経営の健全性・効率性について
公共下水道事業は、今後9年間での概成を計画しており、現在は管きょ布設工事を進めているところである。汚水処理原価が平成28年度に大きく減少し、経費回収率が上昇した。施設利用率が増加傾向にあることからも、経営の効率性が上がってきているものとみられる。なお、④企業債残高対事業規模比率については、一般会計で企業債償還金を負担していることから当該団体値は表れないものとなるが、今後も健全な経営及び事業推進を念頭に置いたうえで、企業債の借入れを行う必要がある。
老朽化の状況について
供用開始後13年が経過した。管きょの老朽化は進んでいないが、中継ポンプはメカニカルシールやベアリングなど消耗部材の修繕が発生している。今後は長寿命化計画を策定し、管路の健全度、経営的な視点を含めた機器修繕や更新を検討する。
全体総括
経営の健全化及び効率化を図るためには、維持管理費の縮減及び平準化と、水洗化率の向上が必要である。接続推進のため、戸別訪問など未接続世帯への広報・啓発活動を強化する。また、平成28年度に策定したアクションプランに基づき整備を進め、普及率の向上を図る。さらに、同じく平成28年度に策定した経営戦略(投資及び財政計画)の検証や見直しを繰り返すなかで、状況に応じ使用料改定についても検討する。