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2010年度
人口の推移
財政比較分析表(2019年度)
財政力
財政力指数の分析欄
単年度の指標としては、県税等の基準財政収入額の増などにより、0.006ポイント増加した。3ヵ年平均では、近年横ばいで推移している。引き続き、企業誘致や新産業の創出、中小企業対策など、県内経済の活性化等による税源の涵養、徴収対策の強化など、税収増に努める。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
新幹線整備事業や臨時財政対策債の借入れに係る元利償還金により、公債費は高い水準で推移していることや、社会保障経費の増等により、前年度より0.7ポイント増加しており、引き続き高い水準にある。引き続き、定員の適正化や事務事業の見直し等、行政改革に取り組んでいく。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
人口1人当たり人件費・物件費等決算額については、定員管理計画に基づく職員数の削減等の取組みにより、人件費の抑制に努めている一方、庁舎維持管理費の増等により、前年度比で217円の増となった。引き続き、定員の適正化や予算編成時におけるマイナスシーリングの設定等による節減に努める。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
平成25以降、100.0を下回っている。今後とも、民間給与の状況や国・他県の動向等を踏まえ、適正な給与水準となるよう努める。
定員管理の状況
人口10万人当たり職員数の分析欄
一般行政部門の職員については、令和2年2月に定員管理計画を策定し、令和4年4月までの3年間で平成31年4月の職員数を基準として定員を維持することとした。引き続き、効率的な行政組織の運営に努める。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
県債の新規発行の抑制に努めてきたことなどにより、前年度に比べ0.1ポイント改善したところであるが、社会資本の整備などに伴う公債費が高水準で推移していることから、引き続き、県債の新規発行の抑制等に取り組み、公債費負担の軽減に努める。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
本県は、地形的に急流河川が多いといった地勢的特性から河川・砂防の事業費が元々多額となっていることに加え、北陸新幹線整備事業に伴う県債発行が多額にのぼったことから、県債残高が高水準で推移しており、将来負担比率は類似団体と比較して高い傾向にある。引き続き、県債の新規発行の抑制等の取組みにより、将来負担比率の抑制に努める。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2019年度)
人件費
人件費の分析欄
人件費に係る経常収支比率は類似団体と比較すると、同程度の水準となっている。平成27年2月に策定した定員管理計画に基づき職員削減に努めたところ、平成31年4月までに目標とした100人の削減を達成した。引き続き、平成31年4月から令和4年4月までの3年間で平成31年4月の職員数を基準として定員を維持することとし、人件費の抑制に努める。
物件費
物件費の分析欄
物件費に係る経常収支比率は、前年度と同水準となっている。経常的経費については、予算編成時における事務事業の見直しやシーリングの設定による節減に取り組んでいる。今後も、「第2次情報システム全体最適化計画」の着実な推進や庁舎等の維持管理経費縮減等に取り組み、引き続き物件費の抑制を図る。
扶助費
扶助費の分析欄
扶助費に係る経常収支比率は類似団体と比較すると、低水準で推移している。特に生活保護費の下回り幅が大きく、町村人口が少ないこと及び被生活保護者数の割合が全国的にも低いことが影響している。
その他
その他の分析欄
その他に係る経常収支比率は、前年度と同水準となっている。また、今後は、公共施設の老朽化対策も大きな課題となってくるため、公共施設等総合管理方針の運用やファシリティ・マネジメントの取組みなどにより、財政負担の軽減・平準化に取り組む。
補助費等
補助費等の分析欄
補助費等に係る経常収支比率は、類似団体と比較して低い水準で推移しているものの、前年度より0.8ポイント増加している。これは、介護保険制度費や後期高齢者医療助成費等が増加していることによるものである。近年は、社会保障関係費の増加に伴い増加傾向にある。
公債費
公債費の分析欄
公債費に係る経常収支比率は、類似団体と比較して高い水準で推移している。これは、河川工事等による県土の保全、社会資本整備に伴う公債費が高水準で推移していることに加え、新幹線整備事業に伴い発行した県債や、臨時財政対策債等の特例的な地方債に係る元利償還金が増加しているためである。県債の新規発行の抑制、資金調達方法の多様化等により公債費負担の平準化に努める。
公債費以外
公債費以外の分析欄
公債費以外に係る経常収支比率は、前年度より1.0ポイント増加しているものの、類似団体と比較すると低水準で推移している。これは、類似団体と比較して、物件費に係る経常収支比率が高い一方で、扶助費、補助費等に係る経常収支比率が低いためである。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
目的別歳出の分析欄
衛生費:富山県立大学看護学部新設による運営費や後期高齢者医療助成費が増加した一方で、富山県立大学の看護学部整備費の減少により、前年度から減少した。教育費:富山県立大学の新棟新設工事や高等学校校舎等の環境改善工事等により増加した。商工費:中小企業向けの県制度融資資金の実績減が主な要因となり、近年は減少傾向にある。土木費:平成30年度は、道路除雪費が減少した一方で、道路新設改良費や砂防費が増加したこと等により、全体としては前年度から増加した。公債費:河川工事等による県土の保全、社会資本整備に伴い公債費が高水準で推移していることに加え、新幹線整備事業に伴い発行した県債や、臨時財政対策債等の特例的な地方債に係る元利償還金が増加しており、類似団体と比較して高い水準を推移。県債の新規発行の抑制、資金調達方法の多様化等により公債費負担の平準化に努める。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2019年度)
性質別歳出の分析欄
補助費等:類似団体に比して低水準で推移してきたが、平成27年度は富山県立大学の法人化に伴い関係諸費が補助費に振り替わったことにより前年度から大幅増となった。また、介護保険制度費や後期高齢者医療助成費などの社会保障関係費の増により、令和1年度についても前年度から増加し、住民1人当たり99,248円となっている。普通建設事業費:県立大学の新棟整備による増等により、前年度比9,212円増の住民一人当たり91,743円となっている。公債費:河川工事等による県土の保全、社会資本整備に伴い公債費が高水準で推移していることに加え、新幹線整備事業に伴い発行した県債や、臨時財政対策債等の特例的な地方債に係る元利償還金が増加しており、類似団体と比較して高い水準を推移。県債の新規発行の抑制、資金調達方法の多様化等により公債費負担の平準化に努める。繰出金:国民健康保険の保険給付費等に係る県負担額について、平成29年度までは市町村等へ負担金として支出していたが、都道府県単位化に伴い、富山県国民健康保険特別会計への操出金として支出することになったことに伴い平成30年度に増加している。
実質収支比率等に係る経年分析(2019年度)
分析欄令和元年度決算は、歳入では、県税や国庫支出金などが増加し、昨年度同様、増加となった。歳出についても、国の「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」に伴う公共事業や富山県立大学の新棟新築工事に係る経費が増加したこと等により、昨年度に引き続き増加。平成21年度以後は、厳しい財政環境の中ではあるが、財政調整基金からの取崩しを行わずに財政運営を進めており、標準財政規模比の財政調整基金残高は0.06ポイント増加。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2019年度)
分析欄一般会計等の実質赤字及び公営企業会計の資金不足は生じておらず、連結実質赤字額は発生していない。標準財政規模比で令和元年度決算は、病院事業において、DPC/PDPS制度(急性期入院医療の定額報酬算定制度)に対応した取組みの継続や看護職員夜間配置加算など新たな加算を取得したことや、外来収益の増収等により、前年度に比べ事業収益が増加したこと、電気事業においては全体の電力量収入の増加により営業収益が増加したことなどにより、全体で黒字額は増加した。
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実質公債費比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄県債の新規発行の抑制などにより全体として単年度での元利償還金は減少傾向にある一方で、満期一括償還地方債に係る年割相当額が増加傾向にある。将来の公債費負担が大きくならないよう、引き続き、県債の新規発行の抑制等に取り組んでいく。
分析欄:減債基金減債基金積立相当額の積立ルールが30年償還で毎年度の積立額を発行額の30分の1として設定しているのに対して、本県においては27年償還(3年据置)で毎年度の発行額の積立額を27分の1として設定しているため、減債基金残高と減債基金積立相当額に乖離が生じている。
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将来負担比率(分子)の構造(2019年度)
分析欄地形的に急流河川が多いといった地勢的特性から、河川・砂防の事業費が元々多額となっていることや、新幹線整備事業債や並行在来線移行に係る地域鉄道対策事業債の発行により、将来負担比率(分子)が高い傾向にある。引き続き、県債の新規発行の抑制等に取り組んでいく。
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基金残高に係る経年分析(2019年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)財政調整基金及び減債基金は、地方財政法に基づき、実質収支(決算剰余金)の1/2以上を積み立てたため372百万円の増特定目的基金は、安全防災基金や並行在来線経営安定基金等を目的に応じて取り崩したため減となった(今後の方針)財政調整基金及び減債基金は、災害への対応や、経済情勢の変動に伴う税収減などによる年度間の財源の不均衡を調整し、将来にわたる財政の健全運営を図るために設置しているものであり、合わせて標準財政規模の5%程度を最低限確保する。特定目的基金は、各々の基金の目的に応じて積立・取崩しを行なっているところであり、引き続き状況に応じて積立・取崩しを行う。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)地方財政法に基づき、実質収支(決算剰余金)の1/2以上を積み立てたもの。(今後の方針)災害への対応や、経済情勢の変動に伴う税収減などによる年度間の財源の不均衡を調整し、将来にわたる財政の健全運営を図るために設置しているものであり、減債基金と合わせて、標準財政規模の5%程度を最低限確保する。
減債基金
減債基金
(増減理由)地方財政法に基づき、実質収支(決算剰余金)の1/2以上を積み立てたもの。(今後の方針)県債の償還や適正な管理に必要な財源を確保し、将来にわたる財政の健全運営を図るために設置しているものであり、財政調整基金と合わせて、標準財政規模の5%程度を最低限確保する。
その他特定目的基金
その他特定目的基金
○並行在来線経営安定基金(基金の使途)並行在来線の利用者の利便性の確保及び経営の安定を図るために設置しているもの。(増減理由)並行在来線の運賃抑制対策等のため取崩し(今後の方針)令和7年度までに全額取り崩し予定〇安全防災基金(基金の使途)安全なまちづくりや防災に関する施策を推進し、県民が安全で安心して暮らすことができる県土の形成のために設置しているもの。(増減理由)防災・危機管理センター(仮称)の整備のために取崩し(今後の方針)防災・危機管理センター(仮称)の整備等に活用予定。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2019年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率は、県有施設の老朽化が進んでいることから、類似団体と比較して高い水準にある。令和2年度末までに策定した施設類型別の長寿命化計画に基づき、点検、診断および予防保全により長寿命化を進めていく等、公共施設の適正管理に努める。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
債務償還比率は、県債の新規発行の抑制に努めてきたことなどにより、前年度を下回り、類似団体と同程度の水準となっているが、社会資本の整備に伴い発行した県債の残高が高水準で推移しているため、引き続き、将来負担の軽減に努める。また、人件費は、平成27年2月に策定した定員管理計画に基づき、平成31年4月までに目標とした100人の削減を達成した。今後、令和2年2月に策定した定員管理計画に基づき、令和4年4月までの3年間で平成31年4月の職員数を基準として定員を維持することとしており、引き続き人件費の抑制に努める。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率は、類似団体と比較すると高い水準にあるが、地形的に急流河川が多いといった本県の地勢的特性から、河川・砂防の事業費が元々多額となっていることや、北陸新幹線の整備に伴い発行した県債が多額に上ったことから県債残高が高水準で推移しているためである。また、有形固定資産減価償却率も、県有施設の老朽化が進んでいることから、類似団体と比較して高い水準にある。令和2年度末までに策定した施設類型別の長寿命化計画に基づき、点検、診断および予防保全により長寿命化を進めていく等、公共施設の適正管理に努める。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
近年は、北陸新幹線建設費への貸付金充当や国交付金の活用などによる県債の新規発行の抑制に努めたことなどにより、実質公債費比率・将来負担比率ともに低下傾向にある。類似団体と比較すると、実質公債費比率は低い水準となったが、将来負担比率は依然として高い水準で推移している。これは、地形的に急流河川が多いといった本県の地勢的特性から、河川・砂防の事業費が元々多額となっていることや、北陸新幹線の整備に伴い発行した県債が多額に上ったことから県債残高が高水準で推移しているためである。引き続き、県債の新規発行の抑制等に取り組み、公債費負担及び将来負担比率の抑制に努める。
施設類型別ストック情報分析表①(2019年度)
施設情報の分析欄
有形固定資産減価償却率が類似団体と比較して全体的に高い水準にあり、特に高い施設は道路、公営住宅、橋りょう・トンネルである。一方で、博物館については、平成29年に富山県美術館を整備したため、低くなっている。令和2年度末までに策定した施設類型別の長寿命化計画に基づき、点検、診断及び予防保全により長寿命化を進めていく等、公共施設の適正管理に努める。公営住宅については、その多くが昭和30年代から昭和50年代前半に建設され老朽化が進んでおり、今後は躯体や設備を改善しながら適切に維持保全し、長寿命化を図る必要があることから、平成22年3月に「富山県営住宅長寿命化計画」を策定し、本計画に沿って長寿命化等の取組みを進めている。橋りょうについては、高度経済成長期以降に整備されものが多く、今後、急速な老朽化や劣化の進展が見込まれ、修繕時期が集中することが想定されることから、平成22年度に「富山県橋梁長寿命化修繕計画」を策定し、本計画に基づき、対症療法型から予防保全型の維持管理への転換を図り、長寿命化によるライフサイクルコストの縮減及び修繕・更新費用の平準化に努めている。各施設について、富山県公共施設等総合管理方針に基づく個別施設計画を策定済であり、予防保全型の管理によりライフサイクルコストの縮減効果が高い施設は、計画的な予防保全等による長寿命化を推進し、財政負担の平準化に努める。
施設類型別ストック情報分析表②(2019年度)
施設情報の分析欄
有形固定資産減価償却率が類似団体と比較して全体的に高い水準にあり、特に高い施設は、体育館・プール、陸上競技場・野球場・球技場、保健所である。一方で、警察施設は、順次警察署の再編整備を行っているため、低くなっている。令和2年度末までに策定した施設類型別の長寿命化計画に基づき、点検、診断及び予防保全により長寿命化を進めていく等、公共施設の適正管理に努める。都市公園内にある公園施設(野球場・球技場等)については、老朽化が進み、今後の維持管理費の増大や改修・更新費の増大が懸念されることから、平成25年度に「富山県立都市公園長寿命化(更新・補修)計画」を策定し、公園施設の安全で快適な利用を確保するため、計画的な予防保全対策により公園施設の長寿命化を図り、ライフサイクルコストの縮減に努めている。各施設について、富山県公共施設等総合管理方針に基づく個別施設計画を策定済であり、予防保全型の管理によりライフサイクルコストの縮減効果が高い施設は、計画的な予防保全等による長寿命化を推進し、財政負担の平準化に努める。
財務書類に関する情報①(2019年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等においては、資産総額は前年度末から10,337百万円(△0.7%)の減少となった。金額の変動が大きいものは、減債基金であり、県債の満期償還に伴う取崩しにより、10,204百万円減少した。負債総額は前年度末から19,230百万円の減少(△1.4%)となった。金額の変動が最も大きいものは、地方債(1年内償還予定地方債含む)であり、新規発行額の抑制等により、13,530百万円減少した。
2.行政コストの状況
・一般会計等においては、経常費用は503,303百万円となった。そのうち、人件費等の業務費用は272,569百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は230,734百万円であり、人件費が経常費用の25.3%(127,128百万円)を占めており、物件費等に比べて割合が高くなっている。人件費について、平成27年2月に策定した定員管理計画に基づき職員削減に努めたところ、平成31年4月までに目標とした100人の削減を達成した。引き続き、令和2年2月に新たな定員管理計画を策定し、令和4年4月までの3年間で平成31年4月の職員数を基準として行革後の定員を維持することとし、引き続き人件費の抑制に努める。・全体では、一般会計に比べて、公営企業会計の経常収益を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が35,943百万円多くなっている。また、平成30年度に国民健康保険特別会計が設置されたことから、経常費用が120,477百万円多くなり、純行政コストは84,471百万円多くなっている
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等の財源(493,097百万円)が純行政コスト(476,364百万円)を上回ったことから、本年度差額は16,733百万円となったが、資産評価差額は△7,840百万円となり、純資産残高は8,893百万円の増加となった。・全体では、国民健康保険特別会計や公営企業会計の収益及び費用が含まれることから、一般会計等に比べて財源等が85,124百万円増加、純行政コストは84,471百万円増加し、本年度差額は17,386百万円となり、純資産残高は7,661百万円の増加となった
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は30,184百万円であったが、投資活動収支については、富山県立大学の新棟建築や富山南警察署整備等の事業を行ったことから、△18,856百万円となった。財務活動収支については、地方債の償還額が、地方債の発行収入を上回ったことから、△13,661百万円となっており、本年度末資金残高は前年度から2,333百万円減少し、22,137百万円となった。地方債の償還は進んでおり、経常的な活動に係る経費は税収等の収入で賄えている状況である。
財務書類に関する情報②(2019年度)
1.資産の状況
令和2年度末までに策定した施設類型別の長寿命化計画に基づき、点検、診断、及び予防保全を行い長寿命化を進めていく等、公共施設等の適正管理に努める。
2.資産と負債の比率
純資産比率は類似団体平均を大幅に下回っているが、これは、北陸新幹線整備事業や河川・砂防等の国直轄事業負担金等、県の所有資産とならず負債のみが残存する事業に伴う県債発行額が多額となったため、負債が増加し、純資産比率が低下するためである。このような事情もあり、将来世代負担比率は、類似団体平均を上回っているが、県債残高については、新規発行の抑制や繰上償還の実施等に努めている。引き続き、行財政改革に取り組み、将来世代の負担減少に努める。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは類似団体平均を上回っている。平成27年2月に策定した定員管理計画に基づき職員削減に努めたところ、平成31年4月までに目標とした100人の削減を達成した。引き続き、令和2年2月に新たな定員管理計画を策定し、令和4年4月までの3年間で平成31年4月の職員数を基準として行革後の定員を維持することとし、引き続き人件費の抑制に努める。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額については、類似団体平均を上回っているが、北陸新幹線整備事業や河川・砂防等の国直轄事業負担金等、県の所有資産とならず負債のみが残存する事業に伴う県債発行額が多額となり県債残高が高水準で推移しているためである。引き続き新規発行の抑制に取り組み、地方債残高の縮小に努める。基礎的財政収支は、類似団体平均を上回っているが、投資活動収支の赤字分を業務活動収支の黒字分が上回ったため2,795百万円となっている。投資活動収支が赤字となっているのは、地方債を発行して富山県立大学の新棟建築や富山南警察署等必要な施設の整備を行ったためである。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は、類似団体平均を上回っている状況にある。その要因として、急峻な河川が多く、水力発電の水利料収入が多いことが背景の一つと考えられる。
類似団体【C】
北海道
新潟県
富山県
福井県
山梨県
奈良県
山口県
香川県
愛媛県
熊本県