も制度の高度化、多様化によるシステム経費の増加に対応するための財源を確保する必要がある。
ゴミ処理、介護認定、し尿処理等の業務、情報通信(地デジ)施設運営に係る一部事務組合(北設広域事務組合)への支出及び広域消防への支出が高額であり、これらの費用の大幅な削減は難しく、例年、類似団体、全国及び県平均を上回っている。また、病院事業に対する運営負担も増加しており、前年度より高くなっている。一般会計の支出について直接的な抑制は難しいものの、北設広域事務組合への支出のうち、し尿及びゴミ処理に係る費用が多くを占めていることから、ゴミの減量への取り組みが重要と言える。
普通建設事業費及び地方債発行の抑制により、前年度及び類似団体平均を下回る結果となったが、平成24年度からの小学校建設事業、とうえい健康の館整備事業等の大規模事業において発行した地方債の償還が始まるため、今後数年間は増加していくことが見込まれる。今後も基金残高及び地方債残高の推移に注意を払いながら適正な地方債発行に努める。
平成26年度は高規格道路建設に伴う発生土処理に係る支出があったことにより、物件費の増加が直接的な要因となり増加したが、単年度で完了したため、平成27年度は減少した。公債費以外では、補助費等(25.9%)、人件費(25.5%)、物件費(17.1%)、繰出金(10.3%)で約80%を占めている。(個別分析については各項目のとおり)約50%を占める補助費等と人件費の抑制についての大幅な削減は難しいが、事務事業の見直し、効率化を今後も進めていく。
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