内灘町：公共下水道

経営の健全性・効率性について

・健全性について収益的収支比率が50％を下回っているのは、総収益に対し、地方債償還金の中でも資本費平準化債、特別措置分償還額の割合が高いためと分析する。経費回収率は79％程度と類似団体平均よりも低く、100％を下回っているため、適正な使用料収入の確保及び汚水処理費の削減が必要であると分析できる。また、Ｈ３０までと比較し、企業債残高対事業規模比率が類似団体平均値を上回り悪化しているため、適正な投資規模や料金水準の分析による経営改善が求められる。・効率性について汚水処理原価が類似団体平均値を上回っており、施設利用率が類似団体平均値より低いことからも、施設の効率性については悪化している。このため、経営の改善を行い、良好にしていく必要がある。水洗化率は98％を超えており、類似団体平均値を上回っているため、良好であるといえる。但し、公共用水域の水質保全を図る上で、さらに向上させる取組が必要である。

老朽化の状況について

現時点では、法定耐用年数（一般的には50年）を経過している管渠は所有していないが、最も古い管で46年経過しているため、今後はストックマネジメント計画に基づく計画的な管渠改築等が必要である。

全体総括

現段階では、収益性や財政の健全性について、改善の検討が必要である。また、R2に公営企業会計へ移行した。これを活用し、経営状態の正確な把握や資産管理を適切に行った上で、中長期財政計画を策定し、適正な料金水準を見通し、施設の改築、更新を検討、推進していく必要がある。