経営の健全性・効率性について
簡易水道事業は、河口湖・足和田・上九一色の3地区合計値である。①収益的収支比率毎年100%未満のため、経営改善が必要である。④企業債残高対給水収益比率企業債残高(水道工事費等の借金残高)も類似団体より高い数値が続いている。⑥給水原価豊富な湧水・地下水に恵まれていることから、水道料金が全国的にかなり低く保たれているが、④企業債(水道工事費等の借金残高)が右肩上がりであるため、近い将来水道料金改定が必要である。⑦施設利用率本町は、有数の観光地である。令和2年度よりは回復したが、施設利用率が大幅に減少した要因は、コロナ禍による観光客の減少で、ホテル業等の大口水道使用量減少が考えられる。⑧有収率72%前後を推移している。今後も漏水調査を継続実施して、漏水確認後には早急に更新し、有収率向上を図る必要がある。
老朽化の状況について
③管路更新率が減少しているが、令和3年度は河口地区で新配水池建設、それに伴う機械器具工事等の大規模工事を実施したためである。
全体総括
各表に現れている数値には3簡水(河口湖・足和田・上九一色)事業のうちの過半数をしめる河口湖簡易水道事業のデータからの影響が大きい。小規模な2簡水事業の財政状況が、ひっ迫している問題点は潜在化していると思われる。3事業を並行して運営していく上では、この部分に注意を払い丁寧に対応する必要があり、将来においては上水道事業への統合など思い切った方策も検討していかなければならないと分析される。また、3簡水とも令和6年度から適用する公営企業会計に向けて、しっかりとした諸準備が必要である。